政治(株式)講座ⅴ1961「懐疑的な株価上昇、国家ぐるみの『仕手株』か」
「仕手株」をご存じであると思うが、簡単に解説する。
玉集め:対象銘柄を買い集める
玉転がし:一気に株価を高騰させる
ふるい落とし:売り抜く
これで何も知らない一般投資家は罠にはまるのである。もう少ししたら暴落が待ちうけているであろう。はやく売り抜けた方がよいであろう。ババ抜きのババを掴まされる立場にならないようにご注意。今回はそのような報道記事を紹介する。
皇紀2684年10月4日
さいたま市桜区
政治(株式)研究者 田村 司
突然上昇した中国株にシフトか、日本株など他のアジア株から資金流出
John Cheng、Eduard Gismatullin によるストーリー
(ブルームバーグ): 中国株の力強い回復は、世界的なポートフォリオのシフトを引き起こす見通しだ。一部の投資家は株価上昇に追い付こうと急いでいる。
市場ウォッチャーによると、これまで投資資金は中国株を離れ、日本や東南アジアの株式に向かっていた。しかし、中国の最新の景気刺激策を受けて、この流れが反転する可能性があるという。
既にこのシフトは始まっており、韓国、インドネシア、マレーシア、タイの株式は先週、資金純流出を記録。一方、BNPパリバは、9月最初の3週間で日本株から200億ドル(約2兆9400億円)余りが流出したと指摘した。
このローテーションの動きによって、中国以外のアジア株の好調は終わりを迎える可能性がある。これまでは投資家が中国以外でより良好なリターンを追求する中、他のアジア株が恩恵を受けていた。今年の大半は、台湾株が半導体株を中心に値上がりしたほか、インド株は経済成長の加速を背景に上昇。東南アジア市場は、米国の金利低下によって押し上げられた。
アトランティス・インベストメント・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、エリック・イー氏(シンガポール在勤)は「中国への投資資金を確保するため、アジア全域でロング(買い持ち)ポジションを縮小している」と指摘。「誰もがそうしている。底値からの政策主導の回復は好機だ。こうした機会を逃がすべきではないだろう」と述べた。
中国当局が成長回復に向けた一連の対策を発表したことを受け、MSCI中国指数は最近の安値から30%余り上昇している。
ジェイソン・ルイ氏を含むBNPのストラテジストは2日のリポートで「一部の海外投資家が日本のオーバーウエートのポジションを縮小し、再び中国に資金を配分しているとわれわれは考えている」と指摘した。
ただ、誤解のないように言えば、このシフトはまだ初期段階にある。インドや、中国を除いた新興国市場の商品から、海外資金の大きな流出は起きていないとBNPは指摘する。
シンガポールのSGMCキャピタルのファンドマネジャー、モヒト・ミルプリ氏は、現時点では時期尚早であるものの、「日本やインドから中国へのローテーションを支持する見方」が浮上する可能性があると指摘。「2024年末までに中国は傑出したパフォーマンスを示すだろう。現在の勢いは無視しがたい」と述べた。
ヘッジファンド、中国株に殺到-「銘柄選択の必要すらない」と強気派
Ruth Carson、John Cheng によるストーリー
(ブルームバーグ): ヘッジファンドが前例のないペースで中国株に殺到している。中国当局の景気刺激策で苦境にある経済の回復が加速するとの期待が背景にある。
米ヘッジファンド運営会社マウント・ルーカス・マネジメントは、中国関連の上場投資信託(ETF)に強気のポジションを設定し、シンガポールのガオ・キャピタルと韓国のタイムフォリオ・アセット・マネジメントは中国の大型株、シドニーのトライベッカ・インベストメント・パートナーズは代替銘柄としてオーストラリアの鉱山会社などに買いを入れている。
マウント・ルーカスの最高投資責任者(CIO)、デービッド・アスペル氏は「この分野を嫌うか、何度も失敗してうんざりしたりした多くの人々が、今や買いを検討している。株価は景気より先に底打ちし急上昇することが多い」と指摘した。
アスペル氏は幾つかのファンドで、中国のオンライン小売企業JDドットコム(京東)などを対象にコールスプレッド戦略を採用する。
中国当局の刺激策と政策支援の組み合わせが同国経済を停滞から脱却させるとの楽観的な見方が広がったことで、中国株は9月30日に2008年以降で最大の上昇率を記録し、強気相場入りした。ヘッジファンドも主な買い手の一翼を担い、ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジ・デスクのデータによると、ヘッジファンドによる中国株の買越額は9月26日までの1週間で過去最大となった。
