特異性
目の前が一様に枯れ果てて見えると、別の景色を求めてつい先を急いでしまうのが普通だろう。一般的には面白いと思われないような環境およびそこへ向かう行程は人の気配が少なく、素の自分を解放することができるから好んでいる。面白いと思えるのか否か、日常生活に戻って来られるのか否かが自分次第という点は際限ない課題ではあるが、それ故に無限の可能性を有するとも捉えられる。何も無くても自分の力で不便さを楽しむことができる。そう自負することができた時、一面同色の景色の中でも特異性を察知し、感謝にも似たような情動に駆られ、日常に置き換えたいとさえ思える。
ISO100
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