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街。スナップ。日記。昭和記念公園。
秋の快晴はこの上ない心地よさだ。
処方箋を得た帰り道すがら、このままくらい自室に戻るのは勿体無く思い散歩することにした。
秋とはいえ、直射日光を浴びると汗ばむ程の熱を感じる。黒のパーカーでは余計にそうだ。
種の本能として、好みこそあれ、過ごしやすい環境や感覚には共通している部分があるようだ。心地の良い場所には多くの人が集まっている。そうした人の流れや各々が悠々自適に過ごす様を遠くから眺める分には少し気分が良い。
白いススキに赤黄色に成った広葉樹の数々を目の当たりにして季節の経過を改めて実感する。
景色に飽きがない。いくら歩いても気が外に向いて息が切れない。とても調子が良い。
活発なのは人間だけでなく。小動物たちも同じようだ。
こんな日は時間があっという間に過ぎ去ってしまう。
陽が沈むと残酷な程に空気は冷たくなり、帰宅を余儀なくされる。
遠い西の空だけに微かな暖かさが残っている。