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短い映画感想『市子』
自分が自分であるための証明ができない。
そうして生まれた悲劇の話だった。
冒頭のシーンが後半にも流れるけど、最初に観たときと印象が違ってて、苦しくなってしまった。幸せになりたいだけなんよ。
最後に歌う鼻歌が、あの事件のあった日のお母さんの鼻歌と一緒で、市子として、新しい人物として、生きていこうとしているその足取りにまとわりつく、過去の罪のように見えた。どうしたって自分が自分であることをやめれない。でも、自分が自分であることを人に証明することはできない。
そのこと自体を観客として考え続けたいなと思う映画だった。