見出し画像

基本的に、楽しんでやらない方がうまくいきます。

うまくいくと言っても、これは「叶えたいこと」に限るかも知れない。一般論では無いだろう。
ただ、少なくともどんな事柄も楽しいだけでは、絶対にうまくいかない。それだけは、先に言っておく。

例えば、あなたが小説家になろうとする時、書くのが楽しくて仕方が無いとしたら、ちょっと気をつけた方が良い。
誰しも家で小説を書いていたら、小説家だ。ただの趣味なら、大いに楽しんで欲しいし、楽しくなければ意味も無い気がする。
それにしても、一作目を書いたら、二作目は前作を超える水準を望むだろう。同じ物を何回も作る人もいるかも知れないが、それはよっぽど鈍感な人だと思う。人は同じことを何回もしていると退屈になるし、常に変化する、進化しようとするものだ。
いづれにせよ、楽しいだけでは済まなくなるはずだ。楽しい状態には、そのような葛藤を含んでいると思う。

「小説家」を音楽家や漫画家や社長などに置き換えても良いが、皆が小説家と聞いてイメージするのは「商業小説家」だろう。それを職業にしている、つまりそれだけで食べている人のことだ。
そして、「小説家になりたい」と言っている人のほとんどは、この立場を目指しているはずだ。もしそうでなければ、今すぐにあなたも小説家になれば良い。家で書いていれば、即座に小説家になることが可能だ。

近年は「楽しく働きましょう」みたいな思想が多い気がするが、こういう発言を公にできる人ってすごいなと思う。どこの世界に楽しいことをやって金が貰える道理があるのか。これはもう絶対的に覚えておいて欲しいので、このnoteでも重ねて言っている。
仕事が楽しいと言っている人物は、少なからず存在するだろう。僕はああいうのは嘘だと考えている。おそらく、色々な事情があってそう言う必要があるから、そう言うことにしているのだと思う。
そんなに楽しいなら、休日も残業も、なんなら人の分の仕事までやってしまえばどうか。そういう人が多く勤労して、人のために税金を払うのも良い。労働が楽しいなら、何の問題も無いはずだ。どうか日本を支えて欲しい。それだけで、日本が抱える経済的な問題を随分と解決できそうな気がする。
僕は楽しいことをしている時にお金が欲しいとか、休みが欲しいなんて全く思わない。それだけあれば全てのことを捨てても良い、とさえ思う。そういう幸福をきっと見つけるはずだ。

そもそも、楽しいはずが無いものを楽しもうとして、うまくいかない経験をする人も多いのではないか。そのせいで、「楽しめない自分の方がおかしい」と考えてしまう。
そんなことはない。楽しくないものは「楽しくない」と正直で良い。正直な人は損をする、というような卑屈な意見もあるが、それはただのあなたの主観だ。そういう状況はあるとは思うが、正直でいることで損をすることはあまり無いと個人的には思う。正直な人が損をしているのではなく、正直ではない人たちがその場に居続けなければならない時間こそ、人生の無駄である。
人に嘘をつけても、自分に嘘をつくことは不可能なのに、嘘をつこうとするから面倒なことになる。もちろん、表面上、対面上の摩擦を避けるために適当なことを言っておくのは守り方としてはありだが、自分の思想まで曲げる必要は無い。その辺りは、しっかり分別しておこう。
その負債は、今日明日に来るのではない。10年後の将来、必ず後悔することになるだろう。もう身動きが取れないほどに、不自由になっているはずだ。

ここから先は

1,767字
10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?