入籍しました+ここ一年の近況報告
約一年半ほど前に知り合った方と2023年2月23日、入籍しました。お相手は名古屋市内にお住まいのごく普通の方です。妻(言い慣れない)がありがたいことに夫の氏へ改姓してくれたので、自分の活動名義は今後もみずのつくるとして続けていきます。よろしくお願いいたします。
ここんとこ何してたん
最後にnoteを更新したのが去年の3月末でした。この一年、インターネットに向けてほとんど身の上を発信せずにいたので、自分自身の振り返りも兼ねて近況をつらつら書いておきます。
住処について
昨年の9月に名古屋市中村区から同・東区に転居して、今はそこにいます。(久しく会っていなかった人から「今どこ住んでんの?」と言われがち)
思い出の中村区
中村区に住み始めたのは2020年の9月、ちょうど以前毎日note更新に挑戦していた最中のこと。そこからぴったり2年間中村区に住みました。
この中村区で過ごした2年間は本当に大切な時間になりました。
名古屋にお住まいの人だとよくわかると思うのですが、中村区=名古屋駅の線路を挟んで西側のエリアはちょっと異質というか、オブラートに包んで言えば下町の雰囲気を色濃く残したエリアです(お察しください)。
名古屋の東側の住民からするとあまり縁のない世界で、実際、東側にしか住んだことのなかった自分にとって、今までの人生でほとんど訪れたことのない地域でした。
2020年の夏、引っ越しを考えていた頃に「破格に条件の良い物件(築50年の古民家長屋の一室)」をたまたま見つけ、名古屋の全く知らない地域に人生で初めて住むことになりました。
中村の暮らしは刺激的でした。区内の農園で知り合ったじいちゃんたちと毎朝畑でコーヒー飲んだり、町内会のおばちゃんのスマホトラブルを解決したり、隣室のおばあちゃんに野菜をあげたら煮物になって返ってきたり、消防団に参加したり、近所の銭湯のサウナで背中にお絵かきのあるじいちゃんから腕利きの接骨院を教えてもらったり……。
おおよそ令和の時代とは思えないような『生活』を体験させてくれたのが中村での暮らしでした。それは自分にとって完全に移住者の暮らしでした。
『移住』への決着
元々名古屋で生まれ育ち、大学進学を機に上京してそのまま東京で数年働いたのち、東京を離れようと思い至った理由が『地方への関心=移住』。仕事の中で、いろんな地方の人たちと関わりをもったのがきっかけです。
そこから福岡へ移住するもうまくいかず、約半年で地元の名古屋にUターンしました。名古屋に戻ってからも、岐阜県郡上市へ足掛け3年ほど足繁く通い、その間何度も移住を考え、しかし移住した後の生活の画が描けず最終的に断念したことがありました。
中村区に引っ越したとき、住んだ場所が古民家だったことでちゃんと近所付き合いをしてみようとか、畑を借りてみようとか、そういう行動を経て地域の人たちと関わりをもったことで、その暮らしは期せずしていわゆる『移住』になっていました。
中村で地に根付いた暮らしを実現できたことで、東京を出たときから自分が追いかけていた地方や移住といったテーマには、一定の決着を見たような実感を得ました。
中村区から引っ越した理由
愛すべき中村の暮らしでしたが、また「破格に条件の良い物件(築70年の古民家長屋の一室)」をたまたま見つけてしまって、引っ越すことにしました。それが今いる東区の物件です。今後の商売に使えそうな特徴が備わっていたのが大きい。
でも牧歌的な中村区に比べると東区は完全に都会なのでちょっと息苦しいなって最近思います。中村区の背の低い家々の向こうに名駅の高層ビル群が霞む景色、映画や漫画のスラム街みたいで好きだったんだよな……。
ぼくは中村区のことを愛を込めて"中村ゲットー"と呼びたいです。
商売について
相変わらずフリーランスで、基本的にはWordpressのコーディングをカリカリやって食っています。
最近Shopifyの案件も始めましたし、去年は楽天まわり(GOLDの保守、RMSの数値分析)なんかもやってました。ECサイト制作は以前から触りたくても縁がなかったんですが、少し入ってくるようになりました。
お仕事ご相談ください(切実)。
フリーランス稼業
