国内ひとり旅のお供はリュックか、スーツケースか
断然リュック派の私だが、旅をしているとスーツケース派が多いように感じる
平日会社勤めをしながら、週末は公共交通機関を利用してひとり旅をしている。旅の目的地は温泉宿か山。もう15年以上そういうことをしている。
旅の最中、目的地に向かう電車やバスの中で、あるいは旅館のロビーで、同じように旅をしている人たちとすれ違うことは多いが、そんなときに思うことがある。
「そんなに大荷物ってわけじゃなくても、スーツケースを使う人が多いんだな」
ということだ。
私も一応、機内持ち込み可能なサイズの小型スーツケースを持ってはいるのだが、国内旅行で使うことはほとんどない。冠婚葬祭などでドレスやスーツを持ち運ぶときに使うことはあるのだが、移動中にかなりのストレスを感じてしまう。そんなこともあって普段の旅では、国内なら常にリュックを背負っている。登山を絡めた旅のときはもちろんだが、登山をしない旅でも旅行用のリュックを背負っている。
参考に。登山をしない温泉旅の持ち物リストをこちらの記事↓にまとめている。
どちらも使ってみて私は「公共交通機関を使った旅ならリュックのほうが楽で便利なのでは?」と感じているのだが(車移動なら話はまったく変わってくると思う)しかし、公共交通機関で旅をしていてもスーツケース派がかなり多いと感じるのだ。
どんな鞄で旅に出ようと個人の自由だが、電車やバスの車中、あるいは駅の中でスーツケースを抱えて大変そうにしている人を見る度に
「リュックならあんな苦労はしなくて済むのになあ」
と考えてしまったりする。
もちろん、スーツケースを選ぶ人には「リュックはここがちょっと」という理由があり、そして私は気がついていない「スーツケースの良さ」があるということなのだろう。
そうなのだろうとは思うのだが「リュックの良さを知らず、使っている人が多いからという理由でスーツケースにした」人もいるのではないか。
より多くの人が快適に旅を楽しむための一助となるよう、この記事ではリュックの良いところと微妙なところ。スーツケースの良いところと微妙なところ。そしてなぜ私が旅のお供にリュックを選ぶのかの理由をまとめる。
「断然リュック派」である私の見解なので、完全にリュックに偏った内容になっているが、ご承知おきを。
ちなみに「ボストンバッグ派」の方もいるとは思うが「布やナイロン素材で肩にかけて自力で持ち運ぶ」という点でリュックと大差ないので割愛した。
リュックの良いところ
軽量なので荷物棚に載せやすい&重量制限あるときも有利
小型スーツケースは2~3kgのものが多いが、リュックは1kg未満のものがほとんどである。
フレーム入りのしっかりした造りのリュックは重さもそれなりにあるけれど、それでも2kgを超えることはめったにない。新幹線や飛行機で、頭上にある荷物棚にリュックを載せるのは苦にならないが、スーツケースのときはしんどかった。
もちろん、LCCなど持ち込み荷物に重量制限があるときもリュックは有利である。
両手が空く
ちょっと立ち止まってスマホを操作したり、レジで財布を出したりするときに、リュックは邪魔にならない。
スーツケースは自立するので、両手を使いたいときは橫に置いておけばいい話ではあるが、少しでも斜めになっている場所や凹凸がある場所では転がったり倒れたりすることもある。リュックなら荷物は背中にあるので安心感がある。
また、両手が空くことの恩恵を最も強く感じるのは「雨の日に外を歩くとき」だ。
旅先ではスマホでGoogleマップをチラ見して、道を確認しながら歩くことが多いが、片手に傘、片手にスーツケースを持ってしまうとスマホがとても見にくい。リュックなら雨の日もそこそこ快適に歩くことができるのだ。
バスに乗るとき抱えて座れる
荷物をトランクに預けられない路線バスで、荷物を置くスペースがなくても抱えて座れる。
大都市圏以外の路線バスは通勤電車のような混み方をすることはまずないので、空席がなく立って乗るときも邪魔にはなりにくい。
