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写真日記

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2023年5月の記事一覧

負荷

負荷

群れをなすことで負荷を分け合うことに動物も植物もない。根を張り、少しでも長く立っていられるのなら、それが良しとされているのなら迷うことはないだろう。けれど、その場に留まって全ての負荷を受け止めなければならないという決まりはない。

ISO100
f5.6
1/60s

生活圏

生活圏

海は水溜りとは違い、流入する様々を引き込むこともあれば拒むこともある。侵食や堆積によって型取られていく生活圏の縁を歩いていると、次第に自分のいる座標が見えてくる。

ISO100
f5
1/2000s

見方

見方

見方は人に習うのではなく、自分で築き上げるべきだ。答えが分かればそれでいいという人もいるだろうが、答えを導くまでの過程がより一層感度を高め、経験として刻まれる。

ISO100
f5.6
1/250s

拡張性

拡張性

自分の力では操作しようのない現象に行動を制限されることは、拡張性を貶めることに等しい。だから変えられない環境の何処に価値があるのか見定める、もしくは早い段階で他の環境に目を向けることにしている。

ISO100
f4
1/1600s

感度

感度

過ごしやすく、親しみのある街では些細な変化に気付きやすい。似たような景色を比較して物の有無を評価するのは簡単な上に飽きない。自然の中で同じ見方をすると全て一様に見えるが、感度が上がれば街より変化に富んでいることが分かる。

ISO100
f5
1/50s

重力

重力

踝に達しない波ですら足元を脅かすには十分な力を有している。不意に感じる重力はとてつもなく大きく感じる。いっそのこと全身を沈めてしまう方が軽く思えるかもしれない。

ISO100
f6.3
1/500s

寄り道

寄り道

思い立って寄り道してみた時、後悔した試しがない。こうして時間を弄ぶ度に急いて行動することは損でしかないように思う。

ISO100
f5
1/2500s

安堵

安堵

安堵する領域こそ危険が潜んでいると思い込みたい。居心地の良い場所は異なる生物にとっても過ごしやすいだろう。そんな危うさが孤独感を紛らわせるとも捉えられる。

ISO400
f5
1/15s

迂回

迂回

何処にいてもいつかは険しい道を迂回する術が必要となる時がくる。既に道標があるならそれを追いかける体力さえあれば事足りる。誰かが通った痕跡がないなら自分で道を確保するか大人しく引き返すかを選ばなければならない。どうしても諦められないなら退路を断ち、荷物を下ろして身軽になることから始めるとしよう。

ISO100
f5
1/250s

軌跡

軌跡

軌跡を辿ることができるのは気がついたその時だけだ。決断を後回しにしていると手がかりは跡形もなく霧散してしまう。だから思い立ったらすぐに実行することと、行動の是非を問うことの間に自分の動機が介在している。

ISO100
f5
1/2000s

群れ

群れ

群れて行動することで未知の領域を知ることができるのであれば喜んでそうする。だが、互いの安全保障や簡便さのために群れることはしない。予測不能に寛容でなければ未知へ近づくことはできない。簡単に知り得る景色はつまらないのだ。

ISO100
f5
1/125s

糸口

糸口

若さ、拙さ、愚かさと揶揄される無頓着かつ情動的で早計な判断が停滞から脱する糸口になることがある。数多の策を企てようが、机上に並べられるものは指折り数えられる。加えて価値を帯び始めるのは結果を得てからであり、仮説自体に価値はない。行動なく結果を得られるはずがない。

ISO100
f5
1/200s

異彩

異彩

どこにでも根を張り、花を咲かせる能力が有れば変動激しい今世を生き抜くことができるだろう。ただ、多くは花を咲かせることはなく、仮に咲いたとしても陳腐なものばかりだ。一目でわかる際立った特徴がなければその名を知られることはない。異彩を放った経歴がなければ根を張る場所すら自分で決められない。

ISO100
f4.5
1/400s

視点

視点

期待と近い様相が目に前にあると、早々に摘んでしまいそうになる。しかし摘んでしまえばそれで終いだ。あえて目を瞑ったり、見逃したり、通り過ぎることで長きに渡り愉しむことができる。その間により自由な視点が開花すれば、特定のものに執着することもなくなるだろう。

ISO100
f4.5
1/400s