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政治講座ⅴ1972「政敵は暗殺の標的!」

 「言論の自由」を暴力に訴えて封殺する暗殺。これを許したら国家は混乱し、暗黒の時代に突入する。
 最近の出来事での政治家の暗殺は米国で起きたトランプ氏の暗殺未遂事件。
 その前はロシアでのアレクセイ・ナバリヌイ氏の獄中暗殺事件。ワグネル創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が乗ったとみられるジェット機の墜落事件、そして日本も他人事ではない。安倍元首相の暗殺事件が起きた。
 日本人は銃砲刀剣類所持等取締法があり、治安が良いと言われるが、米国の無差別乱射事件のようなことがないが、自動車を暴走させて多数の死傷者を出した事件があった。自動車も凶器となり得るのである。そして、オウムという宗教団体による事件、世紀末思想の宗教に取りつかれて起こされたサリン事件のような毒物散布もあった。
 この様な暴力は社会に混乱を招くだけではなく、決して許されるべきではない。
 翻って、明治からの歴史を俯瞰しても多数の政治家の命を暗殺で奪われている。そのような暗殺が軍部を助長させて2度も軍事クーデターを起こした。そして、軍部の暴走を止めることが出来ずに中国大陸で戦線の拡大を招いたのである。そして、暴力を止めることができない軍事国家が暴走したのである。太平洋戦争と言われている大東亜戦争という大義名分で米国へ宣戦布告するという愚行を犯したのである。
 歴史的には日本だけが悪いと断罪は出来ない。それは、西欧列強の植民地政策に果敢に挑戦して、アジアは共に栄えようとする大東亜共栄圏という構想を大義名分として、アジアを植民地支配から解放するということで欧米に戦いを挑んだ。日本は物理的敗戦を期したけれど、大東亜共栄圏という戦争目的は達した。日本という犠牲により、アジア諸国は戦後ほとんどの国が独立を果たした。日本の戦争目的の大義名分は、紆余曲折を経て達成した。
 このように、政治家などの重要人物の暗殺が歴史を大きく歪めるのである。
今回はそのような暗殺報道記事を紹介する。

     皇紀2684年10月15日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

蛇足であるが安倍元首相の暗殺事件を肯定するような某大学教授で作家の発言があったが、常識を疑うレベルの人物であることは間違いない。言論の自由を封殺する政治家の「暗殺を肯定する」ことが、言論の自由を語る資格なし。

安倍晋三氏改造の銃で銃撃暗殺される


幾度も暗殺の暴力に屈せずに信念を貫いた板垣


仲間にそそのかされた安重根に伊藤博文は暗殺される。


【戦慄】死亡報告書「改竄」で露見!ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏「獄中死」はプーチンによる「毒殺」だった

アサ芸プラス の意見

【戦慄】死亡報告書「改竄」で露見!ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏「獄中死」はプーチンによる「毒殺」だった© アサ芸プラス

今年2月、ロシアの反体制指導者として知られるナワリヌイ氏が北極圏にある刑務所で死亡した。この獄中死をめぐっては、当初から「独裁者プーチンの命によって葬り去られたのではないか」との憶測が飛び交っていた。

一方、ロシアの連邦捜査委員会は今年7月末、「ナワリヌイ氏は散歩後に意識を失った。死は不整脈による自然死であり、刑事捜査の必要はない」との調査報告書を公にしている。

ところが、である。つい最近、ロシアの独立系メディア「インサイダー」が「7月末の調査報告書は改竄されていた」とスッパ抜いたのだ。

それによれば、調査報告書には「ナリヌワイ氏は死亡する直前、激しい腹痛を訴え、嘔吐と痙攣を起こしていた」との記載があったが、これらの文言は最終稿から削除される形で公表されるに至ったというのだ。

ナリヌワイ氏は2020年にも、猛毒のノビチョク系神経剤による襲撃を受けている。この時にシベリアでナリヌワイ氏の治療にあたった医師は、公式文書改竄の事実が露見したナリヌワイ氏の獄中死について、次のように指摘している。

