【 障害児のおもちゃ 】 「探す」「選ぶ」「試す」
今回の内容は、おもちゃのこと。
興味を引くものがわからない、関心の幅が狭い・・・
既製品は操作が難しい、遊べるおもちゃが売ってない・・・
そんな子の、おもちゃを「探す」「選ぶ」「試す」に関係するお話です。
不思議なものに興味を示したり、用意したものに全く関心を示さなかったり、いつものアレ以外では遊ばない。海月くんは、こんな感じの子です。どんなおもちゃが好きか判断が難しい。そんな子向けに良いなと思った場所
「おもちゃ図書館」 と
身体の不自由さがあり、自身で操作して遊べるおもちゃが少ない子や複雑な操作が難しい子向けに、簡単な接触で本人が動かせるおもちゃに関する取り組み
「おもちゃ病院(障がい児の遊び支援活動)」 をご紹介していきます。
「発達にいいよ!」「感覚が鍛えられるよ!」とかって話ではなく、純粋に遊ぶためのおもちゃのお話です。
こんにちは、月子です。学校や通所施設(児童発達支援・放課後等デイサービスなど)の通い始めに決まって聞かれることの一つに
「どんなオモチャが好きですか?」
「普段どんなことして遊んでますか?」
ってのがあると思うんですが・・・・
それ、私が聞きたいくらいなんですが(大声)
と、毎回心が震えていました。
子供と日々きちんと向き合って接していたら、楽しめるおもちゃを発見できたのかなぁ・・・私だめな母親かな。と、思うこともしばしば。知的重度の海月くんは、まだ(???)おもちゃで遊ぶことが難しい。
ビー玉、口に入れちゃうし・・・
粘土、口にれちゃうし・・・
シャボン玉は、見るか壊す専門だし・・・
コマは、回るの見るのは好き・・・
歌絵本聞くのは好き・・・
主に、口に入れるか、見てるか、聞くオンリーです。
試しに遊んでみようよ♪ と誘っても、触ってくれないどころか見てくれないことも多く、一般的なおもちゃに興味が向かないのか?海月くんが楽しいと感じる部分に響かないのか?謎です。
では、何で遊んでるかといえば
「本の帯部分」「ネクタイ」「シリコン束子」です。
ちなみに今日は、掃除機で遊んでました。
これらは遊ぶ ”おもちゃ” に該当するのかなぁ。
「おもちゃ図書館」とは?
あ、話が逸れましたね。
先日、海月くんの興味がある”おもちゃ”を「探す」「選ぶ」「試す」のにピッタリな所を知る機会がありました。
それが「おもちゃの図書館」です。
対象が障害児者の所もあれば、誰でもOKだったり、おもちゃの貸し出しがあったり(なかったり)、場所によって様々なのですが
ってことなので、福祉センターや障害児者関連施設で活動しているものも多いです。我が家から一番近い施設は、障害児が対象だったので、海月くんと一緒に行きやすいなぁ・・・こんな取り組みあるんだ!ってなりました。
現在の海月くんは、感覚遊びが多く、興味の範囲が狭いなぁと感じています。もっと色んな楽しい感覚を見つけてあげたいなと思うけれど、なかなか難しくて。月子から見て、こういうの好きかも!!と思って購入しても、見向きもしなかったり1日で興味なくしたり。何がヒットするか親でもよく分からない。
海月くんが操作できるおもちゃを選ぶとしたら、1-3歳が対象のものかなぁ・・・という感じです。小学生になった今、小さい子対象ののおもちゃをしっかり触って試せる環境って無いんですよね・・・。仮に海月くんが未就学児であっても、子育てセンター行くのはハードルが高い。
我が家の近隣の「おもちゃ図書館」は、実際に遊べて貸し出しもあったので(貸し出し有無は施設によります)凄くいいなってなりました。色々試させてもらい、反応あるのを探したいなって。少し前にイベントで教えてもらったので、次回開催日に行けたらいいな〜ってチェックしています。皆様もご興味あれば、コチラで行ける場所を調べてみてくださいね。
「おもちゃ病院(障がい児の遊び支援活動)」 とは?
おもちゃ図書館に続きご紹介するのは
「おもちゃ病院(障がい児の遊び支援活動)」 です。
身体の不自由さがあり、自身で操作して遊べるおもちゃが少ない子や複雑な操作が難しい子向けに、簡単な接触で本人が動かせるおもちゃに関する取り組みです。
教えてくださった方の話によると、今年(2024年)から取り組み始めたそうです。もともとは国分寺おもちゃ病院で続けてこられた活動みたい。
こちら、イベントで実物を触らせてもらいました。
その時は、サンプル的に置いてあったおもちゃに海月くん自ら寄っていき食いついて離れなかったんです。ボタンを押している間だけおもちゃが動くものだったのだけど、ずっとボタンを押してて。少し遊んだ後、他のブース見るために移動。そしてまた戻ってきた時も、再度離れなくなったほど(笑)
おもちゃに「ジャック(外部スイッチ用端子)の取り付け」というのは、
・小さくて硬いボタン→サイズが大きくて押す力が少ないボタンに変更
・オモチャ背面にON/OFF切り替えがあるもの→指やほっぺなどで触れるだけで出力がONになるスイッチ、手首などに輪かけ腕を動かして操作する紐スイッチ、音声スイッチなどに変更
これらのスイッチを接続できるように、おもちゃの側に接続部を作るというイメージです。(伝わるかな・・)
おもちゃ病院によってスイッチの入手方法や取り扱えるものが違うかもしれないですが・・・参考に国分寺こども病院のスイッチあれこれ置いておきます。
国分寺こども病院(ーオリジナルスイッチー)
ジャック(外部スイッチ用端子)の取り付けを依頼したいなと思った方は、コチラの一番下にお問い合わせフォームがあるので、そちらから問い合わせてみるといいと思います! それか、近隣に「障がい児の遊び支援活動」をやっているおもちゃ病院があれば、そちらに行って聞いてみるのもいいかも。私は突撃しました(笑)
自分の意思でおもちゃを動かして遊ぶ。自分のタイミングで。
今までできなかったことが、スイッチの変更で可能になる子がいるのならいいなぁと思って、こういった場所があるよと知ってほしくてご紹介してみました。「完成品で遊ぶ」というのが当たり前すぎて「操作方法を変える」という発想は私には無かった。そして、思いついても素人がやるには少々難しい。。。
新しい取り組みなので知らない方も多いと思います。ぜひ、身近で共有してくださいね〜。少しでも誰かの役立つといいな。こういった活動ってボランティアでやってくださってるんだよなぁと思うと、ありがたいし尊い・・・。
※注意点※
「おもちゃ病院」は各都道府県にたくさんあるのですが、「障がい児の遊び支援活動」の取り組みは始めたばかりなので、やっている病院がまだ少ないそうです。サイトで確認してみてくださいね。