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詩|ひたひたのこころ

恋人のひざの上に
あたまをおいて
飼い猫みたいに
懐いているわたしを
やさしく撫でながら
可愛いね、と言う
その透明な声が
やっぱり好きで
悲しくなった

指先から体温を感じ
体温から愛を感じる

恋人のふくらはぎに
ぎゅっとこうして
絡みついていれば
わたしの心は
愛というお水で
ひたひたになって
少しでも揺れたら
こぼれてしまう



ひたひたのこころ / 月乃




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