再現!古代ビールの考古学―編集部より
さまざまな特徴を持つクラフトビール醸造所が登場し、
世界中で大勢の人が楽しむ現代。
そんなビールの始まりはどこにあったのか。
人類はいつから、どんなビールを飲んでいたのか。
本書では研究者と醸造家がタッグを組んで、
ビールの原料を定めた「ビール純粋令」の意外な真実を解き明かし、
FDAやTTBによる現代の材料規制をくぐり抜け、
古代飲まれていたビールとアルコール飲料を再現します。
とはいえ語り口はただの解説書にはあらず。
深い知識と醸造の経験をもとにつむがれる文章は軽快で、
著者らを突き動かす好奇心と古代ビールへの欲求は読者を笑わせることもしばしば。
米やチョコレート、トウモロコシなど、
今でも馴染みのある食材を使ったビールとはどんな味なのか、
酵母は何を使っていたのか、想像しながら読むのもきっと楽しいでしょう。