出身
出身地を問われた時、何もない所だと卑下することが通例だった。当時の自分を振り返ると大変恥ずかしく、情けない。離れたことで募らせた想いは愛着として色褪せたものに向いている。きっかけは東京を散策している最中にあり、巡り合わせが無ければ交わらなかったと断言できる。実際に目で見て触れて感じることは、こびりついた固定概念を瓦解させ得るのだ。個々の趣向に合わせた広告や設計ばかり参考にしているくせに何もないと簡単に吐き捨てるのは、目を開けずに見えないと騒ぐのと同じくらい馬鹿馬鹿しい。
ISO400
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