初心など忘れた方が身のためだが、忘れないように音楽を聴いている
初心は大切だとことあるごとに言われているが、果たして本当にそうだろうか。
初心を思い出すせいで、そのしがらみから逃げ出せなくなる、ということもあるのではないか。もうやめた方がきっと良いのに、初心を忘れているから継続できないのだ、と言い聞かせ、改めて志を打ち立てる。
足の洗いどころ、身の引きどころの見極めは、非常に難しい。
ところで、僕はあれやこれやと考えられる人間ではないので、初心を大切にしている。
初心なんかよりも、少しでも近づけたい理想の未来への設計の方が、大切だとは思う。そもそも、高すぎるハードルを急に飛び越えようとしている人が多い。低いハードルなら簡単に越えられるし、その度に自分を評価できるし、褒めてあげられる。、
しかし、高いハードルは挫折経験ばかりが増えていき、自信も失ってしまう。これは良くない。
初心どうこう、の話ではないということだ。
ただ、僕はそんな大層な夢や理想を持てる人間でもない。シンプルで、低く、小さな理想くらいしか持てない。
大した欲求も無ければ、気を抜くと生ける屍のように、あるいは機械のように、淡々と生きていくだけだ。
だから、この魂の抜けた、心無いロボットのようにならないように、初心を思い出すことが大切である。
さすがの僕も、ただ生きているだけで楽しくもなんともない、というのでは生きている意味が無いと、思えるほどには成長した。
だから、やりたくないことも、やったことのないことも、積極的に経験している。
こだわりを捨てて、絶対にしなかったようなことや、付き合いなども、色々と受け入れている。
仕事をしているおかげで、そういう機会が増えて、まさに人生を勉強中だ。
ところで、初心というか、忘れられない日々を彷彿させる方法として、音楽を聴くというのがある。
その時期に聴いていた音楽を、いまだによく聴いている。音楽は経験と共に残りやすいので、特定の音楽を聴くとその時期に感じていた感覚がバックしたり、鼓舞される。
毎日聴くと飽きるから良くない。たまに、思い出したように聴くと、深い感動を得られる。衝撃的な懐かしさが、鮮明に甦ってくる。
今日は、誰もいない部屋で仕事をしながら音楽を聴いていた。それができる仕事に就くことができたのは、幸せなことかもしれない。
僕は、何かをしながら音楽を聴くことが常なのだが、しかも、同じ音楽をループしているだけなので、プレイリストの何を流しても、散々聴いてきた音楽ばかりだ。
それでも新しい発見があるし、同じように衝撃を受けられる。もちろん、こちらのコンディションで、その衝撃がいつやってくるかはわからない。比較的、若い頃に聴いていた曲を聴いたからと言って、いつでもその時の衝撃を思い出せるわけでもない。
ただ、唐突にそれはやってくる。
今日は、「EASY GRIP」という関西のインディーズバンドのアルバムが流れた。
これは、小学校から中学校にかけて、僕が英語の勉強をしている時に出会ったバンドだ。
インディーズで有名なバンドといえば、Hi-STANDARDやGOING STEADYなどが有名だったと思うけど、
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つきのまどの【つれづれゴニョゴニョ】
最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…
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