全員の希望を聞くのが無理なら最大多数の最大幸福を

コンパクト・シティ構想のように「街をどうするか」も重要ですが、超過疎地の住人に、街に移り住んでいただく方が、コスト削減効果は大きいでしょう。たとえば「高齢者が一人で住んでいる離島」に船を出す費用が浮きますから。もちろん、「年金を2倍支払いますから」といった「謝礼」を惜しむべきではありません。

「住み慣れた場所を離れたくない」という気持ちはわかります。しかし、その気持ちに応えるために巨額の費用がかかるなら、その費用を別の目的で用いる(貧困家庭の子の教育費に用いる等々)事も考えるべきでは?

全員の希望を叶える事が出来ないなら、誰の希望を優先的に聞くのか。それを決めるのが政治でしょう。高度成長期のように、税収が増えている時期ならば、皆の希望を聞く事がある程度可能だったのでしょうが、そういう時代ではありませんから。

その意味では、医療費についても同様でしょうね。難病の寝たきりの高齢者を1日延命するために1億円必要だとして、延命させるべきでしょうか?現場の医師に任せるのではなく、政治が判断することでしょう。

P.S.

「無駄の削減が先だ」という反論が聞こえてきそうですが、「無駄の削減」と「超過疎地からの撤退」は同時並行して行うべきだと考えます。「増税や超過疎地からの撤退など、嫌なことは無駄の削減が終わってから」というのは「やりたくない」と同じ結果をもたらしますから。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23268110Y7A101C1000000/

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