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子育てが辛いとき、読んでみて。『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』

数日のメンタルダウン。
俗にいう「育児ノイローゼ」、に片足突っ込んでいたのかも。

理由は予測がついている。
コンディションが悪い。

娘が夏休みに入り、今までの生活リズムが崩れた。
朝からずっと一緒に遊んで、夜もトイレに起こされる。
私の体はなんとも繊細で、すぐ眠れなくなる。

娘は私の顔色や言動をとても気にする。
大声を上げたこともないし、暴力をふるったこともない。
でも、ふとしたとき無気力になると
「ママ、かわいい顔して」
「ママ、大好き」
と言ってくる。

そのたびに「頑張れ、私」と奮い立たせる。

だけど、だんだんと疲れてくると、いつもの冷静さが欠ける。
些細なことに落ち込む。
心が弱くなる。
孤独で、むなしくて、ガクンっと心が沈んだ。
笑えない。
なんというか、一旦落ち込ませてほしい。

「ママ。私、今日何時に起きたと思う?」
もう、答えることもしんどい。
「…知らない」
覇気のない言葉に
娘は声を上げて泣いた。
振り返ると、夫が娘を抱き上げていた。

なんとかしなきゃ。
いつもは、優しい私でいられるじゃん。

その日、娘と書店に行った。
目に入った「毒親」という言葉。

「毒親には、絶対になりたくない」
それが、この本を読もうと思った理由。

仕事なら最終的に辞めるなど、何かしら逃げる道が用意されていますが、育児に関しては、そもそも逃げるという選択肢が、ほぼない状態なのです。

そのうえ親なら育児ができてあたりまえ、弱音を吐くこと自体NGという風潮すらありますから、そのプレッシャーとしうのは、計り知れないものがあります。

著書では、育児はストレスフルで、誰もが毒親化する可能性があると述べられている。

母親になってしまえば、「母親」から逃れることができない。

本当は、辛いです。
心配でたまらないときもあります。

「ダメ」と言わない。
やりたいと言ったことは、やらせてあげる。
「転ばぬ先の杖」にならない。
ケンカも見守る。

「なんで今の母親は怒鳴りつけないの」
「なんで子どもの言うとおりにしているの」
そんな風に言われることもある。

怒鳴っても意味はないし
子どもの自主性を大切にしているだけ。
それは、本当に忍耐のいること。
すごく、頑張っていたんだろうな。
だから、私も頑張れないときがあって当然。

「辛い」と思っていいんだと
自分を許してあげてもいいんだと思えた。

対処法としては、はやりどの本にも書かれているように
「自分を満たすこと」

それは、重々わかっている。
でも、それもできないときがある。

私にとっての真新しい視点は
「しかったあとは愛情を伝える」
「子どもに謝ること」
このふたつだった。

たとえ人格を否定していなくても、子どもは親からしかられると恐怖心がわき、親から嫌われるんじゃないかと思ったり、しかられ方がひどいと自分は親に捨てられるんじゃないかと不安になったりします。

子育てにはしつけがつきもの。
そういう厳しさを見せると、
娘は「ママ、ごめんね。ママ、大好き」と言う。
見捨てられると思っているのだろう。

今まではただ黙って抱きしめていた。
余計なことは、言わない方がいいのかなと思って。
でも、これからは
「お友達の手を強く握ったら痛いからしかったけど、○○ちゃんのことは大好きだからね」って言ってあげよう。
しつけをしながらも、安心感を与えてあげよう。

そして、私は「謝る」ことが苦手だ。
間違っていることはしていない、と頑固だからだと思う。
でも、本書では以下のように述べられいている。

やりすぎて謝るというのは、一人の人間に対してはあたりまえの態度。

親みずからがが子供に示すことで、子ども自身もそれを学んでいくことになります。

「ママ、余裕がなくて、冷たくしちゃってごめんね」
さっそく伝えてみた。
「うん、いいよ」
と言ってくれた。

親も、いつも笑顔ではいられない。
でも、子どもに恐怖心を与えたくない。
家庭は安心できるものにしたい。

失敗だってするから
そのリカバリーについて学べたのは
私にとって大きな収穫だった。


どうしようもなく苦しいとき
誰かに相談したほうがいいなって思った。
でも、そういうときって、体調が優れないから
まわりの目が気になる。

だから
「そんな贅沢なことでいちいち悩まないの」
「母親になったんだから我慢しなきゃ」
そんな声が飛んで来たらどうしようって思ってしまった。

相談できない人って、私のように考えたりしませんか。
結局、言えなかったのね。
だけど、私には本があったから。

もちろん、相談して責めてくる人なんて、私の周りにはいない。
だけど、本は、何も言わないと約束してくれる。
読みたければ、読み進めればいいし
いやになったら、読まなくても
黙っている。

もし、誰にも相談できなくて苦しいのなら
本を読んでみたらいい。
子育てに疲れて
もう頑張れない
助けてほしいと思うなら
この本を読んでみて。

ふだんは、こんな元気のないことを書かないようにしている。
でも、私のように悩んでいる人は
きっと私だけじゃないって思うから。

私、完璧に見られるけど
全然そんなことない。
毒親要素、たくさん持っている。
なんとか、なんとか、自分をコントロールしているだけ。

一緒に頑張りましょう、とまでは言わないけど
ふだん元気そうな人でも、色々こじれてるし
なんとかやってるんだなって
思ってもらえたらうれしいかな。

本を読んで、感想を書き終えた今
すごく穏やかな気持ちになっている。
言葉にするって、不思議だよね。

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