最後まで読まれる文章を書くために
心配性で、先のことを考えすぎて、心が苦しくなる。
誰かのために、体を壊すまで、自分を犠牲にする。
不甲斐ない自分から、どうにか抜け出したい。
藁にもすがる思いで、解決法を本に求めます。
本の内容に自分を重ね、ブログに感想を書き始めてから、もうすぐ2年が経とうとしています。
一から自分を見つめ直す作業は、痛みも伴いました。
けれども、過去を受け入れ、本当に大切にしたいものを見つけ出すと、「今」に根を張り、自分のための人生を、生きられるようになりました。
自己洞察を目的に書いた感想文でしたが、今では、私の文章を通して「生きづらくて苦しむ人が、1人でも減りますように」と、願っています。
では、どうしたら、たくさんの人に読んでもらえるのだろう。
疑問を解消すべく、Yahoo!ニュースアクセス1位を100回以上記録する、尾藤克之さんの『ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる 最強の文章術』を手に取りました。
守るべきものを、守りたい。
世の中の常識に、自ら切り込んでいく。
著者のネットニュース記事からは、このような、ゆるぎない想いが伝わってきます。
本書には、著者の書かれたネットニュースが多数掲載されています。
その記事の随所にふきだしがあり、著者自身が「ここをこのように工夫しているよ」と解説してくれているのです。
やわらかな、手書き風のフォントで。
本書は細部までこだわり、時間をかけて綿密に作られています。
高級感のあるネイビーの表紙に、思わず微笑んでしまうミニ著者のイラスト。
各セクションの冒頭には、「どのような書き方が良くて、どのような書き方が悪いのか」が、一目でわかるようになっています。
確実に読んでもらうためのネットニュースは、一刀両断、ハッキリ言い切る文章。
対して、ふきだしは、著者の持つ温かみが感じられます。
これらの対比により、文章術のハードルをグンと下げてくれているのです。
きっと、「最後まで読んでもえる文章を書きたい」と望む私たちに、「この通りにやってごらん。次はあなたの番。心から応援してるよ」と言ってくれているのでしょう。
自分にとって自信のある分野、長年活動してきたことは、その活動実績そのものがエビデンスになります。仕事の成果、実績、表彰、感謝されたなど、自信のある出来事を怖がらずに発信してみましょう。反発や批判など恐れることはありません。(P193より引用)
この言葉に心が揺さぶられたのは、私が自分の発信に自信が持てなかったから。
「私なんかが、こんなこと言っていいのかな」と、後ろめたい思いがありました。
しかしながら、自分の経験や実績もエビデンスになるのだという言葉に、心がフッと軽くなったのです。
好きなこと、楽しいことが、なにひとつなかった私が、感想文という生きがいをみつけ、人生を謳歌している。
応援してくれる人や、共感してくれる仲間もできた。
それはもう、充分なエビデンスだったのですね。
まだまだ拙い文章です。
でも、これからも、本の感想を書き続けたい。
私の想いを、たくさんの人に届けたい。
筆が止まれば、何度も本書を読み返すことでしょう。
集大成となる、素晴らしい本を書き上げてくださった尾藤さんに、感謝申し上げます。