政治講座ⅴ1138「四面楚歌のプーチン政権」
世界中から嫌われ者になったプーチン氏を誰も擁護・弁明しない。2014年以前からの流れがウクライナ侵攻に繋がっている。尊厳の革命または2014年ウクライナ騒乱、マイダン革命、ユーロ・マイダン革命は、2014年2月中下旬にウクライナで起こった革命である。 首都キーウで勃発したウクライナ政府側とユーロマイダンデモ参加者の暴力的衝突の結果、当時のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が失脚し、隣国ロシアへ亡命することになった。彼には、当時の政権転覆を狙ったネオナチに見えたのであろう。プーチン氏を歴史的にはロシア崩壊の契機をつくったと歴史家は彼を評価するのであろう。その国内情勢の報道記事を紹介する。四面楚歌のロシアのプーチン氏を俯瞰してみよう。諸君は歴史の目撃者になることであろう。
皇紀2683年6月8日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
「ロシアの未来に希望ない」 強まる反政権派への弾圧、市民に無力感
朝日新聞社 によるストーリー • 11 時間前
ロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求める支援行動が4日、同氏の誕生日にあわせて、ロシア各地で行われた。プーチン政権は昨年2月のウクライナ侵攻後、反政権派への弾圧を強めており、この日も大規模なデモや集会は阻止された。市民には無力感も漂っている。
【写真】「僕らは日本車が好き。政治は関係ない」 ロシア極東に名車が集結
この日の行動はナワリヌイ氏の支持組織が呼びかけ、日本や欧米を含む約30カ国でデモや集会が行われた。ロシアでも極東から西部まで、多くの人が「ナワリヌイ氏の解放を」「アレクセイ、誕生日おめでとう」といったプラカードを持って公園などに立った。
政権の汚職を追及し、2021年、毒殺未遂事件後に療養先のドイツから帰国した直後に拘束されたナワリヌイ氏もこの日、SNSに投稿。「ロシアで真実を話し、正義を主張することが当たり前で、危険でない日が必ず来る」と訴えた。
これに対し、当局は各地で厳戒態勢を敷いた。モスクワ中心部の公園では、大勢の機動隊員らが配置され、近くにある地下道からの階段は通行が制限された。ナワリヌイ氏の大規模な支持集会が開かれたこともある場所だ。
警官は周辺を歩いたり、ベンチに座ったりする市民に目を光らせ、身分証明書の提示やリュックサックの検査を要求。ナワリヌイ氏支持のビラなどが見つかるとすぐに拘束していった。
■拘束おそれ…活動敬遠する動きも
こうした物々しい雰囲気の中でも、多くの市民が公園周辺にとどまり、当局の取り締まりの様子を見つめていた。
その一人、40代のナターシャさんは「私は反政権派ではなく、政権が何をするのか見に来ただけです」と話した。警官の動きを気にしながら、「ウクライナの特別軍事作戦(侵攻)は支持しません」と断言したが、「見ての通り、もはや私たちは反対の声を上げることもできない。ロシアの未来に希望はありません」と、悲しそうな表情を見せた。
人権団体OVDインフォによると、4日の行動に関連して拘束された人は、モスクワを中心にジャーナリストや未成年を含めて100人以上になった。侵攻開始以来の拘束者数は約1万9千人にのぼるが、昨年3月時点で約1万5千人に達しており、弾圧を恐れて活動への参加を敬遠する傾向も強まっている。
ロシア ナワリヌイ氏釈放求める抗議活動 24都市で 100人超拘束
2023年6月5日 9時29分 ロシア
ロシアでプーチン政権を批判する急先ぽうとして知られ、刑務所に収監されている反体制派の指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議活動が国内各地で行われ、100人を超す支持者が拘束されました。
