財政赤字は深刻だが、財政は破綻しないので、性急な増税は無用
財政赤字が深刻である事は、万人が認める所でしょう。いつかは増税される必要があります。でも、それが今でなければいけない理由はありません。少子高齢化が進み、労働力不足がさらに深刻化すれば、「増税しても失業者が増えない」「増税で景気を抑制しないと労働力不足でインフレになってしまう」という時代が来るでしょう。それまで待ちましょう。
景気は、税収という金の卵を産む鶏です。性急な増税で景気を殺してしまっては、角を矯めて牛を殺すような事になってしまいます。冷静な判断が必要です。
「子孫が税金をとられるのは可哀想だ」という世代間不公平論は、そこだけ見れば正しいですが、遺産が相続される事を考えれば、世代間の不公平はありません。遺産が相続できる子と出来ない子の「世代内不公平」の問題だけです。
個人的には、相続税を増税するのが良いとは思いますが、それはともかくとして、拙稿「財政赤字は巨額でも、日本の財政は破綻しない」をご笑覧いただければ幸いです。
http://www.toushin-1.jp/articles/-/3395