政治講座ⅴ1205「大躍進政策の再来か」
忖度政策は成功するのか、毛沢東の大躍進政策を彷彿させる。部下は上司の意向を忖度して、点数稼ぎをする。経済的合理性に基づく費用対効果、需要と供給、などの経営判断を考えずに生産者が増えて過剰生産となり、市場における付加価値の毀損を引き起こす。毛沢東時代の大躍進政策という無茶な経済政策がそれである。そして、鄧小平時代から始まった改革開放政策の帰結が不動産投資のバブル崩壊である。
ワイン「強国」のスローガンは、毛沢東時代の大躍進政策に重なる。そして、中国が盛んに環境・環境を目標にリチウム電池搭載のEV車を輸出の柱に政策を進めているが、リチウム精製のために放射性物資が大量に発生しているが、そのような公害(環境破壊)で自国を汚染させていることに気が付いていないのである。そして、EVの電源は殆ど石油から火力発電から賄っているとすると、その熱効率は8%にすぎないのである。日本の暑い夏を冷やすための電力不足から停電もあり得ることから節電が求められているのが現実である。停電のとき急速充電が可能であろうか。EV車は時期尚早の長物である。これが、毛沢東時代の大躍進政策の失敗の轍を踏む所以である。
習近平政権の「中国の夢」という覇権国家へ突き進み、「一帯一路」構想が更なる覇権国家の布石として使われてきたことをみると民間人の費用対効果を考えて生産活動であろうか? 今回は報道記事を紹介する。
皇紀2683年7月18日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
中国、ワインでも「強国」目指す?=習氏が号令、欧米も注目―寧夏回族自治区
中国北西部、黄河の中流域に位置する寧夏回族自治区で、ワインの生産が進められている。砂漠の気候がワイン用のブドウ栽培に適しているといい、フランスのシャンパン大手「モエ・エ・シャンドン」が参入するなど欧米も注目。習近平国家主席は「道は正しい。歩き続けよ」と号令を掛けており、ワイン分野でも「強国」を目指しているもようだ。
◇荒れ地がオアシスに
6月上旬、同自治区の区都銀川市を訪れると、黄河に沿って南北に連なる「賀蘭山脈」の麓にブドウ農園が広がっていた。この地域は昼夜の温度差が大きく乾燥した気候で、ワイン用ブドウ栽培の「黄金地帯」とされる。一帯には約3万9000ヘクタールのワイン用ブドウ農園があり、建設中も含め230近いワイナリーが集まる。地元当局者は「20年前は全て荒野だった。荒れ地がオアシスになった」と誇る。
中国の習近平国家主席が視察した際の映像を流す寧夏回族自治区銀川市のワイナリー=6月9日© 時事通信 提供
自治区政府はワインツーリズムにも力を入れ、2027年までに農園規模を6万7000ヘクタールに広げる目標を掲げる。生産量も現在の年間約1億4000万本から2倍以上の3億本に増やす計画で、国営新華社通信は「紫の奇跡が起きる」と宣伝する。
◇「世界を驚かせる」
習氏は16年に同自治区を視察した際、「寧夏のワインは市場の潜在力が大きい」と指摘。20年の再訪問では「中国ワインはやがて世界を驚かせるだろう」と述べ、ブランド力向上を指示した。習氏のこの言葉は街の所々で掲げられ、国策としてワイン産業が推進されている。
習氏は国家副主席だった08年にも同自治区のワイナリーを訪れたといい、地元政府関係者は「評価は高かった。(習氏は)寧夏に大きな期待を寄せている」と強調する。
◇所得は平均以下
ただ、ワイン産業で一定の雇用が創出されたものの、同自治区の所得水準は国内の平均を下回る。国家統計局によれば、22年の1人当たり可処分所得は約2万9600元(約57万円)で、31省・市・自治区の20位。順位は10年前とほぼ変わっておらず、沿海部と内陸部の格差は縮まっていない。
また、自治区人口の3割を占める回族のイスラム教信仰は、「宗教の中国化」を進める習政権で厳しく統制されているもようだ。かつて中東風の尖塔(せんとう)やドームを備えていたとみられる銀川市内の複数のモスク(イスラム礼拝所)には、中国風の屋根に「中華民族は一つの家族」という標語が掲げられていた。
中国恒大、負債47兆円で債務超過に 赤字は2年で計11兆円超え
朝日新聞社 によるストーリー • 2 時間前
中国不動産大手の中国恒大集団は17日夜、先延ばししてきた2021年12月期、22年12月期の決算を発表した。2年間で純損失は計約5800億元(約11・2兆円)。22年末時点での負債総額は2兆4374億元(約47兆円)まで膨らみ、債務超過となった。
恒大は21年秋に経営危機が深刻化してから、決算の発表を延期していた。純損失は21年12月期が4760億元、22年12月期が1059億元。負債総額は、前回発表されていた21年6月末時点と比べると2割超増えていた。
参考文献・参考資料
中国、ワインでも「強国」目指す?=習氏が号令、欧米も注目―寧夏回族自治区 (msn.com)
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