就活雑記帳 #3 自己流自己分析
こんにちは。今回使用させていただいた画像のネモフィラブルー,美しいですね。一昨年初めてネモフィラ畑に足を運び一面の花の海に心打たれました。来年はカメラ持って見に行きたいなあ…
今回の話題は雑記帳の当初からお話ししていた,「自己分析」についてです。まず私自身の就活当初の自己分析に対するイメージですが,正直言って最悪でした。笑
とりあえず自己分析なるものをせねばならないらしい…とネットを漁るわけですが,出てくるのは自分史とかモチベーショングラフとかどの記事も同じものばかり。何のためにやるのか明記されていない記事がほとんどで天邪鬼な私はこんなのやって意味あるんか……?もううんざりだ!!といった感じでした。
とはいえ就活終えてみて一番大切だったのはやはり「自己分析」なわけで。何のために自己分析をするのか,世間一般の自己分析が何を指しているのか,について自分なりの解釈をお伝えしたいと思います。
0.就活と選考の線引き
私は#0の記事で「社会を知りたい」から就活を始めた,と述べました。
全くその通りで私にとっての就活は大学生のこの時期だからこそできること,様々な業界の様々な人に出会うこと,これが一番の楽しさでした。だから「就活」をやってる間は苦しいと思うことはほぼありませんでした。
ところが就活の軸も定まりいざ「選考」を受ける段階になってくると「選考に受からなければならない」プレッシャーが襲ってきます。これは就活をする人であればだれもが通る道でもあり,苦しいものです。
就活を終えた今,「選考を乗り切るために必要なこと」は何なのか,改めて考えてみたのでそこから自己分析につながる話をしていきます。
1.選考を乗り切るために必要な2つのアピールポイント
極論を言うと選考を乗り切るために必要なのは自分をアピールすることです。そのアピールポイントは私が思うに2つあります。
1つ目は「自分の価値観」,2つ目は「自分の強み」です。
まず「自分の価値観」については選考を受ける企業の「企業理念への共感」を裏付けるアピールになります。そして「価値観」を説明する根拠として「自分の過去の経験」を洗い出しておく必要があります。
なぜ企業理念への共感が必要なのか,について説明します。
そもそも新卒には即戦力はそれほど求められていません。多少技術力が求められるフィールドであったとしても他社でなくなぜ自社なのかを説明できる必要があります。では新卒に求められているのは何なのか。
ズバリその企業の風土に合う人材かどうか,です。
それを一番判断しやすいのが「企業理念に共感しているか否か」だと私は感じました。「企業理念」というものが抽象的で学生の身分には理解しがたい概念だからこそ,共感が強い学生と企業同士であればマッチングは比較的容易だと考えています。
次に「自分の強み」については将来自分がやりたいこと,もしくは入社して実現したいキャリアプランを裏付けるアピールになります。そして「強み」を説明する根拠として「自分の過去の経験」を洗い出しておく必要があります。
キャリアプランが必要な理由について説明します。
もしあなたがとある企業の人事担当だったら……入社してやりたいことが明確に決まっている学生,もしくはその過程を論理的に説明できる学生と,なんとなく,この会社を選びました~という学生だったらもちろん前者を選びますよね?そういうことです。
2つのアピールポイントに共通しているのが「自分の過去の経験」を洗い出すことです。これが世間一般でいう「自己分析」にあたるのだと私は解釈しました。
例えば友達との会話でいきなり「3週間前の晩御飯は何だった?」と聞かれてすぐには答えられませんよね。選考の面接でも一緒です。人間の記憶はあやふやなので記憶の整理をする,といういみで「自分の過去の経験」を洗い出す作業が必要なのです。
2.記憶の洗い出し(自分史/人分析/組織分析)
あれだけ「自分史」をdisっておきながら”洗い出し”のためには「自分史」を一番お勧めします。笑
このnoteを読んだあなたなら目的が明確なので大丈夫かとは思いますが…
まずは記憶が新しい大学時代のイベント,そして高校,中学…と遡っていきましょう。自分史についてはネット上にたくさん情報があるので割愛しますね。とにかく目的は「記憶の洗い出し」です。これだけで自己分析が終わるわけではないですよ。
正直なところモチベーショングラフは書いても書かなくてもいい気がします。自分史の横にモチベの高低を定量化し数値を入れておけばいいと思います。
自分史の作成に加えて行うと良いのは「人分析」と「組織分析」です。
自分史の切り口が「時間軸」だったのに対して,それを人と組織に対して洗い出すイメージですね。人分析は友達でも就活中であった先輩や社員の方の名前を挙げ,その人と一緒に働きたいかどうか(〇×で),なぜそう思うのかを言語化します。組織分析については自分が過去に所属したことのある組織を振り返り(部活、クラスなど),その組織の特徴,規模,自分の成長度などを言語化,定量化しておくとよいです。
私の場合は「組織分析」が後にかなり役立ちました!何が役に立つかは人によって違うので,とりあえず3つ全部やっておくとよいです。洗い出すだけなので。
3.洗い出した記憶から自分のアピールを確立する
最初の図に戻ってみましょう。今やっと記憶の洗い出しが終わったところです。
つぎにこの記憶のかけらたちを自分の価値観と強みという2つのアピールポイントに昇華させねばなりません。ちなみにこの記憶たちはガクチカの作成にも役立ちます。洗い出しってすごい!
洗い出した過去の経験をザーっと眺めてみましょう。眺めながら以下の2つを問いかけてみましょう。
過去の経験からみえてくる自分が絶対に揺らがない思いはありませんか?
また自分が無意識化で選択してきた得意分野はありませんか?
この2つがそれぞれ自分の「価値観」と「強み」になります。
ちなみに眺めても見えてこんわ!という人は「こじつけ型」でもよいです
自分ってこういう価値観持ってるな~
この価値観を裏付ける過去の経験って何だろう?
自分にはこんな強みがあるな~
過去にこの強みを発揮した経験はあったかな?
これで最初に示した図の下2段はクリアに言語化できました。
あとは自分の価値観に合う「企業理念」を掲げる企業,もしくは自分の強みが発揮できる事業分野をもつ企業(できればどっちもマッチしててほしい)を探しその企業の選考を受けるだけです!がんばれ~
もちろん最後のステップでも「こじつけ型」は使えるので,自分の受けたい企業が掲げている企業理念に「コミットできる価値観」を探したり,自分が実現したいキャリアプランを説明できる「強みを選ぶ」のはアリです!(むしろ私もそっち派でした)
おまけ:ここまで読んでくれたあなたに
3の工程をお助けするExcelシートをプレゼントします!
このシートは実際に私が就活中,自己流自己分析を模索しつつ使用していたものです。最初の2シートで過去の経験と価値観,強みについてそれぞれを結びつけながら整理できます。3枚目は企業のIR情報から面談,面接を通して知る項目まで幅広く企業分析ができるシートになっています。使い方としては,まず自分で調べて分かる情報をできるだけ書き込みます。疑問が残る点,HP上だけでわからない点に関しては空白になるのでそこを中心に逆質問をしていました。一番右までスクロールしていただくと最初の2シートを反映できるカラムがあるのでそこを活用して納得のいく自己アピールを作ってみてください!
入力例を参考にしつつ,ぜひ自分流に項目をアレンジしながら自己分析,アピールづくりを楽しんでくださいね。
最後に,自己分析に終わりはありません。選考中も面接を振り返りながら,フィードバックをいただけるときは素直に聞き入れながら,説得力あるアピールづくりを続けていきましょう。
noteで一番伝えたかった項が終わったのでかなり満足です,長くなってすみません。それでは。