森のきのこを食卓へ―編集部より
きのこ研究歴40年!
日本全国の山野を駆け巡っておいしい野生きのこを採集し、
培養して森のきのこの多様さを活かした栽培法を探求。
「きのこづくりの楽しさを手軽に体験してもらいたい」という思いから、
大がかりな設備を必要とする従来の栽培法からの転換を提案します。
「里山」と呼ばれるエリアを多く有する日本ですが、
都会への資本集中にともなってその豊かな機能性は発揮されなくなり、
現在では多くの里山が人の手から離れて荒廃しています。
そんな里山を、多様なきのこを育てる場所として活用したらどうなるでしょうか?
第4章「里山を宝の山にする」では、里山を活用したきのこ生産が地域経済に貢献し得ることが示されます。
地道な調査から生み出された多様な栽培法は、
おいしいきのこを未来に残そうと邁進してきた研究生活の結晶。
きのこと人の未来を守る、実践可能で持続可能な栽培のヒントがつまった一冊です。