政治講座ⅴ1077「戦勝記念日?過去の栄光より現在の惨状を見よ」
「臥薪嘗胆」と言う言葉をご存じであろうか? 敗戦国のドイツ・イタリア・日本は「臥薪嘗胆」で復活を遂げた。然るに、旧ソ連は戦争もせずに内部崩壊してしまったではないか。旧ソ連のあとのロシア連邦は旧ソ連の崩壊は米国との冷戦で内部崩壊してできた国である。戦勝記念で過去を懐かしんでいるのは時代錯誤の典型である。現状を見たら国力が疲弊していて国民の生活は向上しているかは疑わしい。ハッキリ言う。君たちは冷戦の敗者なのである。自覚が足りないのである。為政者は内政の失政を戦争を起こし外に目を向けさせるのが常套手段である。そして、ウクライナへの侵略がはじまったのである。旧ソ連時代の同胞同士の骨肉の争い。戦勝記念日は逆効果であろう。戦勝記念に酔いしてているロシア人は足元を見て為政者に騙されないようにして欲しいものである。万物は流転する。過ぎ去った栄光に縋る者は身を亡ぼす。盛者必衰。今回はそのような報道記事を紹介する。ロシア連邦の自滅を予感するのは吾輩だけであろうか。
皇紀2683年5月11日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
「脱ロシア」進むウクライナ、戦勝記念日の意識に変化
昨日 21:24
【キーウ(キエフ)=桑村朋】ロシアが第二次大戦の勝利を祝う9日の「対ドイツ戦勝記念日」は、ソ連構成国として戦ったウクライナにとっても重要な日として知られる。ただ昨年のロシアの侵略開始以降、「脱ロシア」が急速に進むウクライナではその意識が大きく変わりつつある。
「イデオロギーの影響がない真の歴史を国家に取り戻す」。ウクライナのゼレンスキー大統領は8日のビデオ演説でこう訴え、戦勝記念日をロシアと同じ5月9日から8日に変更する方針を発表した。対独戦だけでなく、大戦全体の犠牲者を追悼する日にする。また9日を新たに「欧州の日」に制定する考えも示した。
ドイツが降伏文書に署名した時間は欧州時間で8日だったが、モスクワでは9日未明だったため、ロシアや旧ソ連諸国は9日を戦勝記念日としてきた。ゼレンスキー氏はロシアがナチスドイツと同じ「隷属と破壊」を行っていると批判。「ナチスは全欧州人の団結で滅びた」と主張し、旧ソ連と決別する姿勢を改めて示した。
ウクライナは第二次大戦の激戦地で、少なくとも800万人超の犠牲者が出たとされる。同国は毎年5月9日を祝日とし、追悼行事を開いてきたが、ロシアにクリミア半島を併合された翌年の2015年から8日を「追憶と和解の日」に指定していた。
キーウ国際社会学研究所は4月末、戦勝記念日に関する電話世論調査の結果を公表。最も重要な祝日を10項目から最大5つ回答してもらうと、戦勝記念日と答えた人は13%。最下位のメーデー(5%)に近い9位だった。10年の調査では58%と上位だったが侵略後に急低下した形だ。ロシアが軍事パレードで盛大に祝う日への嫌悪感からだろう。
戦勝記念日を翌日に控えた8日、キーウ中心部にある戦没者追悼碑「無名戦士の記念碑」では献花に訪れた人の姿も多くみられた。
第二次大戦で親戚が亡くなったオリガ・グラチョワさん(50)は数年前から追悼日を9日から8日に変えた。「ロシア式の物事を排除するのは当然。ロシアの歴史に沿う必要はない」と政府方針を評価した。
祖父母がソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルク)で亡くなった女性(70)も「9日は歴史的にも大事な日と思っているが、処罰されるべきプーチン(露大統領)が祝うような日でもある。ロシアと別の追悼日を設けるのは良いことだ」と語った。
プーチン大統領が演説、米欧に責任転嫁…「祖国を防衛する戦いは神聖なもの」
読売新聞 によるストーリー • 昨日 22:24
ロシアのプーチン大統領は9日、モスクワ中心部「赤の広場」で、旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日に合わせて演説した。演説では、ウクライナ侵略の具体的な戦果や今後の方針に言及せず、露軍の手詰まり状態が浮き彫りとなったとも指摘されている。
