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絶賛、健康への道を進撃中だ

健康なんて糞食らえ、と内心ではそう思っている。何かにつけて健康第一と叫ばれる世の中だが、何が面白いのか。
健康ばかりに気を取られていたら、ここぞという時に成果を上げられない。成果と言っても、誰かに認めてもらいたいわけではない。ただ、自分の楽しみや喜びのために生きているのだから、気づいたら夜中になっていたり、食べるのを忘れて何かに没頭したり、まさに「今」この瞬間を逃したくない時があるだろう。
何も考えないで、没頭していられる時間が何より楽しい。人間はそうやって満たされるようになっている。

しかし、どんな人もいつ死ぬかを知っているわけではない。ここが、大きな問題になる。
そうやって人は歳を取るし、脳は衰えていく。若い頃のように、身体がいつまでも機敏に動かせるわけでもない。生きている中でそういうことを、学んでいくのだ。
いつ死んでも良い、と思って生きていても、そう都合良く人生の絶頂に死ねるわけでもない。人生には健康なんて意識する暇もないくらいに楽しい時間が、確かにある。そこが難しいところで、大人になるとその辺りのバランスを考えるようになってしまう。
できることなら、いつまでも楽しいと思うこと、好きなことを気持ちよくやりたい。子供のように明日のことを考えない愉悦とは違い、もっと先のことを考えることが可能になるのだ。
結局は、身体を健康に保ち、配慮をしながら、うまく付き合っていく方が良いと考える。僕も最近はそう思うようになった。つまり、僕も歳を取ったのだろう。
あの頃は、先のことなど考えずに、ただ刹那的に生きていればそれで良かった。そうでなければ得られなかったエキサイティングな感動や体験があったはずだ。それこそ、まさに「若さ」だろう。でも、20代もそこそこになると、「こうやって生きていくものなのだな」ということがわかるようになってしまう。明らかに死への意識が強くなっている。死ぬまで何をして暇を潰そうか、と考え始める。

ここ数年、過去の人生を取り返すように、やりたいことを好きなようにやって生きてきた。
でも、そろそろ節制しなければわけのわからないタイミングで死んでしまいそうな気がしてきた。(最近、小さな脱毛症が発生した)
子供の頃からの体質で、僕は非常に太りやすいし、代謝も良い方ではない。夏に1時間歩き回っても、汗が流れ落ちることはほとんど無い。じわりとベタつくだけだ。
まぁそれはいいとして、僕が一般的な人のように三食も摂ったら、まず太る。子供の頃から朝なんてほとんど食べたことがなかったから、朝食を摂るとドッと疲れる。血糖値の上がり方が、人よりも激しい気がする。お腹は空いているが、少しでも何かを食べると午前はもうそれだけでしんどい。

とは言え、朝食を摂ることで日中活動するためエネルギーとしているわけだから、「少しでも何か食べないといけないのかも」という強迫観念のようなものがある。
育った環境で得られなかったものを得ようとしてしまうのは、家庭環境が悪かった人間のダメなところというか、「豊かさへの執着」みたいなものかも知れない。
「人並みな生活をしよう」と考えることも大切だが、それにこだわりすぎるのも違う。人はそれぞれに違うとはよく言ったもので、自分に合っている生活がある。内臓の機能も、脳の使い方も全て違う。身長や顔を見るだけでも、それぞれに違うということが容易に理解できるだろう。
ただ、僕は自分の生活を変える、人並みの生活をするということにこだわりすぎたので、結果的に色々と面倒なことになった。

まず、太った。
そもそも、食事量も多い方ではなかったが、一人暮らしを始めて少しづつ増やしていった。増やしたと言っても、それでも人並みかそれ以下くらいだとは思う。でも、それまでの僕の生活の中で出来上がった身体には、それは負担だったようだ。
研究者にも2種類の人間がいて、食べた方が仕事が捗ると言う人もいれば、食べると仕事にならないという人もいる。どちらかと言えば、食べない方が身体が楽だ、仕事が捗る、という人が多い。そんなに違うか?と思われるかも知れないが、これが全く違う。僕の場合は、夕食以外は食べると疲れる。困った身体である。

僕の身長は173センチくらいで別に高いというわけではないが、その身長の男性の適正体重は70キロくらいだ。実際、僕は今それくらいの体重があるが、僕の場合、これだと明らかに太り過ぎだ。
高校生の頃の僕の体重は、身長は今と変わらないのに60キロくらいしか無かった。これは一般には痩せ型かも知れないが、僕的にはそれで何の問題も無かった。見た目的には、痩せているという印象は無かったはずだ。

人は、今食べられる以上の量を食べ続けていれば、食べられる量は増えていく。これは、胃袋の大きさではなく、脳の問題だ。満腹中枢が成長するということ。成長と言って良いかはわからないが...。
太る生活は、とにかく身体に良くない。生活習慣病の温床だ。痛風もそうだが、体型が変わりやすい人は気をつけた方が良い。大病になって死ぬならその方が楽ではないか、と考えてしまうほど生活習慣病は怖い。何せ、死ぬようなことにはあまりならない。一度かかってしまうと、「これが一生続くのか」と落胆するほど、先が見えない戦いになるだろう。

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10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

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