政治講座ⅴ2012「米国大統領選挙後の豹変する変わり身の早い国となすりあいの責任転換」
露骨な変わり身の早さ!人間性を疑う。そして、分析力の低さ! 日本のマスメデアの偏向報道も酷かった。
米国人の気質を理解せずにプロパガンダに踊らされた日本の大手報道機関の内容はお粗末であった。この事は歴史を俯瞰すれば、日本は同じ過ちを犯していたことが分る。それは、真珠湾攻撃の愚かさである。軍部内部の調査でも2年で戦争は負けると予想されていた。それなのに開戦に踏み切っる判断を下した。日清戦争・日露戦争の勝利体験が、冷静な判断が出来ないくらいマスコミの報道に煽られて、頭に血が上って冷静な分析に基づかない政治決断に誘導されたのである。東条英機が、戦争回避との天皇のご意向に沿うことが出来ない程、開戦報道が過熱していた。止む無く、大東亜共栄圏という大義名分で戦争に踏み切ったのは、軍部の分析を蔑ろにして、報道に煽られた民衆が政府を誘導した面もあり、当然の結果であった。過去の歴史を俯瞰すると将来が見えるようである。
2015年から米国の大統領選(トランプvsクリントン)を見て思ったことであるが、南北戦争以来の内戦状態である。
政権党は裁判・訴訟を使い、警察という権力を使いながら、選挙の対戦相手を追い落とすなどの熾烈な権力闘争を目の当たりにした。「報道の自由」をうたいながら、SNS,ユーチュブ、ファイスブックなどの動画投稿が規制をかけられてバイデン・民主党への不利な動画投稿が削除されていた。
トランプvsハリスにおいては「X」により真実が報道されるようになり、「民主主義の危機」と騒ぎ立てた民主党が「言論の自由」を封殺してきたことが白日の下に晒された結果であろう。今回は敗戦した民主党が反省するどころか、責任のなすりあいしている報道記事とトランプ氏を罵倒した人物が豹変した様の報道記事を紹介する。
皇紀2684年11月10日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
報道記事紹介
「破壊的なトランプ」過去の書き込みを消す海外要人たち
newsroom@donga.com によるストーリー
米大統領選でトランプ氏が勝利した後、海外の有名政治家たちがソーシャルメディアにトランプ氏を非難した発言を消したり、過去とは異なる友好的なメッセージを投稿したりするなど、素早く態度を変えていることが分かった。
英国のラミー外相は6日(現地時間)、トランプ氏の勝利が予想されると、X(旧ツイッター)に祝いの言葉を投稿し、「今後数年間、あなた、J・D・バンス上院議員(副大統領当選者)と共に働くことを期待する」と投稿した。英国のあるタブロイド紙は翌日、ラミー氏の過去と現在の発言を比較し、「これは少しぎこちない」というタイトルをつけた。ラミー氏は2019年、トランプ氏を「欺瞞的で、不正直で、外国人嫌悪的、自己嫌悪的な人物」と称していた。
英国のスターマー首相も、トランプ氏が勝利宣言した直後、「歴史的な選挙勝利を祝福する」と声明を出し、「英米の特別な関係は何年も繁栄するだろう」と述べて注目された。わずか数週間前、スターマー氏が率いる英労働党関係者は、ハリス副大統領を支援して大統領選に介入したとして、トランプ氏の陣営から訴えられた。
フランスのマクロン大統領も、トランプ氏が大統領選に勝利した直後、すぐに電話をかける機敏さを見せた。マクロン氏は、「米国第一」政策を非難し、トランプ氏はフランスなど北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防費増額を迫るなど、これまで激しく対立してきた。
オーストラリア首相を務めたケビン・ラッド駐米オーストラリア大使は、過去にトランプ氏を批判したソーシャルメディアの投稿を削除した。ラッド氏は20年、トランプ氏を「史上最も破壊的な大統領」、「西側に対する反逆者」と呼んだ。 Copyright ⓒ 東亜日報. All rights reserved.
