親のどこが嫌なのか知っておく『30代にしておきたい17のこと』
どんな子どもも親を厳しく批判的に見ている。
親のようになりたいという人は、10%よりも少ない。
親のどこが嫌なのかということを、知っておく必要がある。
もし自分が親ならば、親との間の問題を解いておかないと
間違いなく自分の子どもに、その問題が受け継がれる。
本田健氏の『30代にしておきたい17のこと』の著書の中で
このように述べられています。
私も親のようになりたくないと思った一人です。
もっと理想的な親であってほしいと
接触するたびに思いました。
ただそれがなぜなのか紐解いたことはありません。
著書を読み、振り返るきっかけとなりました。
私は母親に反発します。
母の嫌なところは、常にイライラしているところでした。
母は完璧です。
仕事もしていますが、いつも部屋は片付いていますし
食事も3食用意します。
習い事の送迎は多かったですが
それも楽しんでいたそうです。
けれど、話しかければ「疲れてる」と言われ
成績が振るわないとひどく怒られました。
それがすごく苦痛でした。
きっと子育てに一生懸命で
私が活躍する姿を見るのが、嬉しかったのだと思います。
母を喜ばせてあげられないことが
いつも苦しかったですね。
でも、 母の顔色を伺わずに
自分の自由な人生を生きてくことを決めました。
看護師の道を進めてくれた母にとっては
私が今看護師として働いていないことを
「間違っていたのではないか」と
不安にさせているかもしれません。
しかし、今こうやって文章を書き始め
賞をいただいたり、収入を得はじめ
「あなたは昔から文章を書くのが得意だったよね」
と言ってくれるようになりました。
私が幸せそうにしているので、最近は安心したようです。
だから、私はイライラした母親になりたくないと思うんです。
私も、たまに娘が言うことを聞かなくて
「もーう!」 ってなっちゃう時もあります。
「今日ママどうした?」って言われちゃうんですね。
私は怒ることの方が稀なんだって思うんです。
「ママはいつもニコニコしてる」 そう言ってくれます。
私も人間ですので常にニコニコは無理です。
完璧は無理でも、8割方笑顔でいられる母でありたいです。
だんだん私も、母を認められるようになってきました。
母は、保護者同士でトラブルが一切ありませんでした。
程よい距離感で長年やってこれた母を見て
「やるなあ」と思います。
噂話や愚痴に関与しない母を誇りに思います。
その姿が今の私に似ているんですよね。
「すごいよね」って言ったら
「何話していいかわからないし、話すの苦手だからね」って。
少しずつ、私の母に対する角も取れて
生きやすくなってきました。
大きくなれば、娘も私に反発することでしょう。
「のんびりしているママが嫌」
「もっとテキパキしたい」
って思うんじゃないかな。
「ママのどんなところが嫌か紙に書いてみるといいよ」
とでも、言ってあげようかな。
ようやく私も親と和解できるようになりました。
30代でできて、よかった。