ポケットが多いので移動中も荷物を出しやすい
特に使用頻度の高い財布やスマホはサコッシュに入れているのだけど、それ以外の移動中に使う可能性があるカーディガンや充電器は、リュックの外ポケットに入れておけばサッと取り出せる。
メインの収納部についても、移動中は絶対に使わないものは下のほうに入れておき、使う可能性があるものは上のほうにくるよう詰めればアクセスしやすい。
リュックの微妙なところ
肩や腰が弱い人にはつらいかも
リュックを背負い慣れていない人は、すべての重量が自分の肩や腰にかかることに抵抗感があるだろうとは思う。
ただ、リュックでも「重い物を入れて持ち運ぶ」ことを念頭に置いてしっかりと設計されたものであれば、案外重さは感じないものだ。後述するが最近はデザインと機能を合わせ持つリュックもあるので、いいリュックを選べば重さは感じにくいと思う。
合わせる服を選ぶ
最近はスーツに合うデザインのビジネスリュックも増えているが、特に女性の場合は「リュックには似合わない服装」もあるよなあと思う。
リュックを背負ったことでシワがついてしまうような素材の服はまずダメだし、しっかりとした素材のジャケットなんかも、その上から重たいリュックを背負ったりしたら型崩れしてしまうだろう。シフォンなどの柔らかな素材の、女性らしいラインのワンピースなんかもリュックとは合わないな。
足元も「ストッキングにパンプス」とかだったら、リュックを背負うことは見た目的にも機能的にも難しいような気がする。
ちなみに私はと言えば、登山をしない旅のときも大抵、アウトドアブランドの服を着ている。
ノースフェイス、Karrimor、グラミチ、Colombia、山と道などが多いが、嵩張らず皺になりにくく、洗濯しても乾きやすいので便利なのだ。
足元はローカットのトレッキングシューズだ。GORE-TEXライナーで雨が降っても足が濡れなくて便利。
たしかにリュックは合わせる服を選ぶ。
しかし、リュックに合わせにくいと思われる「シワがつきやすい」「型崩れしやすい」服や「ストッキングとパンプス」のような華奢な足元って、あまり旅行向きではないような気もする。高級なレストランに入る予定でもあれば別だけれど、そうでなければ着心地が良く、洗濯しやすい服のほうが旅では万能だ。そしてそういう服ならば、リュックとの相性も悪くないのではないか。
満員電車では肩身が狭い
首都圏などの都市部で、電車が混雑する時間帯にリュックを背負って電車に乗ることはマナー違反とされている。
背負うのではなく前に抱えて乗ればOK、と長らく言われてきたように思うが、最近はそれすらも邪魔だと言われることもあるようで……とにかく満員電車でリュックは肩身が狭い。
私も首都圏在住なので、旅のスタートが通勤時間帯で、旅行用の大きめリュックを抱えて東京駅に向かわなければならないときなど「これはちょっとつらいな」と思うこともあった。
しかし、そんなに電車が混んでいるのは「大都市圏の通勤時間帯」ぐらいだ。東京を脱出してしまえば、旅の途中で鉄道を利用することがあっても、リュックが邪魔になるほど混んでいることはまずない。(事故などでダイヤ乱れがあったときは別だが)
私の場合、旅の目的地は温泉宿と山だから、旅の途中に大都市圏で電車に乗ることはめったにない。出発直後と帰宅直前に東京で電車に乗るときだけ、どうにかやり過ごせばいいのだ。
汚れやすい
リュックは布やナイロン素材なので、特に布素材の場合は汚れも付きやすかったりする。
撥水素材や汚れが目立ちにくい色のリュックを選ぶなどの手はあるが、それでも「汚れやすそうな場所には置かない」などの配慮は必要になってくるだろう。
スーツなど皺になりやすい服は持ち運びにくい
リュックに荷物を詰めるときは、すべてをコンパクトにまとめる必要がある。洋服類は小さく畳んで圧縮できるスタッフバッグに入れて空気を抜き、限界まで小さくして持ち運ぶのが基本だ。