「公式死因の不整脈では、腹痛や嘔吐や痙攣などの症状を説明することができない。これらの症状が短い間隔で発現したことを考えると、ノビチョクと同等の猛毒物質が使用された可能性が高く、ナリヌワイ氏の死を毒物の混入以外で説明することは難しい」

そして改竄の事実を報じたインサイダーも「ナリヌワイ氏は自然死ではなく毒殺死だった」と断じているのだ。

言うまでもなく、因縁の政敵を獄中で殺害するという重大な決定を下せる者は、独裁者プーチン以外には存在しない。とすれば、2020年に起きたノビチョク系神経剤による暗殺未遂事件も、プーチンの指令による謀略だったことになる。

この一事をもってしても、プーチンが「21世紀の虐殺王」であることは明らかだ。(石森巌)

「裏切り者」が次々消えていく ロシア暗殺の歴史を振り返る

更新日:2021.12.28 公開日:2020.08.26

ロシアの代表的な反政権活動家であるアレクセイ・ナバリヌイ氏。機内で体調を崩し、側近らが「毒を盛られた」と主張している=2017年10月、中川仁樹撮影

ロシアの代表的な反政権活動家であるアレクセイ・ナバリヌイ氏が飛行機の中で意識を失って重体となった。このニュースを聞いたとき、私の頭に真っ先に浮かんだ疑問が、「この日は誰かの誕生日なのか?」だった。ロシアではソ連崩壊後の1990年代から政治家や記者の殺害が珍しくなく、中には「誕生日プレゼント」と言われたものもあったからだ。いまも政権に敵対する人物の暗殺事件が起こっているが、なぜか真相が明らかにならない。そこにはロシアの深い闇が広がっているようにも感じる。(中川仁樹)

■「お茶に毒」過去にも

ナバリヌイ氏は20日、西シベリアの街トムスクからモスクワに戻る機中で体調が悪化。集中治療室で人工呼吸器をつけられるほどの深刻な状態となった。ロシアの病院は「毒物は検出されなかった」としているが、側近は、その前に飲んだお茶を疑い、「政権に毒物を盛られた」と主張。治療と安全のため、国外への転院を求めた。受け入れたドイツ・ベルリンの病院は、神経剤の成分を体内から検出したとしている。

実は「お茶」は、以前にもロシア関連の暗殺事件で登場した道具だ。中でも記憶に残っているのが、チェチェン紛争でのロシア政府による残虐行為などを批判してきたノーバヤ・ガゼータ紙のアンナ・ポリトコフスカヤ記者が2004年、機内で出された紅茶を飲んで意識不明の重体になった事件。このときは奇跡的に回復したが、わずか2年後の06年に自宅アパートのエレベーター内で射殺体で見つかった。くしくも、この日は10月7日で、プーチン大統領の誕生日。そのため「誕生日プレゼント」という見方が出た。このことも強烈に記憶に残る理由となった。

ポリトコフスカヤさんの写真パネルを掲げる追悼集会の参加者たち=2012年10月7日、モスクワ

やはり06年にロシアの元スパイのアレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先のロンドンで殺害された事件では、体調を崩す直前にロンドン中心部のホテルのバーで飲んだのが緑茶だった。猛毒の放射性物質「ポロニウム210」が混入されており、その3週間後に死亡した。

英国政府が設置した独立の調査委員会が16年に報告書をまとめ、殺害はロシアの情報機関「連邦保安局」(FSB)の指示で実行された可能性が高く、プーチン大統領も「おそらく承認していた」と結論づけて、世界に衝撃が走った。

誕生日と言えば、90年代にロシアのある地方の市長が殺害された日は、利害の対立があったとされる、元石油王のミハイル・ホドルコフスキー氏の誕生日だったという。

■わざと政権の関与をにおわす?