ハリス氏の大敗「バイデンのせいだ」…大統領選からの撤退遅れ、「過信とエゴ」に不満も
読売新聞 によるストーリー
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【ワシントン=池田慶太】米大統領選で民主党のハリス副大統領が大敗したことを受け、来年1月に退任するバイデン大統領(81)への風当たりが強まっている。選挙戦撤退の判断が遅れ、トランプ前大統領の復権を許したとの批判が強い。4年前に現職だったトランプ氏を破り、喝采を浴びた頃の輝きは見る影もなくなっている。
「ジョー・バイデンのせいでハリス氏と民主党は負けた」。米政治専門紙ポリティコによると、ハリス氏側近は、こう不満をぶちまけた。
再選を目指していたバイデン氏は6月末のテレビ討論会で精彩を欠き、高齢不安が一気に高まった。それでも大統領候補にとどまり、撤退を表明したのは投開票3か月半前の7月下旬だった。ハリス氏は急ごしらえの選挙戦を強いられた。
そもそもバイデン氏は1期で退くとみられていた。2020年大統領選で次世代への「架け橋」になると宣言しており、勝てば二度と出馬しないと約束していたとされる。その後、「トランプ氏を倒せるのは自分だけ」という信念から再選を目指す方針に転じた。国民の多くが大統領職には高齢過ぎると世論調査に答えていたにもかかわらず、バイデン氏と側近たちは無視した。
米国では第2次大戦以降、現職大統領の不支持が支持を上回る場合、すべての後継候補が大統領選で敗北している。バイデン氏は新型コロナ禍で危機に直面した経済を立て直したものの、記録的なインフレ(物価上昇)を招き、不支持が支持を大きく上回る。ハリス氏はバイデン氏の負の印象を最後までぬぐえなかった。
バイデン氏は7日、ホワイトハウスでの演説で「平和的な政権移行」を約束し、国民に融和を呼びかけた。「私たちが達成したことを忘れないでほしい」とも訴えた。
だが、バイデン氏の「過信とエゴ」が選挙を台無しにしたとの見方は広まっている。バイデン氏の伝記を手がけたフランクリン・フォア氏は米誌への寄稿で、去りゆく大統領にこうメッセージを送った。
「任期の4年間がトランプ氏復活への道を開いたという事実から逃れることはできない。これが彼のレガシー(政治的遺産)だ」
バイデン米大統領の演説
200年を超える間、米国は、世界史上最も偉大な自己統治の取り組みを続けてきた。誇張ではなく事実だ。国民は投票で平和的にリーダーを選ぶ。我々のいる民主主義国では、国民の意思が常に優先される。
昨日、次期大統領に選ばれたトランプ氏と話し、彼の勝利を祝福した。平和的で秩序のある政権移行を確実にするために、私の政権が彼のチームに協力することを約束した。それが米国民にとって適切なことだからだ。
ハリス副大統領とも昨日、話をした。彼女は人々を奮い立たせる選挙戦を展開した。彼女とチームは誇りに思うべきだ。
選挙戦は「未来像」を競い合うものだ。国民はどちらかを選び、我々はその選択を受け入れる。自分たちが勝った時だけ国を愛するというわけにはいかない。自分たちに同意してくれる時だけ、隣人を愛するというわけにはいかない。誰に投票したかにかかわらず、互いを敵としてではなく、同じ米国人として見ることを願っている。
米国の選挙システムの信頼性に向けられた疑念が解消されることも願っている。公正、公平で透明性があり、信頼に足るものだ。私は大統領としての責務を果たし、憲法を順守する。(次期大統領の任期が始まる)来年1月20日、平和的な政権移行を行う。
皆さんと多くのことを成し遂げた。1兆ドルを超えるインフラ(社会基盤)の事業は、人々の生活を変えつつある。我々はともに、米国をより良い国へと変えてきた。任期はあと74日だ。全ての日を価値のあるものにしよう。
人生において挫折は避けられないが、あきらめることは許されない。いかに早く立ち直るかだ。我々はこの戦いに敗れた。米国は、皆さんが立ち上がることを求めている。
トランプ氏復権に焦る英政権 外相は過去に「ネオナチ」と批判
毎日新聞 によるストーリー
米共和党のトランプ次期大統領の当選を受け、伝統的同盟国・英国が「困惑」(米ブルームバーグ通信)の度を深めている。スターマー英首相率いる与党・労働党はもともと米民主党と友党関係にあり、現在の対米外交の「顔」であるラミー外相は、かつてトランプ氏を「ネオナチ」などと罵倒していた過去があるためだ。スターマー氏は「英米の特別な関係は変わらない」と強調し、良好な関係をアピールしている。
「歴史的勝利、おめでとうございます」。スターマー氏は6日の声明でトランプ氏に祝意を表し、英米の「緊密な同盟」は不変と強調した。
だが今回の大統領選期間中には、労働党スタッフらが民主党のハリス副大統領陣営を支援するため米国入りする計画が発覚し、トランプ氏陣営が不快感を示した一幕もあった。
労働党内には「反トランプ派」が多く、外相就任前のラミー氏は2018年、トランプ氏を「暴君」「女性嫌いで、ネオナチに同調する反社会的人物」と批判していた。同じく労働党のカーン・ロンドン市長も、今回のトランプ氏当選で多くの人々が「民主主義や女性の権利」の行方を不安視していると述べた。
再選視野の備えも
一方でスターマー政権は7月の発足以降、トランプ氏の当選も視野に入れて関係構築を試みてきた。スターマー氏とラミー氏は9月に国連総会出席のため訪米した際、トランプ氏と2時間ほど夕食を共にした。
