「岡山にはあじ仙がある」の話
「つくねよ……それは味仙なのです」
「あー……あじ仙って読んじゃったな？」
神の……
皆さんの声が聞こえてくる。
勘違いと違うんだなー、これが。
名古屋ったら台湾ラーメンの「味仙」。
私も食べた。
美味しかった……
7月頭。
かっちゃんが友達と行ってる、お気に入りのお店に連れてってくれた。
小洒落たお店につくねは戸惑いを隠せない！
「どーした、かっちゃん？杉本君と、こんなオシャンティー店に来てんのか！」
「へへー」
「あ！台湾ラーメンがあるっ！」
「何それ、美味しいの？」
「知らんかー」
そして……
「うまーっ！」
「……美味しそうだね」
「……食べてみやがれ」
ズズーっ。
「う……うまいっ！！」
「そーじゃろ、そーじゃろ」
ちっさめの丼の台湾ラーメンが……
すごい勢いでなくなってく！
「かっちゃん……気に入ったな？」
「これ、すごい美味しいんよ〜」
「知ってるわ、つくねの頼んだヤツだよ」
大満足の帰り道。
「台湾ラーメン、気に入ったんなら、今度、あじ仙行ってみる？」
「みる〜！」
「かっちゃん、一回も来た事なかったん？」
「むかーしに来たと思うけど、台湾ラーメン頼まんかった……」
「う、うめぇ……」
「辛い、美味しい〜」
我々の望む味がガツっとそこにあった。
ビバ！B級グルメ！
（最大級の賛辞！！）
1週間もせぬうちに再訪。
「う、うめぇ……」
「美味しいね〜」
こうハマると家で再現したくなるというもの。
己一人の力でやれんのか？
そんな訳ない。
つくねは涼しい顔してスマートなフォンをとりだした。
「台湾ラーメン つくれぽ」
で検索だ。
そして……
それは出来上がった。
「う……うまー！」
「これは、美味しい！」
「春巻も買ってきたの揚げてみた！」
「これも、美味しい〜！！」
「やりましたな……」
「もうお店行かなくてイイね！」
「はわわっ？」
やっちまったなー。
まーた、コレだ。
クックパッドの人達は凄すぎるんだ。
クックパッドはな！
ありとあらゆるお店の料理が再現されとる！
ありがとう、クックパッド先生！！
美味しい肉団子の甘酢あんかけを作りゃ
「もうあそこのお店行かなくていいね」
美味しいミートソースのパスタを作りゃ
「もうあそこのお店行かなくていいね」
美味しい天津飯を作りゃ
「もう王将行かなくていいね」
バカ言うでねえ！
王将は……
行くわ！！
あじ仙だって……
行くわ！！
お店のお料理はな……
プロフェッショナルが作ってくれるのだから！
翻ってはら家のお料理はな……
アマチュアつくねが段取りせにゃならんのじゃ！
しかし。
まぁ、明日もきっと作る。
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