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シャトレーゼホテルになった甲府のかけ流し温泉付きホテル、談露館の思い出

霧ヶ峰散歩のあと、「ホテル談露館」だったころから数えて7回目の宿泊


甲府駅から徒歩8分、甲府市役所の向かいという甲府の中心エリアに「談露館」という温泉ホテルがある。

甲府市内には温泉付きのホテルがいくつもあるが、甲府駅から無理なく歩ける場所にあるホテルでは、私の知る限り談露館が1番お湯がいい。
シングルルーム(という名の広々としたダブルの洋室)があっていつでも1人で泊まれるし、2食付きでも素泊まりでも泊まれる使い勝手の良さが気に入って、温泉旅を始めたばかりの頃から何度も泊まっていた。甲府は自宅のある三鷹から出やすく、登山帰りにも寄りやすいので気がついたら6回も泊まっていた。

そんな談露館だが、コロナ禍で厳しい経営が続いていたらしい。私自身も、コロナ禍以降は泊まっていなかったものね……。事業継承する形で2023年にシャトレーゼに買収されるというニュースを少し前に聞いた。

2024年には「シャトレーゼホテル談露館」としてリニューアルオープンしている。
どんな風に変わったんだろう、ちょっと気になるな……。

そこで2024年の秋に、霧ヶ峰をハイキングした後、数年ぶりに宿泊してみることにした。本稿はその旅のきろくと、かつての談露館での思い出を綴ったものである。

2024年10月後半の週末、八島湿原からスタートして、快晴の霧ヶ峰を歩いた。
紅葉には少し遅いタイミングということもあり、これほど良い天気だというのに歩く人はとても少ない。

いつもは「物見石」を経由して「蝶々深山」に向かうことが多いのだけど、今回は気分を変えて「ゼブラ山(男女倉山)」を経由してみた。

物見石-蝶々深山ルートよりもいっそう人が少なく、なだらかな草原の道を歩いていく気持ちの良いルートだった。

車山山頂を経由し、車山肩に下山する。
車山肩を下山口に選んだのはもちろん、ころぼっくるひゅってに寄りたいからである。

ころぼっくるひゅっては「車山肩」のバス停からすぐの場所にあり、駐車場もその隣にあるので、登山をしなくても立ち寄れる山小屋だ。
最近はカフェ営業の人気が出すぎてしまい、土日は開店前からすごい行列だと聞いて足が遠のいていたのだが……紅葉が終わって登山のオフシーズンに入りつつある今なら、少しは行列もましになっているのではないだろうか?

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