見出し画像

『世界一やさしい「才能」の見つけ方』八木仁平著/読書感想

才能、なくはないんだろうけどとは思っていたけど。誰にでも存在するのだと一気に腑に落ちた。そして、その才能を活かせる場所に立つことができれば、「仕事行きたくない」「もう辞めたい」と思うこともないのだと。

強み強み…とここ3年ほど常々考えていたことだったが「私の中ではこれだけど、周りに声を大にして言えるものではない」と、どこか消極的だった。しかし、本書の質問に答えていくだけで「私の才能は、これです」と恥ずかしげもなく言えてしまう自分がいる。それが「突き抜けた才能」というものなのだろう。

本書を読んで私が発掘した才能はこれ。

・自分の話をしないようにコントロールできる
・相手の心情を読み、心地よい空間を作る
・スケジュールに余裕を持たせる
・痛みを抱える人に手を貸すこと
・短くわかりやすく説明できる
・いつでも誰とでも穏やかに接する

ものすごく具体的で、なんだか希少性が高いようにも感じて、自然に自分が誇らしく感じてしまう。

そして、自分が輝ける環境は「静かな場所で一人で作業すること」これには思わず笑ってしまった。看護師の仕事は好きだったが、ナースコールが鳴りやまず、一度に3つ以上の仕事を回さなければならない環境がものすごくしんどかったから。退職した後に会った同僚から「あなたはナースコールが辛かったんだね」と言われたことを思い出した。辛いことと心が安らぐことがきちんと結びついていたことが可笑しくてたまらなかった。

じゃあこれから何をするという話だけれども。とりあえずしばらくはこの才能を見つけたことに満足して余韻に浸ってもいいかななんて思ったりもする。だって、こんな気持ちは初めてだから。才能を見つけたことも、それを活かす場所も見つけられたことが嬉しくて仕方ない。

今はとにかく、本書を一人でも多くの人に読んでほしいと思って筆を走らせている。おそらく今の私は自己肯定感が高まっているという状態だろうか。「あ、私、生きていける」と、ただただそんな感覚を愛おしく感じている。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集