その後、ラミー氏は「(トランプ氏批判は)古いニュース」「彼は協力できる人物だ」と発言のトーンを変えている。北大西洋条約機構(NATO)の中で「欧州の防衛費支出は不十分だ」と欧州批判を繰り返してきたトランプ氏の主張についても、ラミー氏は「正しい指摘」と賛同した。
だが、トランプ氏は過去の言動を忘れない「根に持つタイプ」(ブルームバーグ通信)とも報じられており、関係修復は容易ではないとの見方もある。【ロンドン篠田航一】
米民主党、“お家芸”身内批判 ペロシ氏がバイデン氏に責任押しつけ
毎日新聞 によるストーリー
米民主党のペロシ元連邦下院議長は7日の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、大統領選(5日投開票)での民主党のハリス副大統領の敗北について、バイデン大統領の選挙戦からの撤退が遅かったことと党候補指名争いを仕切り直さなかったことが原因だと指摘した。
党勢が陰ると身内を批判し出すのは民主党の“お家芸”だが、ペロシ氏も自身が当初はバイデン氏を擁護していたことを棚に上げて、責任を押しつけた形だ。
ペロシ氏は「バイデン大統領がもっと早期に選挙戦から撤退していれば、(ハリス氏以外の)他の候補が党候補争いに参戦していたかもしれない。しかし、バイデン氏が撤退時にハリス氏を後継に推したことで、党候補争いをやり直すことがほぼ不可能になった。もっと早い時期なら状況は違っただろう」と語った。
一方、民主党系無所属のサンダース連邦上院議員が「民主党は労働者階級の人々を見捨てた」と批判したことに対して、「サンダース氏は(過去の大統領選の党候補指名争いで)勝っていない。彼のことを尊重するが、民主党が労働者階級の家族を見捨てたというのは受け入れがたい」と語った。
ペロシ氏は今回の大統領選で、当初はバイデン氏の再選を支持。党候補争いでは相手が現職大統領でも立候補は可能だが、ペロシ氏ら党有力者が「党内の内紛」を封じ込めたことで、高齢不安を抱えるバイデン氏に有力な対抗馬が現れなかった。ところが、6月の討論会後にバイデン氏への高齢批判が高まると、水面下で撤退圧力を加えた。
ペロシ氏は当時、党候補争いをやり直すべきだとの考えだった。しかし、ペロシ氏に反発するバイデン氏は、ハリス氏を後継に推すと明言し、そうした動きを逆に封じた。【ワシントン秋山信一】
ハリス氏の敗因はバイデン氏の選挙戦撤退の遅れ 民主党重鎮ペロシ氏が指摘
テレ朝news によるストーリー
アメリカ民主党の重鎮、ペロシ元下院議長は大統領選挙の敗因として、バイデン大統領が選挙戦から撤退するのが遅かったせいだと指摘しました。
ペロシ氏はニューヨーク・タイムズのインタビューの中で、バイデン氏が選挙戦からもっと早く撤退していれば、複数の候補者が競い合う予備選を実施することができたという認識を示しました。
しかし、バイデン氏が7月に撤退を表明した直後にハリス氏を支持したため、「予備選の実施はほぼ不可能になった」と述べ、「撤退がもっと早ければ違う結果になっていただろう」と述べました。
大統領選の敗北を巡って民主党の会派に属するサンダース上院議員が「民主党が労働者階級を見捨てたからだ」と指摘したことにホワイトハウスが反論するなど、民主党内で責任のなすり合いが始まっています。
敗北は「バイデン氏のせい」=米民主、責任押し付け合い―大統領選
【ワシントン時事】米大統領選でハリス副大統領(60)が敗北したことを受け、民主党内で責任の押し付け合いが始まっている。とりわけ選挙直前の7月に再選断念を発表したバイデン大統領(81)について、「撤退が遅すぎた」などと責める声が広がっている。
「1月に降りるべきだった」。2020年大統領選の民主予備選に出た起業家のアンドルー・ヤン氏は6日、バイデン氏が後継候補に準備期間を与えなかったとSNSで批判。ティム・ライアン元民主党下院議員は「党を顧みない利己心によるものだ」と述べ、バイデン氏が長く権力の座にとどまろうとしたと非難した。
一方、激戦州・東部ペンシルベニア州の民主党重鎮は、ハリス氏陣営が地元組織との連携を著しく欠いたと振り返る。「負けたのはハリス氏であり、バイデン氏ではない」と反論した。
バイデン氏は21年の就任直後から高齢不安が指摘され、再選を危ぶむ見方が出ていた。それでも、22年の中間選挙で民主党が上院多数派を維持するなど善戦したことで、党内の懐疑論者を黙らせた。
党予備選でも有力な挑戦者は現れず、圧倒的票数で候補指名を確実にした。しかし、6月のトランプ前大統領とのテレビ討論会で失態を演じ、猛烈な「バイデン降ろし」に遭って撤退した。
ハリス氏は人種や年齢、性別を問わず幅広い有権者層で得票を伸ばせず、返り咲きを狙った共和党のトランプ氏に「完敗」した。米紙ポリティコは「民主党の課題は『ハリス氏かバイデン氏か』よりも、もっと根深い」とし、選挙戦略そのものに問題があったと論評した。
バイデン氏は7日、ホワイトハウスで演説。「勝った時だけ国を愛することはできない。投票先にかかわらず、互いを敵でなく同胞と考え、冷静になってほしい」と訴えた。
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