忘れられない景色と忘れられないアーティストから名前の響きを拝借したこと
つきこです。
インターネットの普及で変わったことはたくさんあると思いますが、その中の一つに「誰もが第二、第三の名前を自然に持ち得るようになった」ということもあるのではないでしょうか。
noteを始めて少し経ちましたが、よく考えたらまともな自己紹介記事も投稿したことがないということに気づきました。
まだまだフォロワーも多くない中で「スキ」をしてくれるのはお初の方が多いですが(どうやって見つけてくれてるんだろう)、「なみき つきこ」という名前についてだけは先につらつら書いておこうと思います。
今回は(いやいつもだけど)本当に勝手な自分語りの記事です。
「なみき つきこ」という名前について
もし僕のほかの記事を読んでくださった方がいれば違和感を覚えたかもしれませんが、僕は男です。
「つきこ」という「女性らしい」名前は自分で作ったもので、ついでに言えば「なみき」も本名ではありません。
(ボクっ娘を期待された方がいれば申し訳ない)
もともとインターネット上では別の名前でSNSに登録したり、記事を書いたりしていたのですが、「なみき つきこ」という名前はnoteを始めるために作った第三の名前です。
僕はnoteに書いていることを、一部を除いてはリアルの人間関係に知らせるつもりはありません。
結果的に知られることは構いませんが、友人や職場の人に読まれることを念頭に置くと、書きたいことが書けなくなると思ったからです。それに仕事がややセンシティブなので、余計な詮索をされたくなかった。
だからfacebookなどのリアルなつながりのあるSNSとは連携もしないし、簡単に僕を連想させることのない名前を新たに作る必要がありました。
そうしてできたのが、「なみき つきこ」という名前です。
ちなみに漢字では「南木 月弧」と書きますが、あまりにペンネーム感が強いのでひらがなにしています。
忘れられない風景を名前に
やはり名前を作るというのは難しくて、希望に溢れるような名前にしたいけれど、あまりにイタいものにはしたくないし、どんな小規模であれ名前はブランドなので呼びやすいものがいいし、と色々と考えました。
結果、これまでの自分を大きく変えた風景にしようと考え、自分の人生の中で一番大きな転機だった、一年間の台湾暮らしで出会った風景から名前を作ることにします。
僕にとって、台湾で一番印象深い風景と言えばほかになく、「台湾最南端の地で見上げた星空」でした。
台湾南部、屏東県恒春にある鵝鑾鼻(がらんび)という場所が台湾最南端点です。台湾最南端ということは、戦前の大日本帝国領土の最南端でもあります。
台湾に住んでいたころ、中国語会話の難しさや台北特有の長雨で半分うつ状態になっていた僕は、一人で台湾一周の旅に出ます。
その道の途中、恒春のゲストハウスで出会った台湾人の旅客と一緒に見たのが台湾最南端の星空です。
台湾最南端点は人里離れた海岸にあり、懐中電灯がないととても進めない森を抜けた先にあります。
吸い込まれそうな真っ暗な木々の中を慎重に進み、視界が開けると一面に暗い海が広がる。そんな中で空を見上げると、一切の光のない真っ暗な空間に、鳥肌が立つほどの星々が煌々と光る。そんな空間です。
僕はそこで初めて天の川というものを実際に見て、月と宇宙の境をしっかりと見ました。
そういったところから「南」「木」「月の弧」という要素を抜き出し、名前を作っています。
(この記事のカバー写真は鵝鑾鼻の灯台)
忘れられないアーティストを名前に
また名前を決めるにあたってもう一つ参考にしたのが、FINLANDSというバンドのボーカル、の名前の響きです。
本名なのかは分かりませんが、前段で書いたような美しい風景をそのまま名前にしたような、幻想的なお名前だと思います。
「子」ではなく「弧」を使っているのも、冬湖さんの名前の影響です。
僕がFINLANDSを知ったのは2019年の12月、音楽好きの後輩に勧められて聴き始めたことでした。
FINLANDSの良さはいずれ語るとして、ドはまりした僕はそれ以来、通勤中や仕事中もFINLANDSをずっとリピートしています。
そんな中、2020年の年明けに僕はいくつか病気をして、これまでの人生有数の辛い思いをしました。その時もずっとFINLANDSを聴きながら治療を受けて手術に耐えて、ということをしていました。
だから僕を支えてくれたFINLANDSというバンド、塩入冬湖さんというボーカルのことはこれからも忘れないと思うし、辛いときには元気を貰いたい。
(と書きながらFINLANDSの曲を聴いている)
そういう思いで、風景を名前にすること、最後は「こ」の音を充てることにしました。
結局、気に入っている
最終的にひらがなにしてできた「なみき つきこ」という名前、僕はとても気に入っています。
「月=つき」は古来女性を暗示してきたし(と言ったら怒る人もいるかもしれないけれど)、「こ」で終わるところも含めて、男の僕が女性的な名前を名乗るのは気持ちがいい。
ひらがなにしたことでペンネーム感が薄れて実際に本名でやっている感じもある。
(だから、SNSのアイコンも若干詐欺だけれど女性の絵を使う)
「なみき」という姓の部分についても、「波」とか「木」を連想させて自然的で優しい印象を受ける。
(あと中学の時の先輩の「並木さん」が超絶美人だったのもあり、個人的に最初から好感度が高い)
自分が「なみき つきこ」を名乗ることで、自分に自信を持つこともできる。
絶対に名前だけで僕のリアルにはたどり着かないから、隠さずに好きなことを言える。
この名前を作って、本当に良かった。
名前一つでここまで語ることがあるだけでも、とても嬉しいことだと思います。
こんな独りよがりな記事で、ここまで読んでくれている人がいるのかすら分かりませんが、引き続き「なみき つきこ」としてやっていきます。
よろしくお願いします。
つきこ
読んでいただけるのが最大のサポートです。いつもありがとうございます。