なので、スーツやフォーマルウェアなど皺になりやすい服を持ち運ぶにはリュックは適さない。遠方で冠婚葬祭があるときだけは私も、スーツケースを持って移動している。
スーツケースの良いところ
キャスター付きなので背負わなくていい
スーツケース、キャリーケースのことを「コロコロ」と呼ぶ人もいるが、常時自力で荷物を持つ必要がなく、キャスターでコロコロと転がして歩けることに、メリットを感じる人は多いだろう。
どんな服でも合わせやすい
カジュアル・スポーティな服装はもちろん、ワンピースなどのフェミニンな服装やスーツでも「スーツケースと合わない」ということはあまりないように思う。
スーツケース自体も、リュックに比べるとスタイリッシュだったりかわいいデザインの物が多くあり、ファッション性という意味では軍配が上がるなと思う。
満員電車で邪魔になりにくい
満員電車で空間に余裕があるのは頭上か足元だが、スーツケースは足元に置くことになるため、邪魔になりにくい。
そう考えると、一つ前の「フェミニンな服やスーツにも合いやすい」という利点も含めて、スーツケースは都市部を旅するには便利な鞄なんだろうなと思う。私は京都のようないわゆる観光地や、大都市圏に行くことが少ないからメリットを感じにくいのかもしれない。
形崩れしやすい物を持ち運びやすい
収納部に空間があるのでスーツなどの衣類を運びやすいし、嵩張るお土産なども収納しやすい。
リュックだとどうしても「空間を作らずみちみちに詰めていく」ことになるので、シワになりやすい服は入れられないし、紙の箱に入ったお菓子などのお土産も形が崩れてしまったりする。
私は嵩張るお土産をあまり買わない(買うとしても瓶入りの調味料やお酒だからリュックでも隙間に詰めやすい)のであまり考えたことがなかったが、お菓子などの嵩張るお土産を買う人にはスーツケースは便利なのだろう。
スーツケースの微妙なところ
重いので荷物棚に載せにくい&重量制限で気を遣う
ハードタイプのスーツケースは、それ自体がけっこう重い。
電車や飛行機では座席の頭上に荷物棚があるが、どこに行くにもノートPCを持っていく私は、あの高さまでスーツケースを持ち上げるのはなかなか難しかった。
私だけでなく多くの女性にとっても同様なのだろう。飛行機なら客室乗務員の方に手助けしてもらえるかもしれないが、新幹線や特急では荷物棚を使わずに座席前にスーツケースを置いて乗っている方が非常に多い。
しかし、本人にとっても足を伸ばして座れず窮屈だし、スーツケースが隣や前の席の人の邪魔になってしまう……という投稿をSNSでもしばしば見かける。
また、LCCなど持ち込み荷物に重量制限がある場合も、スーツケース自体の重さがある分不利と言えるだろう。
片手にすべての重量がかかるので手が疲れる
たまにスーツケースを引いて長距離移動すると、キャスターがついていても意外と軽くないというか……まるで犬の散歩でもしているかのように「荷物に引っ張られながら歩いている」感覚があり、持っている手がとにかく疲れる。
「スーツケースを持ち慣れていないからそういう風に感じるのかな?」とか「私のスーツケースが安物だから重く感じるのかな?」とも考えた。
しかし出張が多く、毎日のように小型のスーツケースを持って歩いていた同僚(屈強な男性である)に話を聞くと、彼はスーツケースを引いていた手が腱鞘炎になってしまい、最近はビジネスリュックに切り替えたという。慣れの問題ではなく、やはりスーツケースを引く手にはかなりの負担がかかっているのだろう。
バスの中に持ち込むと転がっていく
高速バスならトランクに預けることができるが、路線バスではそうもいかない。
また、電車に比べてバスはカーブなどでかなり揺れるので、油断するとすぐに転がっていってしまう。キャスターを床に付けず、橫にして置いていたとしても転がっていくので、路線バスとスーツケースはすごく相性が悪いと思っている。
階段や段差の多い道で持ち上げるのがしんどい
