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2020年の郡上おどり中止によせて思うこと

今夏の郡上おどりの中止が決まったらしい。他所の夏祭りの中止が次々と決まる中、さすがに抗いきれなかったか。

郡上=おどりではない

ぼくが郡上に通い始めたのは2年前の郡上おどり期間の真っ最中だった。去年の夏もあれこれと郡上に行って、そのたびに踊りがあったような気がする。渋谷・道頓堀と並び立って話題になった、令和越しの郡上おどりのときも現地にいた。

ぼく自身は郡上に足繁く通いながらも、郡上おどりというコンテンツには正直興味が薄かった。一方で、世間的には『郡上八幡』=『郡上おどり』という認知がほとんどだ(郡上という土地を知っている人であれば)。他人に郡上の話をすると「郡上おどり行ったことあるよ!知ってるよ!」という返答をもらえることはあるし、それ自体は嬉しい。でもぼくにとっては「郡上=おどり」ではないので、「(そうじゃねえんだよな……)」という気持ちがいつもあった。

(その「そうじゃない」面白さを言語化して伝えることが未だできていない己の力量不足には忸怩たる思いだ)

今年は踊りたかった

それでも昨夏の暮れ、一度ちゃんと踊ってみようと思って、大和エリアの牧地区の夏祭りでやっていた郡上おどり(白鳥おどりとのMIX ver.)を真剣に踊ってみたら、ようやく楽しさを理解できた感じがした。

だから、実はまだ踊り下駄さえ持っていなかったので、来年の夏は下駄作ろう……と当時思っていたのだけど、残念ながらこうなってしまった。

街にいるときに郡上の話をして、興味をもってくれる人は車に押し込んで強制連行したいと常々思っているのだけど(表現がよくない)、去年の夏から今までの間に誘い込みたい人の数がずいぶん増えた。郡上おどりはそういう人たちを引っ張ってくる口実にはうってつけのコンテンツだっただけに、今回の措置は正直痛手だ。

自分の浅ましい野心は置いておくとしても、観光業が産業の大きな柱になっている郡上の経済にとって、今回の中止がどれだけの打撃になるかは計り知れない(既にコロナ自粛の時点でかなり大変なことになっているとはもちろん聴こえている……)。

夏になると郡上に集ってくる各地の踊り助平のみなさんが、今年の夏も郡上に想い(とお金)を寄せてくれたらよいのだが。ぼくも何かできる限りのことをしようと思います。


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みずのつくる
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