映画の現場(どんな事でも真剣)
22歳から36歳まで映画の現場で仕事をしてました。
映画を”つくる”ということでつくるぶ活動報告の一部とさせて頂きます。
馬鹿げた内容を真剣に話し合う大人たち
私がこの仕事をしていて特に好きだったのが、
"大人たちが馬鹿げだ内容を真剣に話し合う"ところです。
"いい作品を作る"のゴールをみんな見てるので、どんな内容だろうと真剣です。
おっぱいの作りの落としどころ
ある作品の準備中、美術デザイナーに電話する装飾のボス。
内容はこうだ。
無数のおっぱいの風船が壁一面にあるデザイン画。作り物・見積もりの算段をつける装飾のボス。
おっぱいの風船の作りに頭を抱えるボス。
問題は乳首だ。
乳首の突起がある風船を外注で頼むと、コストと時間を要する。
そこでボスはデザイナーに電話。
丸い風船に乳首を別立てて付ける作戦を提案。
表情でわかる。却下されてる。
食い下がるボス。
らちが開かず、その後直接会っておっぱいの話し合いをしていた。
ひいらぎ管轄問題
衣装・メイク・小道具の線引きは時にセンシティブだ。
ある作品の登場人物の格好は股間にひいらぎ一枚。
それも複数人。
このひいらぎはどこ管轄か。
衣装なのか、小道具なのか、、、
用意する管轄のせめぎ合い。
"うちですかー?!"
"この使い方はそっちですよねー?!"
うんち問題
劇中で犬のうんちが沢山放置されているシーン。
干からびてる時もあれば、まだ遠くに行ってないくらいのやわやわなのも出てくる。
小道具担当の管轄。
本物に似せて試行錯誤しながらサイズ・色味・質感のバリエーションを作って、大人たちが集まる打ち合わせに持参。
大人になっても男子はうんちで湧く
興奮さえしてる大人たち。
撮影時も盛り上がる。
"くせ〜"
"うんこの使い手!"
小学男子にからかわれているような状態。
うんちシーンはそれだけではなく、犬がうんちをしている"まさに"の時も撮る必要があった。
相手は犬。
人間であろうとうんちを自在に操る事はできない。
大人たちの話し合い。
・撮りたい画の確認
・カメラ何台出せるか
・その時が来た時のシュミレーション
そしてその時がきた。
"来るぞー!"
“急げー!"
"まわせまわせー!"
現場が途端に活気づく。
部署問わず4カメで犬の肛門ロックオン。
ベストショットをおさめた照明技師は、オリンピックで金メダルを獲ったくらいみんなに祝福されていた。
マサイのバリケード
アフリカで撮影していた時、撮影終わりにスタッフがプロデューサーに集められる。
"この先でマサイが道を封鎖している"
ロケ現場代としてお金を要求するつもりらしい。
お世話にもなってないマサイの人達。
"これから車列を作って、一気に突破します!"
車間距離つめつめでマサイを突破。
今度も使う事がない言葉だろうな。。。
マサイを突破
まだまだあるあの頃の話
また現場時代の話を書きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます♪
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