平坦な道を歩くときはいいけれど、段差や階段では持ち上げて運ぶ必要がある。
特に、駅のホーム周辺は段差や階段が多い。地方だとエレベーターやエスカレーターがない駅も少なくないので、スーツケースを持って階段を上り降りするのはかなりしんどいなと感じる。
開けるときめちゃめちゃ場所を取る
ソフトキャリーケースの場合は「片面開き」とか「フロントオープン」タイプのものも多いが、ハードタイプのスーツケースの多くは「両開き」で、開けるときにすごく場所を取ってしまう。
もちろん頻繁にスーツケースを開けなくても済むように、移動中などに使う可能性のあるものはサブバッグに入れて別途持ち運ぶ人が多いだろう。
私もそうしてはいるのだが、電車や駅の中で「あれ?サブバッグに入れたはずのあれがない!」「ちゃんと持ってきたんだっけ?忘れてきた?」とかいう事態になることは意外と多くて……。壁際などでスーツケースをパカッと開いて大捜索!通行の邪魔だろうし恥ずかしい……ということが何度かあった。
「スーツケースの微妙なところ」を並べていくと、ハードタイプよりはソフトタイプのほうが重量も軽いし、場所も取らなくて邪魔になりにくいのかもしれない。だけどデザインは、ハードタイプのほうが良いものが多いからまた、悩ましい。
国内旅行のお供にリュックを選ぶ1番大きな理由
リュックとスーツケースのどちらにも良いところと微妙なところがあり、結局のところは好みなのだろう。私が国内旅行のお供にリュックを選ぶのも、リュックが好きだからに他ならない。
ではなぜリュックが好きか……?と考えるとそれは「背負ったままどこへでも歩いていける自由を感じられるから」のように思うのだ。
先週末の3連休は草津温泉の後、ぶらっと山を歩いて滝を見た
先週末の3連休は、草津温泉の温泉付きホテルに宿泊していた。
シングルルームがあって、連休でも2食付き2万ちょっとで1人で泊まれて、万代鉱源泉のかけ流しの湯に夜通し浸かれる。
以前から気に入っていた宿で、数年ぶりに泊まったがやはり良い宿だった。
浴室は今年改装したばかりだそうで、お湯が良いのはもちろんのこと、洗い場も脱衣所もピカピカで快適そのもの。
和洋折衷の夕食も品数十分で味も良い。
朝食は洋食か和食から選択できて、今回は洋食を選んだ。
野菜サラダのほかにマカロニサラダがあるのがなんだかうれしい。
トーストの上にチーズやスクランブルエッグをのせて、オープンサンドのようにして食べた。楽しくおいしい朝食だった。
宿泊レポートを書いたのがものすごく昔なのだけど、こちらの宿だ。
最終チェックアウトの10時まで部屋でだらだらし、バスターミナルへ向かう。
途中、湯畑の橫を通ったが連休だけあってすごい人だった。こんな混んでいる草津に長居してもな……と思い、素通りする。
バスターミナルから軽井沢行きのバスに乗り、峰の茶屋バス停で下車。
そこから小浅間山という山に登る。
標高1655メートルとそれなりに高い山だが、峰のバス停で既に1406メートルあるので、往復1時間半ほどで気楽に登れる。それでいて目の前に浅間山がどーんとそびえ立つ絶景を楽しめる。
きちんと登山の格好をしている人も多いが、小さいお子さんを連れたファミリー、高級そうな犬を何匹も率いたマダムたち、観光バスで乗り付けた外国人の団体など、歩く人はさまざま。天気がいいのでみんな楽しそうに歩いていた。
小浅間山は以前も秋に、草津温泉帰りに歩いたことがあった。
このときは峰の茶屋に戻った後、星野温泉トンボの湯に向かうバスに乗ったのだが、時刻表改訂があってトンボの湯に向かうバスの本数がかなり減ってしまっていた。
なので峰の茶屋からさらに1時間ほど遊歩道を歩いて「白糸の滝」を目指すことにする。
小浅間山には大勢人がいたが、こちらの遊歩道を歩く人はかなり少ない。熊の生息エリアでもあるのでiPhoneで音楽をかけながら歩いた。白糸の滝に着くまでにすれ違った人は3人だけ。
白糸の滝はちょうど紅葉がいい感じで、観光客で賑わっていた。
