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メッセージ

目をつぶって、自分に問いかけてみます。

「あなたは30年、50年、100年後の未来が想像できますか?
あなたはどんな仕事をしていますか?
どんな生活をしていて、何を食べていますか?
どんな日本に、そしてどんな世界になっていますか?
あなたの子供は、それから孫は、幸せに生活できていますか?」


食べ物、ファッション、なんでも大量に生産して、大量に消費して、残ったらなんの後ろめたさも無く捨てる先進国の私たち。きれいな水も、電気も、ガスも、不自由せず当たり前のように使える先進国での生活。

そんな一方で、同じ地球には十分な食事を摂れない人、過酷な状況で低賃金の労働を強いられている人、貴重な鉱物資源を安く買い取られてしまう人、紛争や異常気象によって生活の基盤が脅かされている人たちなどがたくさんいることを、私は知っています。

20世紀半ば以降、貧富の差を生む原因の8割が「どんな社会階級の家庭に生まれるか」ではなく「どこの国に生まれるか」によるという研究があります。

"80 percent of global in e qual ity depended on where one was
born (or lived, in the case of migration), and only 20 percent on one’
social class."
(Branko Milanovic, Global inequality - A New Approach for the Age of Globalization)

つまり、たまたま先進国に生まれただけの私たちが、直接的にも間接的にも自分たちの便利のために資源を使い、大量のCO2を出し続け、未来のことは後回しにする現状は、あまりに理不尽で無責任ではないでしょうか。このままの世界の構造と、私たち先進国の「環境より経済成長、環境より効率」という価値観のもとでは、私たちの明るい未来は期待できません。


…とはいえ、「環境問題なんて、そんな深刻にならなくたって、大げさな」って。日本にいると、どこからかそんな声が聞こえてくる。見えない圧力がかかってくる気がします。環境や政治のことは、別に友達や家族と話す話題でもありません。何も知らない方が気も楽だ。臭い物にはフタをしよう。気づかなかったことにしよう。誰かがなんとかしてくれるだろう。

私もそんな風に考えていた日本人の一人でした。でも、今は、やっぱりこのままじゃいけないと思うんです。


FridayForFutureの発起人、自分より年下の15歳の少女、グレタさんが、世界の経済格差やそれを生む構造への違和感、社会の経済成長への信奉、環境問題が問題視され続けつつも未だ実質的な取り組みができていない大人たちへの不信感、手遅れになる前に、「今」なにか行動することの必要性などを世界に発信したスピーチを聞き、私は心を揺さぶられました。そして批判するだけにとどまらず、自ら率先して行動を起こし、これからの時代を共に担う同世代に、一緒に世界を変える行動を起こそうと呼びかけた姿。そしてそんな彼女に賛同した、より良い社会を創ろうとするものすごい数の同年代のフォロワー達が世界各地で集まり、学校を休んでまで、共にClimate Justiceを訴える姿に、私は尊敬と、誇らしさと、そして勇気をもらいました。

誰がこのような世界規模のムーブメントを想像したでしょうか。今こそ私たち日本人も声をあげるべきだと思います。日本ではまだ多くの人が認識していないムーブメントかもしれません。ストライキという形の政治参加にもあまり慣れていないかもしれません。そんな中、FridayForFutureを日本でも開催しようと企画・運営してくださったメンバーの皆さん、そして参加者の皆さんに本当に感謝しています。

私は今交換留学をしていてデンマークに住んでいます。コペンハーゲンで行われるFridayForFutureに参加します。世界の一員として、そして先進国の一員として、世界中の若者たちと私たちの手で未来を作りましょう。世界にとって、地球にとっての良いことを考え、少しずつでも行動を変えていきましょう。

100年後の未来が希望で溢れますように。 



これはFridays For Future Japan に私が送ったメッセージを転記したものです。

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ゆうか
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