映画の感想:シン・仮面ライダー

先月投稿した映画『Winny』の感想noteで、書くと言って書かないままになっていた『シン・仮面ライダー』の感想。

やると自分で言っておきながらやらないでいるのが精神衛生上よくないと思ったので書きます。

以下、ネタバレを含みます。ご自衛ください。

よかった点も悪かった点もある

世間的には賛否両論ですが、自分もとにかく"賛"って感じではなかったです。全体的に満足ではあるけど、劇場では1回見ればいいかな……という感じ(SJHU作品のうち、シン・ゴジラは劇場で6回、シン・エヴァとシン・ウルトラは2回見たため、それらと比較した場合の尺度)。

戦闘シーン、特に第2号戦の、出来の悪いドラゴンボールのようなチープなCGは気になりました。それも含めて、映像面での強烈なインパクトは、ゴジラやウルトラに比べるとほとんどなかった。

キャラクターの出し方

個人的に一番ガツンときたシーンは、スターシステムにあたる政府の男と情報機関の男が名前を明かすシーン。物語もエンディングに差し掛かって「そういえば、原典にいたあの人たちは出てこなかったな」とちょうど思い始めた直後に彼らが名乗って、そうきたかァ〜〜〜ッッッとなりましたね……。シン・ウルトラでの竹野内豊に比べると序盤からがっつり本筋に絡んできたので、えっ名前出していいのか……まさかもしかして……という不安と期待をめちゃくちゃいいベクトルで裏切られました。

あとは一文字のキャラは本当に全体的にいい。積極的に心スッキリしていく姿勢は真似していきたい。もう一回見に行きたい気持ちがあるとすれば彼。ウルトラのメフィラスといい、ともすればアニメ的にでも強烈にキャラクター力を与えて印象を植え付けるのはやっぱり監督の手腕ですね。

何がよかったのか

この記事を書いてて自分でも結局何がよかったのかはあんまりわからなかったし、だから2回目の意欲もないんだろうと思うんですが、でも別に駄作だったとは感じないんですよね。惹かれるものはある。

その惹かれるものの正体が何かと言えば、やっぱり庵野秀明という監督の、クリエイターとしての意気の滲み出る部分なのかもしれません。『シン・仮面ライダー』という作品は、内容はどうあれ世に出たことそれ自体に意味がある。その事実が大切なのであって、中身は自分にとって大事ではなかった……出てきた料理が「ああ、今回はこんな味か」とわかればそれで十分だったのか。

シン・エヴァを見たときにも感想を書いていたのでリンクしておきます。


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みずのつくる
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