白糸の滝からはバスで軽井沢に戻る。
連休最終日の軽井沢は草津同様にすごい人で、1杯飲んでから帰りたかったけれど1人でゆっくり飲めそうな店はなく。
それでもどうしても飲みたかったので高崎駅で途中下車し、駅ビルの中に入っている「峠の釜めし」のおぎのやが出店している居酒屋で飲んで帰った。
観光名所を訪ねるわけでもなく、行き当たりばったりにぶらぶらと歩く。
先週末だけでなく、大抵いつもこんな旅をしている。
駅から遠い日帰り温泉からバス停まで歩くだけでも楽しい
山や自然の中を歩くだけでなく、なんでもない道を歩くのもすごく好きだ。
鹿児島県と熊本県の県境近くに、人吉温泉というあまり交通の便がいいとは言えない温泉地がある。
初めて足を踏み入れてから10年ぐらい経つけれど、なぜかとても気に入ってしまって、10年の間に4~5回は足を運んでいるお気に入りの温泉地だ。
人吉温泉の旅館や飲食店が多く集まるエリアから車で10分ほどの場所に「華まき温泉」という日帰り温泉施設がある。
ぬる湯で泡付きがすごい、かなり好みのお湯なので人吉に行ったらまずは足を運びたい温泉だ。交通の便が良くないので、行きは人吉温泉の中心街でタクシーを拾って向かった。
華まき温泉で極上湯をたっぷりと堪能し、また人吉温泉の中心エリアに戻るのだが、帰りはバス停まで30分ほどの道のりを歩くことにした。
田畑の間に住宅が建つ、日本の田舎町のよくある風景。
私は東北生まれだが、生まれ育った場所もだいたいこんな感じのところだった。遠く離れた九州の南側の土地にも、故郷と似たような景色が広がっているのだなと思う。九州だけでなく、日本のどこに行ってもこういうことはある。
ガードレール沿いに彼岸花が咲いている。
この日は10月で、東京では既に彼岸花の季節は終わっていた。
故郷からも住まいからも遠く離れた場所に来ているのだなと思う。
華まき温泉から30分歩いてバス停に付き、10分ほどバスに乗る。
バスの中には手作り感たっぷりのハロウィンの装飾がされていた。
ハロウィンが終わったら、クリスマスの飾りになったりするのだろうか?
また別の季節に来て、同じバスに乗ってみたいかもしれない。
人吉温泉街に戻り、宿のチェックイン時間までまだ余裕があったので、カフェに入ってアイスコーヒーとプリンを注文した。
固めのプリンと固めのクリームがおいしい。
このカフェは以前来たときにはなかったはず……と思って調べると、2020年7月の豪雨災害で被災したゲストハウスが、1階にカフェを備えたホステルとして再出発した、そのカフェ部分のようだった。
お店のInstagramを見ると、季節のパフェやその他のスイーツもかなりおいしそう。ここもまた、お腹が空いているときに来たいな。こうやって「また来たい場所」が増えていくのだ……。
カフェでコーヒーを飲んでいるうちに15時を過ぎたので、この日の宿にチェックインした。
山を歩かない日もだいたいこんな感じで、観光地でも何でもない街の何でもない道をぶらぶらと歩いている。
あらかじめ予定が決まっていれば、コインロッカーやその日泊まる宿にあらかじめ荷物を預けてしまったりもするが、予定がしっかり決まっていない旅では荷物を預けたことが行程を決める妨げになってしまうこともある。(預けた場所に必ず戻ってこなければならないので……)だから、常に背負っていても負担になりにくいリュックが旅のお供であることが望ましいのだ。
この日は歩く間も背中にはずっといつものリュックがあった。
持ってきた鞄が自分の体に合ったリュックでなかったら、もっと行動半径は小さくなっただろうなと思う。リュックの存在は偉大だ。
リュックはアウトドアブランドのカジュアルラインが断然おすすめ
この文章の締めくくりとして、おすすめのリュックを紹介して終わろうと思う。
リュックと言っても本当にさまざまで、見た目より荷物が入らなかったり、たくさん荷物を詰めるとバランスが悪くなって肩や腰に負担がかかるリュックもある。
