政治(防衛)講座ⅴ550「米vs中・戦闘準備その後、中国に易姓革命は起こる」
米軍が「常駐」から「巡回」へと戦略が変わったことは、米国の軍事支援があるまで持ちこたえる防衛体制を日本に求めていると読み取れるのである。他力本願ではなく、自力本願(自力救済力)を付けろと言うことである。米軍が応援に駆け付けるまで持ちこたえることが出来る軍備が日本にあるのかが問題である。
皇紀2682年11月5日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
はじめに
米軍基地反対運動のデモ参加者には中国人も多数いたと聞く。中国の工作と左派勢力の活動が奏功して、軍事力の弱体化が始まった。
もし、台湾・尖閣諸島・沖縄が中国に侵攻されたら米国からの軍事支援がおくれて、侵攻されて住民が人質に取られ、領土の奪還が難しくなることは明白である。
日本の左派勢力は日本の国益を毀損することで何を成し遂げようとするのか。
そして、時代遅れの共産主義イデオロギーの社会実験は旧ソ連で失敗に終わっているのである。中国共産党も毛沢東時代の大量の餓死者発生の失敗から鄧小平の改革開放の資本主義になった。しかし、他国に脅威を与える独裁・覇権国家に変貌したことは残念である。日本に民主政権より独裁政権を称賛する者がいるが、その称賛は誤りである。ウイグル人権の弾圧と強制労働、チベットへの宗教弾圧、法輪功学習者からの人体臓器摘出移植が行われていると聞く。これが、中国共産党の独裁政権が生み出した闇である。まだある、文化大革命で広西虐殺(人肉食)が行われていた。天安門事件は今では事実を隠蔽されて、知る人は少なくなっている。 隠蔽されていた事実が明らかになると中国共産党に正当性がないことは明らかになる。そこでまた易姓革命が起こるのである。
習近平氏も真っ青、沖縄にF22が 米が対中に〝最強戦闘機〟配備も 気になる「常駐」から「巡回」への懸念 尖閣諸島の制空権争いも焦点に
2022/11/04 06:30
沖縄県・米空軍嘉手納基地に常駐するF15戦闘機の退役に伴い、最新鋭ステルス戦闘機「F22」を巡回配備させるジョー・バイデン米政権の方針が注目されている。中国共産党の習近平総書記(国家主席)が「異例の3期目」に突入したことで、自由主義諸国は中国の軍事的覇権拡大の加速を警戒している。「台湾有事」「日本有事」に備えて、現在、「世界最強の戦闘機」とされるF22の配備を歓迎する向きもあるが、常駐からローテーション(巡回)配備への変更は気になる。識者の中には、米軍の抑止力低下を懸念する声もある。
「米国側から、より高い能力を持つ恒久的な部隊に置き換えるという説明があった」「一層厳しさを増す安全保障環境に対応し、日米同盟の抑止力、対処力を維持・強化する一環として行うもので、日米同盟にとって重要な取り組みだ」
浜田靖一防衛相は1日の記者会見で、米空軍嘉手納基地でのF15戦闘機の退役と、F22戦闘機の「巡回配備」について、こう評価した。
米国の新方針は10月28日に発表された。嘉手納基地には現在、約50機のF15戦闘機が配備されているが、機体の老朽化に伴い、11月から段階的な退役を行う。約2年をかけて、より性能が高い戦闘機に移行し、装備の近代化を図るという。
ただ、発表では「インド太平洋地域における戦力の近代化は米国の最重要課題」「(嘉手納基地の体制は)高性能の戦闘機の巡回配備に移行する」と説明されたが、新たな戦闘機の具体的機種は言及されなかった。戦闘機部隊の長期的な対応についても「決定していない」とあった。
浜田氏によると、米国側は、11月上旬から約半年間、同規模のF22戦闘機を暫定展開すると説明したという。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)も、米アラスカ州の基地からF22戦闘機をローテーション方式で派遣する計画―と報じた。
F22戦闘機は「ラプター(=猛禽類)」の愛称を持ち、高い速度性能と機動性、ステルス性を誇る「世界最強の戦闘機」である。日本も一時、次期主力戦闘機として有力候補にしていたが、米国の売却禁止で断念した。日本は現在、最新鋭ステルス戦闘機F35の配備を進めている。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「強力なF22戦闘機を前面に押し出すことで、日本の抑止力は高まる。中国は軍事力を増強し、台湾への圧力を強めており、米軍の展開能力強化は急務だ。台湾有事は日本有事につながる。沖縄県・尖閣諸島では、制海権に加え、制空権争いも焦点になる。自衛隊の体制整備も不可欠だ」と語った。
日本政府関係者も「巡回配備は、米国の事情による一時的対応で、常駐が撤廃されるわけではない。F22戦闘機の配備で、米軍の抑止力はむしろ高まることになる」と話す。
台湾や尖閣を狙う中国を震撼(しんかん)させそうだが、違う見方もある。
元空将の織田邦男氏は「戦闘機を常駐させるか否かで、抑止力には明らかな違いが出る。体のいい『撤退』に他ならず、抑止力は低下する。中国に『米国は軍事的な対峙(たいじ)はしない』という誤ったメッセージを発しかねず、非常に問題がある」といい、続けた。
「パイロットや戦闘機に加え、その家族らが沖縄に常駐することに大きな意味がある。象徴的な意味でも『嘉手納基地に腰をすえる』という意思表示になるからだ。アントニー・ブリンケン国務長官をはじめ、米高官は最近、『中国の台湾侵攻が切迫している』との認識を示していた。予算上の事情もあるだろうが、よりによって『抑止の要』である嘉手納基地を引きはがす必要があったのか。日本政府が十分に説得したのかも疑問だ」
習氏は権力基盤を高めた10月の共産党大会で、台湾統一について「決して武力行使の放棄を約束しない」と威嚇した。このタイミングでの米国のプレゼンス低下は〝致命傷〟になりかねない。
織田氏は「林芳正外相も今回の事態に懸念を示さなかったが、日本政府は米側を強く説得すべきだった。空軍は軍事的緊張が高まると、戦闘機などの戦力を一時攻撃から守るため、後退させるのが常道だ。今回の米国の対応も、米中関係が緊迫し、前線の嘉手納基地から戦闘機を引いたとも受け取れる。日本政府は緊張感を持って、情勢に対応しなければならない」と強調した。
参考文献・参考資料
習近平氏も真っ青、沖縄にF22が 米が対中に〝最強戦闘機〟配備も 気になる「常駐」から「巡回」への懸念 尖閣諸島の制空権争いも焦点に (msn.com)
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