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12月に入ってから極小のネモフィラ苗を植えた【園芸部便り】

とつぜんですが、私はマンション住まいです。
建物のふもとには、公開空地という名のちいさな庭があります。最近すっかり荒れ放題になっているため、ちょっとは見栄えを良くしたいと思い、園芸素人住人による、ゆるふわ園芸クラブを立ち上げました。
ここで、たまに登場する園芸部便りは、書くネタがない時などに現れる、行き当たりばったりの活動記録です。
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みなさん、知っていましたか?
春に花を咲かせる1年草の多くは、耐寒性を持っています。
それはつまり、春の訪れを鮮やかに彩る草花たちは、みんな秋の種まきから少しずつ成長して、寒くてさむーい冬を乗り越えた、強者ぞろいだということです。

冬が終わったばんざーい、とばかりに、瞬時にムキムキーっと緑の葉っぱが展開し、大きくなるわけではないのです。
考えてみれば、そんなの当然と思うかもしれません。

しかし、私は「計画性」という美徳をお母さんのおなかの中に忘れてきた子どもでした(生まれる前から忘れ物が多い)。
したがって、園芸部でも、春に備えて秋にタネを植える、というようなことは全く考えていませんでした。
とある小学生の園芸部員から、この種を蒔きたいです、と小さな両手で秋蒔きのタネの袋を差し出されてはじめて、
そうだ!この庭に、しあわせのタネ、もとい、春咲き草花のタネを蒔こう!と、唐突に思い立ったのでした。

そこで、10月の下旬にヒャッキンで買ってきたキンギョソウのタネを部員に配布し、苗を作るよう指令を出しました。
さらに遅れること2週間、私自身も、11月初めにホームセンターで売れ残っていたネモフィラのタネを購入し、苗を作ることにしました。

ともに最適な播種の時期は、9から10月です。
「もう、完璧に季節はずれやで・・・」、とわずかに残る理性の声(理性の声はなぜかいつもエセ大阪弁)を無視し、地球は温暖化しているから!と、屁理屈をこねて無謀な挑戦を開始しました。

そして、11月の寒空のもと3週間かけて育てたネモフィラ苗がこちら。

12月の寒空に地植えされて震えるネモフィラ

本葉が2枚しか出ていないうえ、その大きさは、最大でも横幅5㎝ぐらいしかありません。
写真の上方のオリヅルランが、侵略をたくらむタコ星人のようです。

この子たちが、寒風吹きすさぶ冬を越えて春まで生き残り、青い可憐な花を咲かせることができるのか?
生暖かく見守っていきたいと思います。

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