この日の演説では、「赤の広場」に隣接する露大統領府が3日に無人機で攻撃されたことを受け、露大統領府が示唆した「ウクライナへの報復」への言及が注目されていた。戦力補充のための動員を改めて打ち出すとの観測もあったが、いずれにも触れなかった。
プーチン氏は侵略開始後2回目となる戦勝記念日での演説で「我が祖国に本当の戦争が再び仕掛けられた」と主張し、ウクライナを支援する米欧などに改めて責任を転嫁した。「我々の団結より強力で頼りになるものはない」と、長期戦を視野に結束も呼びかけた。
プーチン氏は演説で、東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)の「住民を守り、国家の安全を確保する」と強調した。侵略の要因として「西側の野心や高慢さ」などを一方的に列挙し、米欧が「ロシアの破壊」を狙っているとする持論を展開した。
「祖国を防衛する戦いは神聖なものだ」とも語り、侵略を祖国防衛の戦いにすり替えて国民に協力を促した。侵略作戦に参加している兵士に敬意も表し「国家と国民の未来はあなた方に懸かっている」と訴えた。
演説後の軍事パレードでは、侵略に投入されている防空システムS400や、核搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」などが披露された。戦車はナチス・ドイツとの過去の戦闘で活躍したT341両にとどまり、装備の消耗の激しさを示した。航空部隊による編隊飛行も実施されなかった。無人機による攻撃など不測の事態を警戒し、厳戒態勢が敷かれた。
ウクライナは、ロシアに反発し、ともに戦勝記念日としてきた9日を「欧州の日」に切り替えている。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、キーウを訪れた欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長と会談した。
■演説のポイント
▽ウクライナ侵略の戦果や今後について言及せず
▽露大統領府狙った無人機攻撃への「報復」触れず
▽「我が祖国に本当の戦争が再び仕掛けられた」と、侵略を祖国防衛の戦いにすり替え、侵略継続を正当化
▽「我々の団結より強力で頼りになるものはない」と、国民に結束呼びかけ
ロシア現用戦車が皆無!! 寂しい状態だったモスクワ戦勝記念パレード 祝賀飛行もなし
乗りものニュース編集部 の意見 • 昨日 17:33
T-14「アルマータ」はいずこへ?
ロシアは2023年5月9日、首都モスクワの「赤の広場」において、プーチン大統領以下、政府や軍の要人が参列して、第2次世界大戦の対ドイツ戦勝を記念した軍事パレードを実施しました。
【画像】えっ…! これが2年前の「モスクワ戦勝記念パレード」です
ウクライナと戦闘中の同国は、戦車を始めとした各種装甲戦闘車両を大量に損耗していると言われていたことから、今回の戦勝記念式典では、どのような車両をパレードに出すのか、その動向が注目されていましたが、ふたを開けてみると戦車については冒頭に保存車両のT-34-85を1両出しただけで、最新型と言われるT-14はもちろん、数的主力であるT-72やT-90も一切なく終わりました。
また、それ以外の装甲戦闘車両も軒並み装輪式、いわゆるタイヤ駆動のものばかりで、例年であれば行進に参加していた大型の歩兵戦闘車や自走砲なども姿を見せることはありませんでした。
会場上空を戦闘機や爆撃機、各種ヘリコプターなどが飛ぶこともなく、パレード開始からプーチン大統領の退場まで短時間で終わっていました。
プーチン大統領「本物の戦争」発言の狙いは? 市民の行進“不滅の連隊”中止…背景に政権の警戒感【解説】
TBS NEWS DIG によるストーリー • 昨日 23:27
プーチン大統領の「本物の戦争」という表現ですが、どういった狙いがあるのでしょうか?