これまでもソ連やロシアの情報機関は国内だけでなく、国外の殺害事件でも関与を疑われてきた。59年、ドイツ・ミュンヘンで起きたウクライナの民族主義運動の指導者ステパン・バンデラ氏の暗殺。78年には、ブルガリアから亡命してソ連圏の言論弾圧などを批判した作家ゲオルギー・マルコフ氏がロンドンで毒を仕込んだ傘で刺され、殺された。ソ連が崩壊し、ロシアになってからも、上記の事件のほか、04年にもチェチェンのヤンダルビエフ元大統領代行がカタールの首都ドーハで、乗車中の車を爆破されて死亡。一時より減ったとは言え、最近も政権の関与が疑われる事件が続いている。

ロシア当局は関与を否定しているが、国内外からの疑いの声は消えない。その大きな理由が、殺害された人々の多くが、野党指導者やジャーナリスト、元スパイら政権が敵視する人物で、容疑者として政府の関係者が浮上することがあるからだ。見方によっては、否定する姿が芝居じみて見えるほど、わざと政権が関与した痕跡を残しているようにも思える。

例えば、15年に野党指導者ボリス・ネムツォフ氏が、モスクワのクレムリンを目の前に望む橋で銃撃されて殺害された事件。実行犯として有罪となったのは、チェチェン共和国駐在の内務省軍副隊長らだったが、背後関係が不明なまま、捜査に事実上の幕が引かれてしまった。

事件から1年後、ネムツォフ氏が暗殺されたモスクワ中心部にある橋の現場には、写真や花が供えられていた=2016年2月26日、モスクワ、駒木明義撮影

18年に、英国の商業施設のベンチで元ロシア軍情報機関大佐セルゲイ・スクリパリ氏と娘ユリアさんが意識不明で発見された事件でも、英当局は、旧ソ連で開発されたとされる神経剤「ノビチョク」が使用され、容疑者らは「ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の将校」と認定した。名指しされた二人は実際に現地に行ったことは認めたが、「観光目的だった」と主張した。

ユリア・スクリパリさん=フェイスブックから

■「裏切りは絶対に許さない」

そのため、こうした暗殺の目的を、「対立する人物への警告や見せしめの意味もある」とみる専門家もいる。しかもロシアの情報機関には、「裏切り者は絶対に許さない」という掟があるとされる。

リトビネンコ氏の場合、英メディアなどによると、88年からソ連の国家保安委員会(KGB)で勤務。ソ連崩壊後も、後継組織のFSBなどでテロ対策や組織犯罪対策部門に所属したという。

ところが98年、上司から政商ベレゾフスキー氏らの暗殺を指示されたことを記者会見で暴露。その後出版した本では、約300人が死亡したモスクワの高層アパート爆破事件について「チェチェン武装勢力によるテロではない。チェチェン侵攻の口実を作ろうとしたプーチンとFSBの自作自演だった」と指摘した。

2000年にトルコ経由で英国に亡命し、チェチェン問題への対応などでプーチン大統領を厳しく批判。亡命中のベレゾフスキー氏らプーチン批判の急先鋒(きゅうせんぽう)と親交を深め、暗殺されたポリトコフスカヤ記者とも接触していた。

そのポリトコフスカヤ記者関連でも、06年にチェチェン共和国の特殊部隊元幹部のモブラジ・バイサロフ氏が暗殺されたが、ポリトコフスカヤ記者の暗殺事件で検察当局に証言をする矢先だったという。

ポリトコフスカヤさんの机。2012年10月に職場を訪ねると、
当時のまま保存されていた

英国などの報道によると、スクリパリ氏もGRU勤務時に英国のスパイとして活動していたが、ロシアで逮捕され有罪判決を受けた。スパイ交換でアメリカ側に引き渡され、英国に亡命していた。

こういった「裏切り者」への嫌悪感は、一般のロシア国民の中にも多かれ少なかれ、存在していると感じる。スクリパリ氏の暗殺未遂事件を伝える記事に国営メディアがつけた見出しは、「裏切り者の元スパイが毒を盛られた」だった。

これらの事件に政権が本当に関わっているのかは分からない。だが、少なくとも、政権に敵対したり、不正をした仲間を告発したりする「裏切り」を、かなり踏みとどませる効果があるのは間違いないだろう。

CIA(米中央情報局)といった他の国の情報機関なども暗殺事件を企ててきた過去がある。だが、いまも国内外で反政府派が暗殺され、真実が判明しないという国は限られる。ここにロシアの深い闇があると言えるだろう。

