身近な素材で肥料や堆肥づくり
7月31日の「里山ごはんのがっこう」では、身近な素材(有機物)を用いた発酵肥料や堆肥、そしてもみがら燻炭をつくりました。
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市販の化成肥料や有機素材の価格が値上がりしている昨今ですが、
雑草、米ぬか、もみがら、くず豆、おがくず、生ごみ、鶏糞…
などなど、まわりを見渡すと作物にも土壌改良にも有用な素材が溢れているなあ...!と気づきました。
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また、「自然栽培」や「自然農」など基本的に肥料を使用しない栽培を行うにあたっても、身近な有機素材の栄養素の違いを知ることは、作物(植物)の成長についての理解に役立つと思います🌾🌾🌾。
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以下、作業日の資料です🍃🌞。
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①有機物、有機肥料とは?
家庭から出る生ごみや、稲作の副産物のもみがらや米ぬか、野山から採れる雑草やおがくずなど、「生物(生命活動)由来の物質」を有機物と云います。
そして、それらの有機物を用いた肥料を有機肥料と云います。
②「肥料」と「堆肥」のとらえ方
「肥料」と「堆肥」の違いですが
作物の栄養源としての効能を求めるものを肥料
田畑の腐植質を増やす土壌改良材としての効果を求めるものを堆肥
と云います。
そして、原料や配合によって効能が変わります。
③発酵肥料の作り方
今回は、お手軽簡単な「嫌気性発酵」での発酵肥料を仕込みました。
9月には出来上がる予定です◎。
④植物性の堆肥づくり
植物性の素材(落ち葉や雑草など)8割、米ぬか1割、もみがら1割の素材を積み重ねて水分を加えて発酵、分解させると植物性の堆肥ができます。
⇒1~2年後から使用できます。
◎刈った雑草も、畑の隅に積んでおくだけで良質な堆肥になります。(時間はかかりますが、米ぬかやもみがらが無くても堆肥化します)
⑤籾殻燻炭づくり
作物の根張りを良くしてくれる「籾殻燻炭(もみがらくんたん)」。
稲作にも畑作にも重宝します。
※家事の原因にもなるので、地域の消防署に許可を取り、風の無い日に行います。特に、空気や地面の草が乾燥している冬~春先は注意が必要です。
⑥太陽熱養生
来年の育苗に用いる畑の土を、ビニールを用いて高温殺菌しました。
作業日はとても陽ざしが強く、午後には地温が55℃以上に上昇していました。
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以上、てんこ盛りな内容でした...!
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ちなみに、我が家の野菜の育苗土の割合は、
畑の土3:植物性堆肥3:籾殻燻炭3
を基本に配合し、
必要に応じて1割以下の発酵肥料を混ぜて作っています◎。
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ぜひお試しください!
秋の種蒔きの際も、皆で用いてみようと思います。