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世界の食事情を「農業×若者の拠り所」で解消できないか考えた【第8回TSUKURU合宿】

どうも!グローバル担当のKennyです!

今回は、7月末に行われたTSUKURU合宿第8回のレポートを1ヶ月遅れでお伝えしていきます!(遅れてごめんなさい…笑)

さて「世界の食事情における課題とその解決策を考える」をテーマ行われた今回の合宿は、以下の3つの観点でグループにわかれて考察が行われました。

① 土壌問題
② 水問題
③ ヒトの問題

このNoteでは、「③ヒトの問題」に観点をおいた、人間チームの発表内容をご紹介します。

ちなみに、今回のTSUKURU合宿は2か月近くに渡るロングバージョンだったため、あいだに一度中間発表の機会が設けられました。


▼中間発表の様子はこちらからご覧ください▼

中間発表では最下位だった人間チーム。
そこから着眼点をガラリと変え、全く新しい内容で挑みました。
結果はどうだったのか。ぜひ、ご期待ください^^

食糧問題とは

食糧問題の定義とは、食糧が不足して栄養不足・飢餓状態になることだそうです(World Vision より抜粋)

ちなみに、世界では以下のような事実があります。(World Vision 調べ

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ご存知でしたか?


こんなにも多くの方が苦しんでいる食糧問題には主に3つの原因があ流と言われています。

① 自然災害

② 極度の貧困
③ 需給バランス

この中でも、我々が最も人間の影響が大きいと考えた、③ 需給バランス(食の不均衡)を改善できないかに重点をおき、人間チームは課題解決策の提案をしました。

人間チームの仮説


人間チームは日本国内に焦点を絞り、需給バランスの崩れの原因として以下の3つの仮説を導き出しました。

《仮説》
① 食への感謝が足りない ⇒ 消費者と生産者の距離を縮める
② 食事情の教育が不足している ⇒ 若年世代への食育を促進
③ 日本での第一次産業が衰退している ⇒ 収納者を増加する



これらの仮説共通する最大のイシューとして、我々が提起したのは
「日本の就農者減少による農業の衰退」でした。

事実、日本の農業は深刻な高齢化に直面しており、
農業従事者の68%が65歳以上の高齢者と迅速な対応が求められます。


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耕作放棄地は東京ドーム4,300個以上の面積に膨れ上がっています。

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こんな現状をなんとかしなければ。。


若者がもっと農業に自然と流入するにはどうすればいいのだろう。

そこで思いついたのが、
「若者が抱える漠然とした不安を農業を体験してもらうことで解消する」でした。


農業 × 若者のセーフスペース!?

TSUKURUに参画している学生メンバーの声を聞くと、今の学生(昔もそうかもしれないですが)は将来について不安を感じる方が多いそうです。

考えられる理由はいくつか考えられますが、


■ 敷かれたレールに従わなくてはいけない義務感
■ 手に職がない不安
■ やりたいことが見つからない
■ 親・周りからのプレッシャー


といったことがあがりました。

そこで、人間チームはそんな不安を抱える学生のために

「やりたいことをやれて、周りの人とつながれて、身も心も健康になる三方よし!?な場」を考案しました。

その名も「さすてなビレッジ」

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住民は基本的に学生と地元の農家の方。
このアイデアは人間チームメンバーが実際に体験農業をTSUKURUで行った際に感じた、『充実感』や『やりがい』がきっかけとなっています。


自分の体に入るものを自分でつくる体験(農業)を体験することで、
我々メンバーが実際に感じた食への意識変革や、自分自身を見つめ直す時間としても使える。



このコミュニティ最大のポイントは、若者の中での農業関心者が増えると共に、行き詰まった学生の心の拠り所としての役割が期待できるところです。

学生や若者に農業を押し付けるのではなく、彼ら彼女らへのメリットとして農業を楽しめる場をつくりたい、との想いで提案しました。

実際の事例


ここでは上記の提案と似た活動をしている事例を紹介します!



① サイハテ村( https://village.saihate.com/ )


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② フォルケホイスコーレ( https://www.ifas-japan.com/folke/ )


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こんなユニークな2つの体験を集約したコミュニティを、耕作放棄地で作り上げられたら理想的だよね、と準備期間ではメンバーで想いを馳せていました!


おまけ

なんで農業なの?畜産は?と思った方もいるかもしれません。

その理由は畜産による「食の不均衡」にあります。

みなさんは食肉をつくるために使われる穀物の量をご存知ですか?
なんと、牛肉1Kgをつくるのに11Kgの穀物が使われているんです。
(以下参考)

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(出典:我が国における食料問題の現状と課題(農林水産省)

こういった穀物はほとんどが人が食べられる穀物です。

先進国での肉の消費量が増加していくにつれて、人間が食べれるはずだった穀物をより消費して肉の生産を増やしています。

地球上の9人に1人が飢餓状態にあるにもかかわらず、です。

畜産は悪ではありませんが、こういった数字が改めて”農業”を拡大していく重要性の認識と普段の食生活の見直しのきっかけとなれば嬉しいです。

さて少し話がずれましたが、人間チームの最終発表はどのように評価されたのでしょうか…!ワクワク

気になる結果は…

中間発表では無惨にも最下位に終わった人間チームでしたが、最終発表での気になる結果は…優勝でした!!!

自分たちの体験談を生かした展開やユニークな提案が功を奏してか、3チーム中で最高得点を獲得することができました。

学生と社会人が力を合わせて協力した今回の合宿でしたが、
メンバー全員にとって充実した時間となったと思います。
(私はさまざまな視点を持ったメンバーと議論しながら作り上げていくのがとても楽しかったです。笑)



2022年からは、SDGs議論メシメンバーもご体験可とさせて頂きます。

結果は、我々ヒトチームが一位でしたが、とても僅差の勝負となった水チームと土壌チームの発表もぜひご覧ください。

▼▼水チームはこちら▼▼

▼▼土壌チームはこちら▼▼

楽しかった合宿ですが、次回はどんなお題になるのか。
ご興味おありの方はさまざまな関わり方がございますので、お気軽にご相談ください。


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この記事を書いた人
Kenny

肉の消費がこの1年で極端に減りました^^
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