事件後、スクリパリ氏の自宅を見張る警察官ら=2018年3月、英南西部ソールズベリー、下司佳代子撮影

■「1人殺して2万円」と言われた時代も

ところで、筆者は90年代にロシアに住んでいたが、荒っぽい殺人事件が珍しくなかった。ソ連崩壊後、ロシアは急進的な経済改革を採用し、政治家や新興財閥、マフィアなどが勢力拡大にしのぎを削る「弱肉強食」の世界となった。いまより格段に社会が不安定で、殺人事件もはるかに多かった。

新聞や雑誌でよく見たのが、自動車事故を装った殺人。例えば交差点を直進する車に、わざと曲がってぶつけて殺すといった手口だ。確実に殺すため、被害者の運転手を犯人グループの一員にすることもあったという。高級ホテルのレストランに自動小銃を持った男が乱入。銃を乱射して敵対する組織の幹部を殺した後、ゆっくり歩いて立ち去った事件もあった。

私が通勤で使っていた路線のバスが爆破されたこともあった。チェチェン関連のテロと報道されたが、真相は分からなかった。公共交通機関を使うのが恐ろしくなり、しばらくタクシー通勤に切り替えた。

殺人の相場は1人200ドル前後(約2万1000円)とも言われ、驚くほど「命の値段」が安かった。犯人が捕まったというニュースを見た記憶は無い。

選挙が近づくと、政治家が命を奪われることもあった。ほかに大勢が殺されたのが銀行員。アングラマネーを扱うことで一獲千金のチャンスを得た一方、マネーロンダリングなどに失敗すると、容赦なく責任を問われた。1年に100人以上が殺されたという報道もあった。

当時のロシアの一般的な治安は、日本で言われているほど悪くはなかった。優しいロシア人も多かった。だが、マフィアに狙われたら最後、命が助かる見込みはなかった。

中川仁樹朝日新聞記者
北海道報道部、経済部、GLOBE編集部、朝日新聞ウラジオストク支局などを経て2019年4月から再びGLOBE編集部に。「考えるより動く」がモットーで、ロシア赴任中は、極東からシベリア、北極圏、中央アジアなど旧ソ連圏を駆け回った。鉄道やスポーツなど趣味を生かした記事にも挑んでいるが、細部にこだわり過ぎ、「マニア向け」と、ダメ出しされることも多い。


プーチン政権の「異端児」だったプリゴジン氏 深まる暗殺への疑念

ワシントン=下司佳代子 ベルリン=寺西和男2023年8月24日 

 首都モスクワを目指して反乱を起こした日から2カ月。ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が乗ったとみられるジェット機が墜落し、死亡が確定的になった。プーチン政権下では、体制にたてつく人物の不審死や暗殺などが繰り返されてきた。今回の事件も、政権の関与を疑う見方が出ている。

 「同僚たちよ。私はわざと黙り、みなさんにもそれを勧める。沈黙はいまや金より価値がある」

 プーチン大統領の支持者として知られるロシアのTV司会者ウラジーミル・ソロビヨフ氏は23日夜、ある政治学者の言葉を自らのSNSで紹介した。事件について「余計なこと」を話さないよう求めたとみられる。

 ロシア国営メディアも墜落事故は報道しているが、原因については推測も含めて避けている。ロシア下院国防委員会のビクトル・ソボレフ議員は「事件はロシアにもウクライナにも恩恵がなく、技術的な不具合の可能性が高い」と述べた。

 ただ、多くのロシア人の心に「政権による暗殺」への疑念があるのは間違いない。

 ロシアの有力紙コメルサントは「ワグネルは非戦闘の敗北を喫した」と題した記事で、ジェット機が空中で破壊され、撃墜説の根拠になっていると指摘。翼を含む残骸には、地対空ミサイルの攻撃でできるような多数の穴が開いていたとした。ロシアの独立系メディアは情報筋の話として、機体後部に爆発物が仕掛けられた可能性を報じた。

 首都モスクワを目指して反乱を起こした日から2カ月。ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が乗ったとみられるジェット機が墜落し、死亡が確定的になった。プーチン政権下では、体制にたてつく人物の不審死や暗殺などが繰り返されてきた。今回の事件も、政権の関与を疑う見方が出ている。

