アメリカ大学院入学してからのこと #3 Reading Log(読書記録)をつける
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今回は学術面に関することで、Reading Log(読書記録)について話をしていきます。
これは私自身が博士号課程を始める時に知っておきたかったことです。
Reading Log(読書記録)はなぜ必要なのか
大学院では論文などを無数読むことになります。
数が多すぎて、誰の何年の論文に何が書いてあったかなんて覚えることは不可能です(瞬間記憶力がある人は別かもしれませんが)。
しかし、博士論文(あるいは修士論文)を書く過程では、これらを引用しなくてはなりません。
ということは、どうにかしてこれらを上手くまとめ、保管しておき、必要に応じてすぐ情報が取り出せるようにしておかなければなりません。
Reading Log(日本語ではを読書記録と呼ばれるのでしょうか)が必要になるわけです。
何を使ってReading Logをつけるか
Reading Logの付け方は人によって異なります。
私の知る限りでは、大きく分けて3つの方法があります。
1つ目:Reference management softwares
メジャーなものを挙げると、
Zotero、EndNote、Mendeley、そしてParerPile
の4つが有名かと思います。
ZoteroとMendeleyはフリープランと有料プランがあって、
EndNoteとPaperPileにはフリープランがありません。
しかしながら、大体大学はいずれかのソフトウェアと契約を結んでいることが多いので、大学と契約を結んでいるものはタダで使うことができます。
私は博士号課程を始めたばっかりの頃に、Zoteroの無料版を使ってみましたが、私には合わなかったのでやめました。
ちなみにこれらのソフトウェアではPDFファイルの論文を保存して、タイトル、発行年、著者、メモなどを入力しておくことができ、カテゴリー別で検索をかけれたり、並べ替えたりなどできます。
一番の売りは、Wordなどと連携させると、文章を書いている時に 「参考文献を挿入」という機能を使えば、例えば『(Miller, et al., 2017)』と文章で引用すると、文章末に『Miller, R. T., Mitchell, T. D., & Pessoa, S. (2016). Impact of source texts and prompts on students’ genre uptake. Journal of Second Language Writing, 31, 11-24.』という参考文献 を勝手に入れてくれます。
しかも文末の参考文献はアルファベット順に勝手に並べ替えてくれるので便利です。
2つ目:Word・Google Docsの文書作成ソフト
こういったソフトでの管理は、便利な機能はありませんが、一覧性が高くなることと、カテゴリーの数や内容の設定の自由度が上がること、論文同士のつながりを書き記すことで、繋がりをより明確にし頭の中で整理しやすくすることができる点で、reference management softwaresより使い勝手がいいかなと、個人的には思います。
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