人を励ますというのは、本当に難しいことだと思う。少なくとも、僕にはわからない。

人の話を聞く、という立場に立つことは誰にでもあるだろう。
改めて思うのだが、その際の対応が本当に難しい。

よく言われる話だが、「頑張れ」という応援は良くない、というものがある。
これはまさしくその通りで、本人からしたら「頑張っているんだけど」という具合で、「頑張れ」と励ますだけでは何の生産性も無い。この手の励ましをすると、「一体、こいつは何を考えて喋っているんだ?」と思われそうだ。
むしろ、「頑張らないでいいよ」と言われた方が、深い感じがある。
ただ、実際には、頑張らなければ何にもならないし、本人も内心は「頑張らなかったら、どえらいことになりますよ。責任、取れますか?」と思うはずだ。
だから、結局のところ、他人に言えることなどほとんど無い、となってしまう。

正直、本質的な話をすれば、人に言えることなどあるはずがない。
ただ人に言葉をかける、何かを言う、というだけの行動で、その後の行く末まで面倒を見られるわけではないし、何かあっても責任は取れない。現実に何かを感じるのはその本人なわけで、仮に正解があったとしても、本人の感情としては「正しいから良い」というわけでもない。
なんというか、本質的な話を欲しているというよりも、「話したい」という感情の方が重要な場合がほとんどなのだ。

僕は、人の「ただ話したい」という感情に、非常に弱い人間だ。こんなにも苦手なことがあるか?というくらい苦手である。
僕としては、それなりの言葉、役に立つことなどを選んで話していても、その全てが「今、そういうの要らないよね」という展開になる。
人の感情に向き合うのが下手、ということだろう。
自分の管理に忙しく、人のことまで受け入れる余裕が無いということか。
いや、単純にそんなものに向き合いたくない、

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10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

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