個人事業も年明けて6期に入りました。コーディング受託にも色々思うところがあり、5期ではちょっと違う形の仕事も請けました。うまくいった案件もあれば、ご迷惑をかけることになってしまった案件もありました。
ライフステージの変化の兆しもあって久々に「サラリーマンに戻るか」衝動が一時芽生えてあれこれ求人を見るも、やっぱり向いてなさそうだと雲散霧消。とはいえ、個人事業の限界を感じ続ける一年でした。
4期の頃からようやく自分ひとりは食っていけるぐらいになったものの、5期の売上は横ばい〜やや減の見込み(確定申告やらなきゃ)。そうなった理由も自分ではよくわかっているので、そろそろやり方を変えなきゃという危機感を持ちながら日々過ごしてます。第二創業期ですね。
農業のこと
ところで、かつて毎日noteを書いてた頃から「農業をやりたい」と言っていました。
中村区は、車移動なら区内のどこからでも名古屋駅まで10〜20分で到着できるような地域でありながら、まちなかに農地がポツポツと現存しています。そんな中村区の暮らしがきっかけで農業との距離がぐっと縮まりました。
農業をやるには何よりも農地が必要なので、名古屋市の農地バンク制度を使って農地を借りようとしたのですが、農地バンクを利用するには一定の要件(農業経営に関する何らかのバックグラウンドがあること)を満たさねばなりませんでした。
名古屋市の場合、市が2箇所で開催している農業講座『チャレンジファーマーカレッジ』『ベジファーマー育成講座』のいずれかを一年間受講すれば、農地バンクの利用資格を得られます。
なので、名古屋で一緒に畑をやっている友人(高校の同級生)と協力してこの一年間各々で講座を受講し、このたび修了して農地バンクの利用資格を得ました。この春から市内の農地を使って栽培を始める予定です。
とはいえ自分はもともと専業・生産農家になるつもりがなく、しかも興味があるのは生産面積の限られる都市農業なので、どうやったら農業を自分の食い扶持にし得るのか、農業講座を受講しながらウンウン考えてました。
ローカルベンチャーアカデミー
自分のやりたい都市農業ビジネスのモデルがある程度固まって、でも一つ背中を押すものがないんだよな、と思ってた昨年の11月頃、たまたまSNSのタイムラインで見かけたのがローカルベンチャーアカデミーというオンラインの有料起業講座でした。
ひと目見て「今の自分に必要な栄養」な気配を感じて、代表の富田さんと面談したのち、11月〜1月末にかけて受講しました。
受講者のバックグラウンドは色々で、やりたいことやテーマの方向性が明確な人もいれば、起業して何かをやりたい気持ちはあるが何をしたらいいかわからない人もいて。ともかくも受講者各人の考えるビジネスモデルを、初年度で黒字として成立し得る事業計画まで磨き上げるというゴール(であり起業のスタート)を目指す講座でした。
結果、受講してよかったです。自分ひとりでは目を背けてた部分にどうしても向き合わざるを得ず、そういったことも経て現実味のあるビジネスモデルにブラッシュアップできました。
こういう創業系の講座って、行政がやってるものからこのアカデミーのような民間のものまで有料無料ピンからキリまでありますが、これは優秀な人が強い信念で運営している、有数の優良な講座だと思います。おすすめです。
これから何するん
2021年も2022年も法人登記するする詐欺をしてきた(昨春の時点で法人印と定款作成まで行ってた)のですが、今年こそ本当に法人登記するぞ。株式会社を設立して、アカデミーで叩いた事業計画を実践していくつもりです。
メディア×農業×キャリア教育をテーマに事業を展開する予定です。詳しいサービス内容はまた改めて。
2018年にフリーランスとして開業した頃は、積み重ねた挫折や友達との死別などあって、生きるか死ぬかみたいなことをわりと真剣に考えていた時期でした。それから郡上の人々に出会ってこれからの生き方を考え、毎日noteを書いて自信を取り戻し、商売も少し軌道には乗り、畑を耕し、妻と出会い、やってみたい事業の形ができて、今日に至る。
生きる意味などは後からつくもんだなとしみじみ思います。
アイキャッチ画像は妻の姉の旦那さんと指した将棋の局面でした。そんな続柄の人物が20年ぶりに指す将棋の相手になるとは予想もしなかったなぁ。