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政治講座v166「ロシア狂気の暴走、条約破りの常習犯」


世界の終戦日の認識と日本人の終戦日の認識に相違があることはご存知であろうか。
日本のために命を懸けて戦った軍人には敬意を表します。
しかし、悔やまれるのは明確な指示を出さなかった当時の日本政府・大本営・軍部の愚かさには、歴史を振り返って、無法国家の存在の認識の無さを痛感する
というのも、一方的戦闘行為停止で終わるのではなく、中国、ロシアなどは戦闘行為を続けており、日本人の民間人の保護も儘ならず民間人の犠牲をだしたことが分かっている。武装解除は民間人の撤収が終わってからするべきであったと考えるのである。今回はロシアのウクライナ侵略に絡む旧ソ連時代の暴挙・条約破りの常習犯について報道記事から引用して述べる。

                  皇紀2682年3月11日
                  さいたま市桜区
                  政治研究者 田村 司

はじめに

終戦の日(しゅうせんのひ)は、日本における第二次世界大戦の終結(終戦)の日である。しかし、日本では一般的に終戦記念日は8月15日と認識されているが、アメリカ合衆国など多くの国々では第二次世界大戦は1945年9月に終結したと認識されている(国によって1945年9月2日とする国(アメリカ合衆国など)と9月3日とする国(中華人民共和国など)がある)

ブダペスト覚書

1994年12月5日にハンガリーの首都ブダペストで開催された欧州安全保障協力機構(OSCE)会議において署名された覚書で、ベラルーシ、カザフスタン、ウクライナが核不拡散条約に加盟したことに関連して、協定署名国がこの3国に安全保障を提供するという内容のものである。アメリカ合衆国、ロシア、イギリスの核保有3カ国がこの覚書に署名。また中国とフランスは別々の書面で若干の個別保障をしている

日ソ中立条約


日本とソビエト連邦(以下ソ連)が1941年(昭和16年)に締結した中立条約。
相互不可侵
および一方が第三国に軍事攻撃された場合における他方の中立などを記載した条約本文(全4条)および満洲国とモンゴル人民共和国それぞれの領土の保全と相互不可侵を義務付けた声明書が構成。
有効期間は5年間有効期間満了1年前までに両国のいずれかが廃棄通告しなかった場合は5年間自動延長されるとしている(第3条)。
本条約はその締結により5年間有効とされており、当該期間内の破棄その他条約の失効に関する規定は存在しない期間満了の1年前までに廃棄通告がなされた場合には、後半部に規定される5年間の自動延長(6年目から満10年に相当する期間)が行われなくなり、条約は満5年後に終了すると解するのが妥当と解釈される。

ソ連側は、関東軍特種演習(通称:関特演)による日本の背信行為によって既に条約は日本側により破棄されたという見解を示していた。
しかしヤルタ会談でソ連が対日参戦を秘密裏に決定した後の1945年4月5日、ソ連のモロトフ外相は佐藤尚武駐ソ大使を呼び、日ソ中立条約を破棄する旨を通告した(モロトフが佐藤に対して「ソ連政府の条約破棄の声明によって、日ソ関係は条約締結以前の状態に戻る」と述べた)が、佐藤が条約の第3条に基づけばあと1年間は有効なはずだ返答したのを受け、モロトフは「誤解があった」として日ソ中立条約は1946年4月25日までは有効であることを認めている
さらに、日ソ中立条約が破棄されるまで、ソ連は日本政府に対して日本が中立条約に違反しているとの抗議を一度もしたことがない。極東国際軍事裁判の決定については、判事団中には当事国・戦勝国としてのソ連から派遣された判事が存在し、裁判機関が全員連合国の国民ないし出身者らにより構成されているので、公平性・中立性の観点から問題があるとの評価もある。
極東国際軍事裁判など戦後裁判の審決を受諾したサンフランシスコ講和条約(1951年9月8日署名、1952年4月28日発効)にソ連側全権は出席せず署名もしていない。

終戦のどさくさでのソ連軍の一方的で違法な戦闘攻撃

8月15日正午の昭和天皇による玉音放送をもって改めてポツダム宣言受諾を全国民と全軍に表明し、戦闘行為は停止された。
しかし、ソ連軍による日本侵攻作戦
は、自ら8月9日に承認したポツダム宣言受諾による戦闘行為停止の8月15日正午のみならず、9月2日の日本との降伏文調印をも完全に無視して継続された南樺太と千島列島、満洲などは沖縄戦同様民間人を巻き込んだ凄惨な地上戦となった。また満州では逃げ遅れた日本人開拓民が混乱の中で生き別れ、後に中国残留孤児問題として残ることとなった。結局ソ連軍は満洲のみならず、日本領土の南樺太、北千島、択捉、国後、色丹、歯舞、朝鮮半島北部の全域を完全に支配下に置いた9月5日になってようやく、一方的で違法な戦闘攻撃を終了した

ロシア〝狂気の暴走〟「歴史は繰り返されている」 旧ソ連から北海道守り抜いた樋口季一郎陸軍中将の孫・隆一氏激白「プーチン氏はスターリンになりたい」

2022/03/09 


© zakzak 提供 占守島の戦車隊を視察する樋口季一郎中将(樋口隆一氏提供)

