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技術士(経営工学・情報工学)が教えるDX(デジタルトランスフォーメーション)講座34 デジタルトランスフォーメーションの実践―商品・サービスそのものをデジタルシフトする―
今回から狭義のデジタルトランスフォーメーションの実践に入っていきます。狭義のデジタルトランスフォーメーションは、「データやデジタルの活用でビジネスに変革を起こし、収益をもたらすと共に企業の強みや価値を創出すること。」と説明されることが多いようですが、 ここではより正確性を期すために、狭義のデジタルトランスフォーメーションの意味は、経済産業省「DX推進ガイドライン」における以下の定義に従うことにします。 「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用
技術士(経営工学・情報工学)が教えるDX(デジタルトランスフォーメーション)講座27 デジタライゼーション(①SoR)の実践-AsIs(現状問題)のためのシステムからToBe(将来課題)のためのシステムへ-
巷で耳にするDXに違和感を感じるのは、単なるIT化と何が違うのかがわからないことです。DXを支援する公的機関ですら、DXという言葉の意味をわからずに使っているのではと疑ってしまいます。DXの構成要素であるX(トランスフォーメーション)がない/弱いD(デジタル化)では、競争優位を獲得できないどころか、この先の激動の時代に生き残ることすらできません。 DX以前のIT化においても、全社的な取り組みをする米国企業と比べて、日本企業は部署の壁を越えられない部分最適にとどまってい