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年齢を詐称しているのではないか、とよく言われる。こう言う人は、自分がどれだけ無知かを知らない人だ。

テレビ番組を制作するときに、お金がかからないコスパの良い番組というのがあると思う。
皇室系もそうだし、「懐古系」がそうだろう。何かを懐かしむ系だ。
その最たるものが、「昭和平成令和のヒットソング」とか、「平成までの大事件」とか、そういうやつだ。

それなりに勉強をして知識がある人なら、いろいろな話題をカバーしているものだろう。その分野の人では無くても、ああいうクイズ番組では一般教養がほとんどだ。それを知っていたからといって、「ちゃんとした常識人」ということがわかるだけだろう。逆に、クイズ番組を見て知らないことばかりなら、常識人ではないと言えるかもしれない。一般教養が足りない、ということだ、そういう指標としては良い番組か。

職場には色々な年代の人がいると思うが、僕は大抵、どの世代の話題にも入ることができる。聞かれれば答えられる話題があるし、なんとなくの話から想定するだけの材料や知識を持っている。
しかし、たまに「よく自分が生まれていない時代の話題を知っているね」と言われる。褒めているのかは知らないが、人によっては「本当に20代?」と言う人もいる。冗談で言っているわけだが、中には本当に僕の年齢を疑わしく思う人もいるようだ。
疑うのは勝手だが、なぜそういう思考になるのかがわからない。

僕はいつもそう言われた時、「それは単なる記憶力の違いだと思いますよ」と答える。
僕はほとんどテレビを見ないけど、多くの人はかなりテレビを見てきたはずだ。ただ点けているだけでも、点いている以上は何かが放送されているわけだし、僕はそうやってなんとなく「見ていた」ことを覚えているだけだ。
だから、昭和で何が流行っていたとか、そういうことを知っている。音楽などは簡単に覚えてしまう。
それで言うなら、昭和趣味の若者は、僕よりも昭和歌謡などを知っているだろう。シティポップという言葉があるけど、そういう音楽を好きな若者も増えているようだし、最近の流行りの音楽を聴くと、その時代の懐かしさを感じる物が増えた。なんか古くなっているな、という気がする。

昭和何年に何がたくさん売れた、流行ったということを知っているだけで、年齢詐称的な冗談が出るわけだが、あなたはかつて日本人が十二単を着て生活をしていた事実を知っていますよね?と言いたくなる。
なんなら、遠い国にキリストがいたとか、釈迦の本名はシッダールタだとか、インディアンは虐殺されたとか、自分が生まれた時代とは全く関係が無い事柄を知っているではないか。年齢詐称していませんか?と聞いてみてもいい。

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10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

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