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付添入院をホテルステイ気分で過ごす方法

付添入院5日目の朝、
顔を洗いながらよぎった言葉は

「まるでホテルみたい」

そんな風に思った自分に笑ってしまった。

1年前は
ただただ苦痛でしかなかった付添入院、
つい最近まで
大嫌いだった病院の負の空気。

あぁ、
大嫌いな病院も、ホテルになるのか!

意図のチカラに驚く朝。

付添入院、
「大変そう」「しんどそう」と思いがちだけど
よくよく考えたら

子どもの命は病院が守ってくれる。
わたしは、娘と一緒に楽しく遊ぶだけ。
家事もしなくていい。
保育園(長女)の送迎もない。
ナースコールひとつで温かいミルクが届き、
家では絶対にできない品数の離乳食が届く。

娘の寝ている時間は、わたしの自由時間。
ヨガをしてもいいし読書してもいいし
瞑想してもいいし
温かい飲み物でほっこりしてもいい。

こんな最高な環境、
日々の生活では早々ないよね。笑

「心地よく過ごす」という意図が
しっかり叶ってる。
毎日、めちゃご機嫌。笑

夜9時。娘が就寝。

お風呂はないので共有のシャワールームへ。
お気に入りのKUSHIシャンプー&トリートメントを持参しているので、ふふふ…
なんとも幸せな時間。

ちゃんとシートパックも持ってきたので
誰かに見られたら、とか気にせず
真っ白な顔になる笑

その後、狭いベッドでヨガタイム。
入院前にヨガの本、買っておいてよかった。

入院中にマスターして、
家に帰ったら本を見なくてもできるように
しておくんだ。

時々、看護師さんが
娘の様子を見にきてくれる。
ありがたい。

わたしは心地よく呼吸しながら横になり
ふと顔がにやける。
あぁ、なんて幸せなんだろうなぁ。

そんなことを思いながら、
眠りにつく。

朝5時半。静かに起き上がり、
トイレの前の(もちろん共有の)洗面台で
まずはモチモチに泡立てた泡で顔を洗う。

これが気持ちいいんだー。

「わたしはたいせつなそんざい」

それを再認識しながらホッとする。

わざわざ病院に洗顔泡立て器、
持ってきた甲斐があった。

その後、朝ごはん。

子どもも、カーテンを隔てたお隣さんも
まだ寝てるので
そぅぅっと準備をしていく。

音を立てないようにする仕草は
自然と、とてもとても丁寧になり
さながら高級ホテルにいるような
心地になり、安上がりの自分に笑ける。

共有スペースでご飯を食べて
お湯を沸かし、

わたしの至福の時間。
お抹茶を点てて、ほっこり。

あぁ、なんで
お抹茶を飲むとこんなに
肩の力が抜けてほわわぁ…ってなるのかなぁ。

今日は持ってきたお干菓子も添えて。

お茶碗と茶筅、お抹茶の粉、
そしてお湯さえ手に入れば
お抹茶が飲める。
あぁ、持ってきてよかった。笑

お抹茶付きの朝ごはんなんて
どこの高級料亭かしら、とまたほくそ笑む。

食器は
洗剤がないので手を洗う石鹸で
手を使って洗うんだけど、
なんか「充分だなぁ」って思う。
スポンジを介さず、素手で洗うと
食器の素材を感触で感じられて
新しい気持ちになったりする。

病室に戻ると、
娘はまだ夢の中。

床に、
敷布団代わりの布を敷いて
momed礼法。
このままだと両手を広げるスペースがないから
そうっっと子どものベットの柵を下げる。笑
happyちゃんの瞑想音源を聴きながら
呼吸に意識を向けると、
広大な宇宙の真ん中にいるわたしが脳裏に浮かび
最高に自由なわたしを感じる。

娘がもぞもぞし始めたぞ。
今日はどんな楽しいことが待ってるかな。

娘は嫌な検査もあるけれど
いい気分で一緒に過ごせば
きっとすぐ終わるよ。

小児病棟だから
やっぱり泣き声のほうがよく聞こえるし
ずっとピーピーピーと警報音は鳴り続けてる
職員さんは優しいけれど忙しいので慌ただしい

そんな中で、
わたしはアホみたいに最高に
いい感じでホテルステイ気分味わってます。

タイトルにした、
「付添入院をホテルステイ気分で過ごす方法」。
まずは、どう過ごしたいか決めること。
そうしたら、自ずと過ごし方が見える気がします。

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