支持者らは「ナワリヌイ氏に自由を」などと書かれた紙を手に釈放を訴えましたが、治安部隊に次々と拘束され、ロシアの人権団体によりますと、日本時間の5日6時の時点で首都モスクワなど24の都市で、あわせて100人以上が拘束されたということです。
ナワリヌイ氏は4日、SNSで「ロシアで真実を語り、正義を貫くことが当たり前のこととして危険でなくなる日が必ず来る」と訴え、政権側の抑圧とたたかう姿勢を改めて示しました。
ナワリヌイ氏はプーチン政権を批判する急先ぽうとして若者たちを中心に一定の支持を集め、おととし過去の経済事件を理由に逮捕され刑務所に収監されたあとも政権批判を続けています。
また、ウクライナ侵攻を繰り返し非難しロシア軍の即時撤退と政権交代の必要性を強く訴えていて、プーチン政権はナワリヌイ氏への支持の広がりに神経をとがらせているものとみられます。
ロシアの傭兵部隊・ワグネルが正規軍の中佐を拘束し尋問映像公開
東スポWEB によるストーリー • 11 時間前
ロシア軍の内紛が激化している。ロシアの傭兵部隊・ワグネルがロシア正規軍の中佐を拘束し、尋問した映像を4日、SNSに公開した。その映像をウクライナ内務大臣顧問のアントン・ゲラシチェンコ氏がツイッターで拡散している。
エフゲニー・プリゴジン氏が創設した民間軍事会社ワグネルの傭兵部隊はウクライナ侵攻における最激戦地バフムトの戦いで大きな戦果をあげてきた。一方で、プリゴジン氏が力を持ちすぎ、クーデターを起こすのを恐れたロシア正規軍がワグネルへの弾薬供給を渋り出したといわれる。反発したワグネルがバフムトの最前線から撤退を開始し、入れ替わりで正規軍が最前線に入っている。
そんな中、ロシア正規軍の第72旅団の指揮官ローマン・ベネティビン中佐を拘束した。プリゴジン氏がSNSに尋問映像を公開した。ベネティビン氏は「酔っぱらって、部下にワグネルへの発砲を命じた。ワグネルに対する個人的な嫌悪感だ」と言い、謝罪した。
2日にプリゴジン氏はSNSで「ワグネルが撤退するルートに国防省当局が地雷を敷設した。部下が地雷を見つけた」と批判の声明を出した。その直後にベネティビン氏を拘束したのだから、報復合戦が行われているのかもしれない。
英紙エクスプレスは5日、「ワグネルによるベネティビン氏の拘束は、クレムリン内でのプリゴジン氏の影響力が増大していることを示している」と報じた。
ロシアのラジオ局でハッキング、プーチン氏の偽演説放送 大統領府
AFPBB News によるストーリー • 2 時間前
【AFP=時事】ロシア大統領府は5日、国内の複数のラジオ局がハッキング被害に遭い、ウラジーミル・プーチン大統領のものとされる偽の演説が放送されたと発表した。
この偽演説は、北大西洋条約機構や米国の支援を受けたウクライナ軍が、同国と国境を接するロシアのクルスク、ベルゴロド、ブリャンスクの3州に侵攻したと伝える内容だった。
音声はプーチン氏によく似ており、戒厳令や総動員、同3州の住民の避難についても発表していた。あるラジオ局は、偽演説は約40分続いたとしている。
大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア通信に対し「確かにハッキングだった」ものの、現在は復旧していると述べた。
ベルゴロド州当局は今回の演説について、平穏に暮らしている州民に混乱をもたらすことを目的とした「ディープフェイク」だと非難した。
同州に近いボロネジ州当局も住民に対し「ラジオ放送のハッキング」があったものの「心配には及ばない」と説明した。(c)AFP
【翻訳編集】AFPBB News
参考文献・参考資料
「ロシアの未来に希望ない」 強まる反政権派への弾圧、市民に無力感 (msn.com)
ロシアの傭兵部隊・ワグネルが正規軍の中佐を拘束し尋問映像公開 (msn.com)
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