 「同僚たちよ。私はわざと黙り、みなさんにもそれを勧める。沈黙はいまや金より価値がある」

 プーチン大統領の支持者として知られるロシアのTV司会者ウラジーミル・ソロビヨフ氏は23日夜、ある政治学者の言葉を自らのSNSで紹介した。事件について「余計なこと」を話さないよう求めたとみられる。

 ロシア国営メディアも墜落事故は報道しているが、原因については推測も含めて避けている。ロシア下院国防委員会のビクトル・ソボレフ議員は「事件はロシアにもウクライナにも恩恵がなく、技術的な不具合の可能性が高い」と述べた。

 ただ、多くのロシア人の心に「政権による暗殺」への疑念があるのは間違いない。

 ロシアの有力紙コメルサントは「ワグネルは非戦闘の敗北を喫した」と題した記事で、ジェット機が空中で破壊され、撃墜説の根拠になっていると指摘。翼を含む残骸には、地対空ミサイルの攻撃でできるような多数の穴が開いていたとした。ロシアの独立系メディアは情報筋の話として、機体後部に爆発物が仕掛けられた可能性を報じた。

トランプ氏、銃撃事件の現場で再び選挙集会…参加者と「ファイト」連呼し「強さ」誇示

読売新聞 によるストーリー

5日、ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会で演説するトランプ氏=AP© 読売新聞

 【バトラー(米ペンシルベニア州)=池田慶太】米国のトランプ前大統領は5日、7月13日に銃撃され右耳を負傷したペンシルベニア州バトラーを再び訪れ、同じ会場で選挙集会を開いた。大統領選の投開票まで1か月のタイミングで「強さ」を誇示する狙いがある。

 トランプ氏は演説で「銃撃が起きた恐ろしい16秒間、時間が止まったようだった」と当時を振り返り、「冷血な暗殺者は私を黙らせようとしたが、我々の米国史上最も偉大な運動を止められなかった。米国を救う決意は揺るがない」と訴えた。その上で、銃撃直後に支持者に呼びかけた「ファイト(戦え)」というフレーズを参加者と共に繰り返した。

トランプ氏、銃撃事件の現場で再び選挙集会…参加者と「ファイト」連呼し「強さ」誇示

 会場にはシークレットサービス(大統領警護隊)や地元警察官らが多数配置され、物々しい雰囲気の中で開かれた。実業家イーロン・マスク氏も応援に駆けつけ、「我々の生涯で最も重要な選挙だ」としてトランプ氏への支持を呼びかけた。

安倍元首相銃撃事件 山上被告も出席し「公判前整理手続き」

2024年7月3日 12時17分

おととし、2022年7月、奈良市で安倍元総理大臣が銃撃された事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也 被告の裁判を前に、証拠や争点などを絞り込む「公判前整理手続き」が行われ、被告本人も出席しました。今後の手続きや裁判の日程は決まらず、弁護団は、初公判は来年、2025年以降になるという見方を示しています。

おととし7月8日、奈良市で安倍元総理大臣が銃撃されて死亡した事件では、山上徹也 被告(43)が殺人などの罪で起訴されています。

3日は午前10時すぎから奈良地方裁判所で裁判を前に証拠や争点などを絞り込む4回目の「公判前整理手続き」が行われ、被告本人も出席しました。

弁護団によりますと、裁判所と検察、弁護士の三者で事件の争点に関するやりとりなどが行われ、手続きは40分ほどで終わり、今後の手続きや裁判の日程は決まっていないということです。

手続きの最中、山上被告は資料に目を通しながらやりとりを真剣に聞いている様子だったということです。

事件からまもなく2年となりますが、弁護団は争点の絞り込みなどに時間がかかっているとして、初公判は来年以降になるという見方を示しています。

山上被告は捜査段階の調べに対し、母親が多額の献金をしていた旧統一教会に恨みを募らせた末、事件を起こしたなどと供述していたということで、裁判では被告の境遇などの情状面を踏まえた刑の重さなどが争点になるとみられます。

