希望の言葉を受け継ぐ。

2020年4月14日 19:35

綾部のじいちゃん（父方の祖父）享年90歳、
生涯現役で生きた秘訣の一端を紹介します。

じいちゃんは2020年3月28日、帰天しました。
京都府は綾部という由良川沿いの町で暮らしてて、
ばあちゃんが先に帰天してから20年間、
両親が住む岡山に来ることを選ぶことなく、
綾部の地でひとり暮らしをしていました。

趣味はカラオケ、ゲートボールにグランドゴルフ、
綾部踊りに太鼓、映画、腹話術に旅行。

寺の集まりで子どもたちに腹話術を披露したり、
（好評だったけど子どもたちの勇太くん（人形）の扱いがひどくて凹んでた）
老人会で映画上映会を開催したり、
（ルームシアター買って集会所へ寄付してた）
老人会の会長を担うようになってからはPC教室に通い、
グランドゴルフや旅行企画のチラシづくりに励んだり。
（ユーキャンでペン字も習ってた）

人前に出ることが得意なタイプではなかったけれど、
私たち家族の知らないところで、
自分の好きなことで地域の人たちのお役に立てるよう
生一本な性格で、コツコツ努力し続けていた。

家を片付けてたら出てきたじいちゃんの手記。
生涯現役で生きた秘訣の一端がここに記されていました。

・・・・・

"話す力"の基本は？
３つのコをバランスよく！
　○コトバ（言葉）に
　○ココロ（心）をのせて
　○コウドウ（行動）する

・・・

MCI（軽度認知障害）予防の効果的な対応
①同時に２つのことを（頭とカラダを同時に）
　　運動（体操）と脳トレ、歌と動作（シンキングゲーム）など
②人との積極的なコミュニケーション（外出を多くして多くの人と出会う）
③読み書き計算が脳を活性化する
④新聞読書創作活動をする
⑤より多くの趣味特技をもつ（挑戦に遅い事はない）
⑥クラフトへの挑戦
⑦笑顔こそ最大の武器

※1人より大勢でやる方が効果が大きい
　何事も小さな一歩から　行動実行あるのみ

高齢者は自分で健康管理する事が
自立精神をやしない自分自身がさわやかになる

・・・・・

昨年、肝臓癌が見つかったものの病気の進行は遅く、
患い少なく元気でいてくれたのだが。
一週間前に脳閉塞で倒れたところをご近所さんが気づいてくれて病院へ。
カテーテル手術が成功し、翌日からリハビリを始めるほどの回復力。
ただその翌日、おそらくは肺炎がきっかけで
肺気腫（肺に水が溜まる）になり人工呼吸器がないと呼吸ができず、
いつ何が起きてもおかしくない状態に。

倒れたのが外だったのですぐ近所の人が気づいてくれた奇跡。
運ばれた病院もコロナが出て外来ストップしてたところが、
その日の朝から救急受入れ開始したタイミングだったという奇跡。
カテーテルできるお医者さまが当直でいて下さった奇跡。
そして倒れてから一週間、
両親や私、支えの妹が見護りに来るのを待っててくれた奇跡。

数えきれない奇跡と共に帰天されました。

ひとりで暮らす淋しさもあっただろう。
老いにより自由がきかなくなる恐さもあっただろう。
最愛の妻と希望の孫を先に見送る悲しさもあっただろう。
その中で、
生きる希望を見失わず、
真言宗は空海様の教えに信心深く、
仏を目指し人のお役に立たんと自己向上の努力をし続けたじいちゃん。

永遠の生命を生きる途上で、
今世同じ家族として出会えた奇跡を神様仏様に感謝しつつ、
また来世、いつかどこかで出会えたときに、
共に笑い合えるように私もがんばります。

49日まであと32日。
感染症で多くの方々が亡くなられ世相は乱れていますが、
じいちゃんの魂と今亡くなられている方々の魂が迷うことなく、
本来帰るべき天上界へちゃんと帰れますように。
心より祈り続けます。

「笑顔こそ最大の武器」

「何事も小さな一歩から」

「言葉に心をのせて行動する」

今の私が最も必要とする教え。
サンキューじいちゃん希望の言葉受け継いだ！