今回の急回復により、中国株の過去3年間にわたる下げが終焉(しゅうえん)を迎えるとの楽観論が強まった。中国株は21年の高値から9月半ばまでにほぼ半値水準となったが、ファンド界の大物が突如として多数参入。米資産家デービッド・テッパー氏は「あらゆる」中国関連株を買い増し、世界最大の資産運用会社、米ブラックロックも中国株をオーバーウエートにしている。
熱狂的な相場上昇に伴い、ショートポジションを保有していた一部のクオンツヘッジファンドはマージンコール(追加の担保・保証金請求)に直面しているもようだ。中国株への関心が高まる中で、一部の資金運用会社は個人投資家の購入を制限した。
ガオ・キャピタルの最高経営責任者(CEO)、チャウウェイ・ヤック氏は、投資家にとって「今は銘柄選択の必要すらない」と認識を示し、「アービトラージ(裁定)取引戦略で中国へのネットエクスポージャーを減らしていたが、再びロングに戻した」と説明した。
なお懐疑的な見方も
中国株が他の国・地域の株式をアウトパフォームしているとはいえ、現在の政策が継続しなければ、上昇相場は長続きしないのではないかと一部投資家は引き続き不安視する。
住宅市場危機とデフレを背景とする中国株の長期低迷により、ティー・ロウ・プライスなど大手投資会社の中国での利益は打撃を受け、アジア・ジェネシス・アセット・マネジメントなどファンド閉鎖を招いた。
FTSE中国A50指数先物などデリバティブ(金融派生商品)を通じて中国株に一定のエクスポージャーを持つブルー・エッジ・アドバイザーズのカルビン・ヤオ氏は「懐疑的な見方もあって慎重に事を進めている」という。
コモディティーへの依存度が大きいオーストラリアでは、トライベッカのジュン・ベイ・リウ氏が中国株の代替銘柄としてフォーテスキューといった鉱業株に投資している。米大統領選の結果や貿易関税の可能性にも大きく左右されると考える同氏は「米国の不確実性が払拭(ふっしょく)されるまでは、(上昇相場が)長続きするとは考えにくい」と分析した。
一方、シンガポールのタイムフォリオ・アセット・マネジメントのナイジェル・ペー氏は「中国に対するネガティブセンチメントの最悪期は過ぎた。前例のない措置は直面する問題の底入れを目指す当局の意思を示している」と見解を明らかにした。原題:Hedge Funds Pile Into China Looking for Any Way to Gain Exposure(抜粋)
ヘッジファンド、中国株買いが過去最高 一連の景気刺激策で
Summer Zhen によるストーリー
Summer Zhen
[香港 2日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのリポートによると、中国政府が打ち出した一連の景気刺激策を受け、世界のヘッジファンドの中国株の買い越し額が過去最高を記録した。
ヘッジファンドは中国への投資配分を「急速に」拡大し、9月23日から27日の週に中国株の購入額はゴールドマン・サックスが記録を取り始めた2016年以降で最高となった。
同行のプライムブローカー部門は今週の報告書で、資金流入は特に個別株への買いポジションが主導し、消費者、工業、金融、情報技術関連に買いが集中しているとしている。
ヘッジファンドが売却したセクターはエネルギー部門のみだったという。
当局が週末に住宅購入規制の解除を行ったため、市場の熱狂は今週も続いた。
中国に重点を置く株式選択ヘッジファンドは先週6%のリターンを記録し、ゴールドマン・サックスの記録上最高の週間パフォーマンスとなった。年初からこれらのヘッジファンドは推計12.8%の利益を上げている。
LSEGリッパーのデータによると、中国株に特化した外国株上場投資信託(ETF)は9月最後の3営業日で24億ドルの資金が流入した。年初から9月25日までの27億ドルの流出とは対照的だ。
49兆8000億ドルの資産を管理するバンク・オブ・ニューヨーク(BNY)のアジア太平洋地域のシニアストラテジスト、ウィー・クーン・チョン氏は「国慶節の連休に向けて中国株への買い意欲が大きく高まっている。これは心強いもので、長期にわたる資金流出の後、世界の投資家の中国に対する信頼感が変化する可能性があることを示している」と述べた。
参考文献・参考資料
突然上昇した中国株にシフトか、日本株など他のアジア株から資金流出 (msn.com)
ヘッジファンド、中国株に殺到-「銘柄選択の必要すらない」と強気派 (msn.com)
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