当日の警察官の対応

  • 安倍の背後は、事実上「がら空き」の状態になっていた。ロナルド・レーガン米大統領(当時)などの国賓警備警護、サミット警備などに従事した元警視庁警備部特殊部隊員(SAT)伊藤鋼一は「背後を警備していないのはあり得ない」「現場に警備本部が見当たらないが、安倍元首相は警察庁指定の警護対象者で、本来ならそんなことはあり得ない。背広姿の警護員しかおらず、制服警察官の姿が見えなかったことにも非常な違和感を覚えた」「非常に警備としてはやりづらい場所で、(複数の)道路がある。

  • 道路の規制さえすれば、警備現場は掌握しやすくなるが、道路も人通りも一切規制していない。

  • 容疑者のいた周辺などに、制服警察官を配置するのが通常の形である」「極左暴力集団極右右翼的な民族主義者などが来る可能性を想定し、普通であれば制服警察官だけでなく、公安刑事がところどころで警戒している。

  • 被疑者とみられる男がバッグを持って観衆とは違う不自然な形で行動をしているので、刑事による尾行職務質問、排除をやるべきだった」「警視庁であれば必ず銃器は想定する。やはり狙撃されるおそれもあるので、高所にも必ず警察官を配置し、人の流れを見るだけではなくて、窓やいろんな屋上などの周囲をすごく警戒する。

  • それくらい警備を万全にする」「前段警備は必ず本来はやる。なぜやるかというと、安倍元総理というのは本当に絶大なる人気のある方であり、多くの聴衆が来る。

  • そうすると、無差別的な犯罪や直接的な行動を起こす人もいるかもわからない。そういう前段警備の中で、いろんなところに爆弾がないかとか、不審な行動をしている人がいるのであれば、所持品などを確認するための職務質問を必ず行う。今回はそういうものがなかったと考えられる」などと指摘。

  • 男が車道に進み出て、安倍の約7メートル後ろで立ち止まり、最初の発砲をするまでに「9.1秒」の時間があった。その9.1秒の間、警察官らが男の動きに気づかなかったことが問題視された。

  • TBSは「悲劇を防げた『空白の5秒間」と報じた。

  • 警視総監米村敏朗は「ほかの人とは明らかに異なる動きをしながら歩いて向かってくる時点で不審者と見込まれるため、警察官がすぐに制止する必要があった」と指摘した。

  • 2022年7月8日、毎日新聞は「6月24日には北九州市小倉北区のJR小倉駅前にも、自民候補の応援で訪れていた。駅前には約2000人の聴衆が集まったが、警護のため遊説車と聴衆の前に鉄柵を設けて聴衆との距離を確保したほか、銃撃を想定して遊説車内にも防弾用の装備が準備されていた」と指摘した。

  • 演説台のそばに配置された4人の警察官のうち、3人はガードレールの内側におり、1人はガードレールの南東の外側で後方を警戒していた。

  • ガードレール内にいた警察官は、安倍が演説を始める直前、後方の警戒を担当していた警察官に、ガードレールの中に入って前方の警戒を主に行うよう指示。

  • 当該警察官は指示どおりにガードレールの内側に入った。他の場所にいた統括役の警察官には、この変更は無線で伝えられなかった。そして後方を警戒する警察官がいなくなった。

  • ガードレールの内側に入った後方担当の警官は、前方を見るとともに、道路を通り過ぎる自転車などを注視していた。

  • 11時30分43秒頃、自転車に乗った男性が車道を東進し、ゼブラゾーンに到着。同52秒頃、台車を押す男性が車道を東進し、ゼブラゾーンに到達。警官はこの男性2人の姿に気を取られ、目で追っていた。その隙をぬって男は車道を渡り、11時31分6秒頃、安倍に向けて1発目を発射した。

  • ジャーナリスト麻生幾は、警察庁が各都道府県警察に「身辺警護員の警護体形の基本」として指導している五人体形が、事件当日は守られていなかったことを明かした。事件後、現役の警護員は安倍の首相秘書官を務めた一人に対し、「マニュアルの警護体形の基本で指示されているのは、警護対象者の右手前方に五番員とよぶ身辺警護員1名、真横の左右に二番員と三番員の2名、後方の左手と右手に身辺警護の長である四番員と一番員の2名を配置すること。それで左右前後の防衛力が効果的に発揮される」と明かした。