ウクライナに侵攻したロシア軍は、民間人への無差別攻撃や、原子力発電所に砲撃するなど〝狂気の暴走〟を続けている国際秩序を無視した凶行は、第二次世界大戦末期、日ソ中立条約を一方的に破棄し、北海道占領をもくろんで南樺太・千島列島などに侵攻してきた旧ソ連と重なるものがある

北の大地は、樋口季一郎陸軍中将の指揮で、日本陸軍第5方面軍(司令部・札幌)が必死に抗戦して死守した。樋口中将の孫である樋口隆一明治学院大名誉教授は、現在のロシアに何を思うのか。

© zakzak 提供 樋口隆一氏

旧ソ連の侵攻も、ウラジーミル・プーチン大統領が語った侵攻理由も、国際社会はとても受け入れられない。歴史は繰り返されている」樋口氏はこう語った。
祖父の樋口中将は、北海道を守り抜いただけでなく、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきた2万人ものユダヤ人を救った。樋口氏は2020年、祖父が書き留めていた記録をもとに『陸軍中将樋口季一郎の遺訓』(勉誠出版)として出版した。
その祖父から、ロシア(ソ連)という国の本質を何度も聞かされたという。「祖父はよく、『ロシア人は一人ひとりはいいヤツだが、国家としてはどうしようもない聞く耳を持たないまったく信用できない』と話していた。ソ連に苦しめられたからこその言葉だろう」

© zakzak 提供 『陸軍中将 樋口季一郎の遺訓』(勉誠出版)樋口隆一著

ソ連は、第二次世界大戦で日本が降伏する直前、日ソ中立条約を一方的に破棄し、北海道に侵攻するため千島列島の北端にある占守島(しゅむしゅとう)に奇襲をかけてきた。この侵攻を食い止めたのが樋口中将だった。陸軍大学校卒業後、参謀本部のロシア課に入るなど、諜報分野の専門家だった。相手の手口を知り尽くしていた。
樋口氏は「当時の日本はインテリジェンスに長けていた。『ソ連が中立条約を破棄する』という想定もできていたのだろう。目的のためなら手段を選ばず、血も涙もない。ウソも平気で、国際的な約束も簡単に破る。今まさに、ロシアがウクライナでしていることだ」と指摘する。
学会発表などのため、樋口氏はモスクワ、キエフの両首都を訪れたことがある。次のように続けた。

ロシアとウクライナは隣国でありながら、文化的に大きく異なる。モスクワは、今も田舎町という雰囲気が漂う一方、キエフはハプスブルク帝国の名残があるため、ファッショナブルでウィーンのような街並みが広がっている。両国民には、『向こうとはアイデンティティーが大きく異なるんだ』という思いが根底にあるように思える

ウクライナ非常事態庁は2日、民間人2000人以上が死亡したと発表した。病院や学校、幼稚園まで被害を受けている。民間人を退避させるための「人道回廊」も度重なる攻撃によって、退避ができない状況だ。
一部のメディアは、ウクライナの「降伏論」や「退避論」を、出演者の言葉として紹介している。これについて、樋口氏は「すでに200万人以上がウクライナから退避しているが、4000万人以上いる国民全員が避難できるはずがない。そもそも、プーチン氏は事実上、完全降伏を要求しており、ウクライナ人を奴隷のように扱うつもりだろう。だからこそ、歯向かう一般人に銃口を向ける。日本人が思うような神経とはまったく異なる」と分析する。

ロシアによる侵略はどこへ向かうのか。

樋口氏は「ウクライナ国民は、人間の鎖となってロシアの戦車に立ちはだかっている。祖国を守ろうと身をていしているので、ロシアが苦戦している面もあるのだろう。ただ、プーチン氏は、ロシアでは偉大なリーダーとされるピョートル大帝やスターリンになりたいようにみえる。国際社会の批判など気にしないのではないか。落としどころはなく、行きつくところまで行く危険性がある」と語っている。

≪旧ソ連の対日参戦をめぐる主な出来事≫

1941.4.13 日ソ中立条約締結

1945.8.8 ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄

1945.8.9 ソ連対日参戦

1945.8.11 ソ連が南樺太に侵攻

1945.8.14 ポツダム宣言受諾

1945.8.18 占守島の戦い

1945.9.5 南樺太、北方四島を含む千島列島などを不法占領


My  Opinion.

契約や条約を守らない国ロシア・旧ソ連以外にも隣国の韓国も条約や約束、合意を簡単に反故にする。相手が弱いと思うと上から目線マウントをとる優位性を自慢したり威圧的な態度をとったりすること)行動が露骨現れるのが国家間の力関係である。
故に、優位に立つには核武装などの軍事力の優位性を保つ必要が最大の防衛力となるのである。もう一つ、国際連合は屁の突っ張りにもならないほどの役立たずである。機能しない組織であるので、自分の国は自分で守らなければならない。同盟国の米国に各共有するとの議論があるが、米国は米国第一主義になり、米国の国益にならない核報復は他国(日本のため)にしないと考えた方が現実的である。

参考文献・参考資料


ロシア〝狂気の暴走〟「歴史は繰り返されている」 旧ソ連から北海道守り抜いた樋口季一郎陸軍中将の孫・隆一氏激白「プーチン氏はスターリンになりたい」 (msn.com)

終戦の日 - Wikipedia

ブダペスト覚書 - Wikipedia

日ソ中立条約 - Wikipedia

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