おすすめなのはやはり、アウトドアブランドのリュックである。
登山用リュックを出しているメーカーで、ビジネスやタウン用のシリーズを出しているところがけっこうある。
GREGORY、MAMMUT、ノースフェイスなど、代表的なアウトドアブランドではカジュアルに使えるリュックも備えているが、デザイン面で言うと女性なら特にKarrimorかColombiaがおすすめかなと思う。Colombiaのほうが値段は安いが、作りや背負い心地はKarrimorのほうが良い。
Colombiaの「パナシーア30」はシンプルな作りでカラーも豊富
荷物が重くない(ノートPCなど持ち歩かない)人、山を歩いたりしない人ならColombiaでも十分と思う。お店で背負ってみた感じだと「パナシーア30」というモデルはデザインもシンプルでたくさん入るしとても良さそうだった。
記事公開後「紹介されているリュックが黒ばかりであまりかわいくない」とのご指摘があったので追記するが、私自身は服に合わせやすいよう黒しか買わないのだけれど、Colombiaのリュックは色展開も豊富である。
パナシーア30はカーキとかイエロー、オレンジなども用意されている。
次世代の本命リュックはKarrimorの「highlands32」
ちなみに、私の今の相棒はARC'TERYXのマンティス32というモデルなのだが、最新モデルはあまり好みでなかったので……マンティス32の後継として最近Karrimorの「highlands32」の旧モデルをAmazonのセールで購入した。
highlands32は、マンティス32の旧モデルをコピーしたかのようなシルエット(失礼……)なので、まだ旅で使ってはいないけれど、良き相棒になってくれるのではないかと期待している。
ちなみにこちらが旧モデル↓で、ブラックは売り切れてしまったが、グレーなら定価よりだいぶお安く買える。
↑こちらが新モデル。
ロゴの位置やサイドポケットの数などが変わっているが、機能的にはこちらのほうが洗練されて良くなっているようだ。
1泊旅行なら「highlands26」「highlands22」も候補になる
1~2泊の旅行なら30L以上の容量は必要ないという人も多いかもしれない。
Karrimorのhighlandsシリーズは26Lも展開している。それから、廃番になってしまったが22Lのモデルもあり、こちらもシンプルなデザインなので在庫があるうちに買っておくのもいいかもしれない。
26Lは黒とグレー。22Lはカーキ、ベージュ、グレー、黒など。
Karrimorのトラベル・タウン用のリュックはグレイッシュで使いやすい色のものが多いと思う。(私は黒しか買わないのですけどね……)
旧商品となってしまったhighlands22だがセール価格になっていることも多いので好みと用途に合えば狙い目だと思う。22Lはタウンユースでも使いやすそうだ。
そういえば、私自身はいかり肩なもので、リュックの肩紐がずれないようにする「チェストベルト」や「ストッパー」と呼ばれるパーツは付属していても使ったことがなかったのだけど、なで肩の方にとってはあれは必要なパーツらしい。
アウトドアブランドのリュックでも、タウン用だとチェストベルトを省略しているところも最近は多いが、今回ご紹介したKarrimorとColombiaのリュックにはすべて付属している。なで肩の方にも安心してお使いいただけます。
1週間ほどの長めの旅用にはやはりKarrimorの「tribute40」を購入した
また、1週間ほどの長めの旅用には、やはりKarrimorの40Lのリュックも購入し、こちらは1度使って背負い心地に満足している。
ただこちらは、身長160cm台の私が背負うと、いかにも「デカいリュック背負ってるなあ」という見た目になってしまうことは否めない。背負い心地は問題ないのだけどね……。
以上!
「リュックにしたいけど肩や腰が痛くなりそうで心配」という方にもぜひ1度、試していただきたい。