政治講座ⅴ982「ロシアでテロか暗殺か、言論弾圧か」
混沌とした時代になって来た。真実を伝えようとする記者も命がけである。ある時はテロの犠牲、ある時は暗殺の標的、ある時はスパイ容疑で拘束される。
今回はそれらの報道を紹介する。
皇紀2683年4月4日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
サンクトペテルブルクで記者死亡、容疑者を拘束か 暗殺計画の情報も
朝日新聞社 によるストーリー • 7 時間前
ロシア第2の都市サンクトペテルブルクのカフェで2日、爆発が発生し、戦場記者のウラドレン・タタルスキー氏が死亡した。カフェは以前、民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が保有していたとされる。当日も親政権の愛国的なイベントが開かれていた。ロシア側からは「ウクライナの犯行」と批判する声も出ている。
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ロシア連邦捜査委員会は同日、刑事事件として捜査を開始した。インタファクス通信は当局が同市在住の女性を拘束したとの情報があると伝えた。
事件は午後6時過ぎ、サンクトペテルブルク中心部の「ストリート・カフェ」で起きた。タス通信などによると、24人がけがをして病院に搬送され、うち6人が重体だという。
爆発物の威力はTNT火薬に換算して200グラム以上とみられる。同委員会が公開した写真では、焦げたテーブルやイスが店内に散乱し、天井や壁も損傷。爆発の威力をうかがわせる。
ロシアでプーチン政権支持の人気ブロガー死亡…「渡された彫像の中に爆発物」 テロや暗殺の可能性
FNNプライムオンライン によるストーリー • 5 時間前
ロシア第2の都市・サンクトペテルブルグのカフェで爆発があり、プーチン政権を支持する人気の軍事ブロガーが死亡した。捜査当局はテロの可能性が高いとみて調べている。
死亡したのは、ロシアによるウクライナ侵攻を支持する軍事ブロガー。他に25人が負傷した。
この軍事ブロガーは「ウラドレン・タタルスキー」のペンネームで知られ、56万人以上がフォローしている。
ロシアメディアによると、爆発があったカフェは、度々プーチン政権を支持するイベントが開かれていたという。
この日、講演を行っていたタタルスキー氏に渡された彫像の中に、爆発物が隠されていたと報じている。
ロシア当局は、テロや暗殺の可能性もあるとして、殺人容疑で捜査している。
(「Live News days」4月3日放送より)
背景にプーチン政権批判=拘束の米記者、内幕を報道
39 分前
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)モスクワ支局の記者が30日、ロシア連邦保安局(FSB)に拘束された。「(軍事情報の)スパイ活動を行った疑い」が掛けられ、対米けん制の思惑が透けるが、背景には不明な点も多い。ロシアによるウクライナ侵攻の中、プーチン政権に批判的な記事を書いて「虎の尾を踏んだ」可能性もある。
「不都合な真実を隠している」。拘束された米国籍のエバン・ゲルシコビッチ記者らは昨年12月の記事で、プーチン大統領への日々の戦況報告がねじ曲げられているという内幕を伝えた。
ロシア軍の「戦果」ばかりが誇張され、劣勢の説明は二の次。FSBやプーチン氏最側近のパトルシェフ安全保障会議書記らが戦況報告の「検閲」を行っているのが原因として、政権の問題点をWSJは指摘した。
ザハロワ外務省情報局長は30日、記者が問われた容疑は「取材活動とは無関係」と述べ、メディア弾圧に当たらないとの立場を強調した。ただ、昨年2月の侵攻開始後、外国人記者が「スパイ事件」で摘発されるのは初めてとみられ、内外での衝撃は大きい。
ゲルシコビッチ氏は仮に有罪となれば、最長20年の禁錮刑が言い渡されるとみられる。報道を厳しく規制するロシアでも、記者が重罪に問われるのは珍しい。昨年9月にロシア有力紙コメルサントのイワン・サフロノフ元記者が、軍事情報を巡る国家反逆罪で禁錮22年の判決を受け、収監された例が知られる。
両記者は米ロの国籍の違いこそあれ「エース級記者」として、政権の内情を伝えていたという共通点がある。厳罰を科すため、当局があえて重罪の「スパイ」や「国家反逆」の容疑で訴追した可能性も否定できない。
サフロノフ氏らはコメルサント在籍中の2019年、マトビエンコ上院議長の辞任があり得るという記事を執筆。報道に激怒したマトビエンコ氏が同紙に圧力をかけたとされ、政治部記者が抗議して一斉退職する騒動になった。
サンクトペテルブルクのカフェで爆発、親政権ロシア人戦場記者が死亡
朝日新聞社 によるストーリー • 10 時間前
ロシア第2の都市サンクトペテルブルクのカフェで2日、爆発が起きた。ウクライナ侵攻の取材をしていたロシア人の戦場記者、ウラドレン・タタルスキー氏が死亡した。タス通信が伝えた。カフェでは親政権派の催し物が開かれ、同氏も出席していた。タタルスキー氏に贈られた像に爆発物が隠されていたという。
タタルスキー氏の本名はマクシム・フォーミン氏。ウクライナ東部ドンバス地方などで活動し、戦場からのリポートを続けていた。
内務省によると、少なくとも16人が負傷した。爆発物の規模はTNT火薬に換算して200グラム以上だったという。
参考文献・参考資料
サンクトペテルブルクで記者死亡、容疑者を拘束か 暗殺計画の情報も (msn.com)
背景にプーチン政権批判=拘束の米記者、内幕を報道 (msn.com)
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