【家事シリーズ番外編】家事と言えば親だが、「なぜ若者は大人の言うことを聞けないか」という理屈も、生活の中で学ぶ。
巷のお母さんは、「出したら片付けなさい」と、叱るらしい。
誰かから聞いたというわけではないので、実際には知らないが、いかにも親が言いそうなことだ。
いかにも親が言いそうなことの中で、「家事」に関わる事柄は、意外に多いと思う。
そして、結論から言えば、大人が若者に説教をしたり、教育をしたりすることのほとんどは、実はけっこう正しいことが多い。
ただ、大人はその正しさの理屈を語らない。というか、そもそも知らないのに、「自分もそう言われて育った」と受け売りの知識を横流しにしているだけだ。
だから、若者は大人の言うことなど絶対に聞きたくない。
その1番の理由は、教育側の姿勢によるものだろう。
大事なことを伝えたいときは、シチュエーションによって接し方を変える、正しさが伝わりやすいように工夫をする、という賢さが絶対に必要だ。
教育の内容よりも、「大人は賢い生き物なのだ」と若者に示すことが必要だが、ほとんどの場合、感情に左右されていて不安定な教育となっている。
その大人も親に感情的な接し方をされてきたはずだから、負のループになっているのだ。まさしく、負の遺産である。
しかし、その集団のパラメータの中で、突出した感性を持った若者が大人になった時、「大人の言っていることは、こういうことだったのか」と、後になって気づくケースがある。これは、儲け物だ。
こういう若者は、そこいらに居る大人よりも、良き大人になり、かつて子供だった頃の禍根を自ら浄化し、親も大変だったのだなと理解を示したり、許したり、歩み寄るだけの謙虚さを有している。
親、特に父親は、いつまで経っても傲慢で素直になれないものだから(らしい)、こういう若者は非常に親孝行者だと言える。これこそ、まさに、その一族が貯めてきた「無知の財産」を浄化してくれる存在だろう。
そうやって、世代交代によって、人間がどんどん良くなっていく、という現象は素晴らしい。
基本的に、どの家庭も子の方が賢く、さらにその子供となると、また賢くなる傾向にある。
第二次大戦の頃と比較しても、若者は本当に優しくなった。ただ笑っているだけで「女々しい、お前はそんなことで戦争に行けるのか」と思う若者は、この時代にはいない。
逆に言えば、この差が、野蛮な時代を生きてきた親世代、上の世代に対する理解にもつながる。
あんなに野蛮な時代だったし、社会が高度な成長期を迎えていたのだから、働かざるもの食うべからずの如く、ただガムシャラに働くしかなかった。
教養を付けたり、自己啓発をしていく時間も無かった。
そういう時代だったのだな、と若者は納得してくれる。学校でも、そのように習う。これも社会の豊かさの一側面だと言えるだろう。
立場というのは非常に厄介で、縦の人間関係には弊害しかない。
「縦社会」という言葉があるが、これを利用して立場が下の者を支配しよう、と思うような人間もいる。
親子、上司と部下、恋愛関係、友達、家族と、
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つきのまどの【つれづれゴニョゴニョ】
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