  • 現場には制服警察官は配置されなかった。警察庁は、仮に雑踏警備などで制服警察官が投入されていれば、男の接近の阻止や犯行の抑止につながった可能性があると述べた。

  • 最初の発砲から2発目までの「2.7秒」の間に、身をていして安倍の被弾を防ぐ警察官の姿が確認できない。

  • 外国の日本大使館での警護を担当した元警視庁公安部松丸俊彦は「警護対象者に覆いかぶさるか、タックルで寝転がして、標的を小さくする対処方法は要人警護の基本であるが、この基本が守られていない」「安倍元首相を寝転がしていれば、被弾したとしても、致命傷にはならなかったと思う」とコメントした。

  • 警視庁のSP関係者は「警視庁は年に数回、公開訓練を行うが、基本中の基本である『大きな音がしたときに警護対象者に近づき、対象者の楯になるようガードする』訓練の模様は、動画でも公開されている」「都道府県警で要人警護を担当する警察官は、警視庁警護課で1年研修することになっており、基本を学んでいないとは考えにくい。

  • なぜ今回のような事態になったのか理解できない」とコメントした。中東南西アジア外交官らの警護を担当したアメリカ人の警備コンサルタントは銃撃の映像を見て「(2発目までの)反応が少し遅いように見える」とコメントした。

  • ガードレール内にいた4人の警察官はいずれも、1発目の発砲音について「花火やタイヤの破裂音だと思った」と証言し、銃声と認識することができなかった。

  • 複数のメディアから分析の依頼を受けた銃器研究者は音を可視化したグラフなども用いて、「手製銃の方を目視していない状況では、この音を聞いても銃声とは思わないと思う」と述べた。

  • 一方、1発目が銃声であると認識していなかったにもかかわらず、警視庁警備部警護課のSPは防護板を展開しながら銃口との間に割り込んだが、安倍が左後方へ振り返ったことから2発目の銃弾が命中して致命傷となった。その当時の状況について、警視庁警備部警護課のSPは事件後の取材に対して「自分の体を盾にしようと思った」と話している。

安倍元首相「暗殺良かった」発言に各界から批判続々 法大教授・島田氏は「文書を書く人としてどうなのか」有本氏、「左翼の正体」門田氏

2023.4/20 


作家の島田雅彦氏

作家で法政大学教授の島田雅彦氏(62)が、安倍晋三元首相の暗殺事件を念頭に、「暗殺が成功して良かった」などと発言した問題が大炎上を続けている。
夕刊フジは19日発行紙面で、この問題を取り上げ、島田氏の回答全文=別項=を掲載した。公式サイトzakzakや、編集局ツイッターに数多くのコメントが寄せられたほか、識者や著名人も、SNSやネットニュース番組で、この問題を取り上げた。

「(リベラルは)選挙や政策論争に勝てず、支持を失っただけなのに、『(安倍氏が)殺されて良かった』というのは恐ろしい話だ」

有本香氏

ジャーナリストの有本香氏は20日朝、ネットニュース番組「百田尚樹・有本香のニュース生放送 あさ8時!」に出演し、夕刊フジの報道を受けて、こう強調した。

有本氏は、島田氏の回答文を取り上げ、「『テロの成功に肯定的な評価を与えた』と明確に言っている。殺人を容認しながら『誤解される恐れ』とも言っている。文章を書く人としてどうなのか」「論理破綻が激しい」などと指摘した。

大炎上が続く島田氏の発言は、自身のネット番組「エアレボリューション」で14日に飛び出した。

島田氏は、安倍氏の暗殺を念頭に、「こんなことを言うと、また顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれないけど、いままで何ら一矢報いることができなかったリベラル市民として言えばね、せめて『暗殺が成功して良かったな』と。まあそれしか言えない」などと語った。

安倍元首相の「暗殺成功して良かった」で大炎上、作家で法大教授の島田雅彦氏 発言翌日に岸田首相襲撃 夕刊フジに寄せた全文を掲載

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