赤の広場はまだ封鎖されていますが、周辺の規制はすでに解除され、現在は観光客の姿が戻っています。
プーチン大統領は演説の中で「われわれの祖国に対し、再び本物の戦争が開始された」と述べ、これまで「特別軍事作戦」と称していたウクライナ侵攻について「本物の戦争」という表現を使いました。ただ、あくまで西側諸国から仕掛けられたものであり、西側が「ロシアの崩壊を求めている」と主張し、ウクライナ侵攻を祖国を守る戦いと位置づけて正当化するとともに侵攻を継続する姿勢を示しました。
旧ソ連がナチスドイツを破り「大祖国戦争」と呼ばれる第2次世界大戦と侵攻を重ね合わせ、国民の団結を呼びかけた形です。
一方、パレード後のこの時間帯は例年、第2次大戦の戦死者らの遺影を掲げて市民が行進する「不滅の連隊」が行われてきましたが、今年は全土で中止となりました。
表向きは「安全上の理由」ですが、ウクライナでの戦死者の遺影を掲げる人たちが出ることで損失が強調されることや、侵攻そのものへの抗議につながることを政権が警戒しているとの見方も出ています。
こうした動きはいずれも、政権が侵攻のさらなる長期化をにらんだものといえそう
ロシアの対独戦勝記念日、プーチン氏が「赤の広場」で演説へ…「不滅の連隊」行進は中止
読売新聞 によるストーリー • 昨日 10:04
旧ソ連による対独戦勝記念日の9日、ロシアのプーチン大統領はモスクワで演説する。演説では改めてウクライナ侵略を正当化し、国民に協力を呼びかける見通しだ。式典会場に隣接する露大統領府が3日に無人機で攻撃されており、厳戒態勢の中で軍事パレードが行われる。
式典はモスクワ中心部「赤の広場」で午前10時(日本時間午後4時)に始まる予定だ。露大統領府への無人機攻撃を巡り、露大統領府は「ウクライナによるテロ攻撃」と主張し、「報復の権利」をアピールしている。プーチン氏はこれまで対応を明らかにしておらず、演説でどう言及するかが注目される。
軍事パレードはモスクワ以外でも行われる見通しだが、ウクライナとの国境付近を中心に20都市以上が「安全上の理由」などから中止を発表している。ウクライナ軍による攻撃の誘発を避けるためとみられる。露国防省は昨年と異なり、モスクワでのパレードに参加する戦車などの装備を事前に発表していない。
独ソ戦で犠牲になった家族や先祖の写真を掲げて住民が各地で自発的に行進する「不滅の連隊」も中止する。露政府は反戦デモに発展する事態を警戒しているとみられる。
一方、プーチン氏はモスクワの式典に旧ソ連構成国の首脳を次々と招待している。タス通信によると、ベラルーシやカザフスタン、アルメニアなど6か国の首脳が8日、モスクワ入りした。ロシアは侵略開始後、「勢力圏」と位置付ける旧ソ連構成国への影響力低下が指摘されており、プーチン氏には求心力を誇示する狙いがあるとみられる。
参考文献・参考資料
「脱ロシア」進むウクライナ、戦勝記念日の意識に変化 (msn.com)
プーチン大統領が演説、米欧に責任転嫁…「祖国を防衛する戦いは神聖なもの」 (msn.com)
ロシア現用戦車が皆無!! 寂しい状態だったモスクワ戦勝記念パレード 祝賀飛行もなし (msn.com)
プーチン大統領「本物の戦争」発言の狙いは? 市民の行進“不滅の連隊”中止…背景に政権の警戒感【解説】 (msn.com)
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