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政治講座ⅴ1004「ちょっかいを出す中国解放軍、軍事衝突が迫る」

 相手に向けた挑発か、国内向けのパフォーマンスか。戦争にならなければよいがと思う。軍事力誇示は時として実力を試したくなるものらしい。そして、軍事力の衝突となり、戦争に突入した偶発的といわれるが、必然のなせる業である。
つまり、今は軍事力の誇示であるが、戦争に繋がるのである。どちらかが先に手出しをするかで、先に手出しした方が政治的には悪者になるのである。今回はシナ海で展開されている報道記事を紹介する。両者は修復できないところまで不信感を募らせており、衝突は必然である。そのとき、日本はどうする。

     皇紀2683年4月12日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

米軍が「航行の自由作戦」=中国は反発―南シナ海

 【北京時事】ロイター通信などによると、米海軍のミサイル駆逐艦「ミリアス」が10日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺で「航行の自由作戦」を実施した。場所は中国が実効支配し、フィリピンなども領有権を主張するミスチーフ(中国名・美済)礁付近。台湾を取り囲む形で軍事演習を行う中国へのけん制とみられる。

米海軍のミサイル駆逐艦「ミリアス」=2018年5月、神奈川県横須賀沖(米海軍提供)(AFP時事)© 時事通信 提供

 中国軍南部戦区の田軍里報道官は10日の談話で「中国は周辺海域に明らかに主権を有している」と反発。「戦区部隊は高度な警戒状態を維持し、国家主権と安全を断固として守る」と強調した。 

中国空母「山東」 沖縄・宮古島沖で発着艦120回繰り返す

防衛省は10日、中国海軍の空母「山東」が7日から9日にかけて、沖縄県の宮古島の南沖で活動し、艦載戦闘機などが発着艦を約120回繰り返したと発表した。


中国海軍空母「山東」と甲板から発着艦を行う戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供)© 産経新聞

海上自衛隊は中国海軍の「クズネツォフ級」空母、山東が初めて太平洋上で確認された5日以降、警戒監視を続けた。山東は7~9日、ミサイル駆逐艦やフリゲート艦など3、4隻とともに、宮古島の南約230~390キロ沖を航行。その間、艦載戦闘機が約80回、艦載ヘリコプターが約40回発着艦を繰り返すのを確認した。

海自護衛艦「さわぎり」(佐世保)と「さざなみ」(呉)が情報収集・警戒監視を行った。また艦載機の発着艦に対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させ対応した。

米海軍が「航行の自由作戦」実施、台湾周辺での演習をけん制か

TBS NEWS DIG によるストーリー • 2 時間前

アメリカ海軍は10日、南シナ海で航行の自由作戦を実施したと発表しました。台湾周辺で演習を行っている中国軍をけん制したものとみられます。

米海軍が「航行の自由作戦」実施、台湾周辺での演習をけん制か© TBS NEWS DIG

アメリカ海軍第7艦隊は、ミサイル駆逐艦「ミリアス」が10日、南シナ海の南沙諸島周辺海域で航行の自由作戦を実施したと発表しました。南シナ海での軍事的圧力を強める中国をけん制するとともに、現在、台湾周辺で軍事演習を行っている中国に圧力をかける狙いがあるものとみられます。

中国、ミャンマーの離島にスパイ基地設置か-警戒強めるインド

Sudhi Ranjan Sen、Khine Lin Kyaw、Philip Heijmans によるストーリー • 

(ブルームバーグ): インドはミャンマーとの会合で、中国がベンガル湾の離島で監視基地の建設支援を行っていることを示す情報をここ数カ月にわたり提示している。事情を知る複数の当局者が明らかにした。
  インド政府はさまざまなレベルでミャンマー側の担当者と衛星画像を共有。そこにはインド洋に浮かぶミャンマー領ココ諸島で中国の労働者が監視基地のようなものの建設に手を貸している様子が捉えられている。
  デリケートな情報だとして当局者が匿名を条件に語った。作業員が滑走路を拡張していることも確認されたという。
  ミャンマーの軍事政権当局者はインド側との話し合いの中で、中国の関与を全面的に否定し、インドが抱いている懸念を一蹴したと当局者は話した。
  それでもインドはこのインフラによって中国が海軍基地からの通信を傍受し、インド東部の実験場からのミサイルを追跡できるようになることを引き続き懸念している。
  ミャンマー国家統治評議会のゾーミントゥン報道官は中国がココ諸島に偵察施設を建設しているという疑惑について、「ばかげている」と述べ、中国やインドの高官とのやり取りでこうした話が出たことはないと説明。ミャンマーが外国軍の立ち入りを許可することは決してないと強調した。
  同報道官は「ミャンマーとインドは常に多くのレベルで議論をしているが、この問題についての具体的な議論はない」と主張。ココ諸島には「ミャンマーの治安部隊だけが拠点を置き、自国のために防衛活動をしているとインド政府はすでに完全に承知している」と話した。

Chinese Spying Post? | India confronts Myanmar with satellite images© Bloomberg


  インド外務省のアリンダム・バグチ報道官は質問への回答で、国益を守るために「必要な措置」を講じると表明。「政府はインドの安全保障に関係するあらゆる動向を常に注視している」とコメントした。
  中国の陳海・駐ミャンマー大使は今月、軍事政権の一部閣僚と会談した。陳大使はコメント要請には応じなかった。中国外務省は10日、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、「関連の報道は全くのナンセンスだ」とソーシャルメディアの微信(ウィーチャット)で返答した。

軍事拠点化

  ミャンマーがココ諸島に中国の電波傍受施設を置くことを許可したという報道は1990年代からあったが、英王立国際問題研究所(チャタムハウス)が報告書を最近まとめたことで注目が再び集まっている。この報告書はミャンマーが海上監視活動の実施を意図し、ココ諸島の軍事拠点化を進めていると推察している。
  当局者によれば、ココ諸島の大ココ島に中国は攻撃可能な軍事力を有していないとインドは分析している。インド洋の偵察活動に使われる中国の調査船も、疑惑を招かないようにするため、停泊していないという。また、機材の設置に携わる作業員は頻繁に現れるが、中国人が常駐しているわけではないとしている。
  インドはミャンマー軍事政権に対し、中国がスパイ拠点を運営するのを阻止するよう圧力をかけ続ける方針だと当局者は語った。だが2021年の軍事クーデター以後、欧米がミャンマーに対する制裁を重ねていることから、軍事政権は中国への経済的依存を強めているというのが当局者の分析だ。 

米国の警鐘 

  ミャンマー最大の貿易相手国である中国は、アジアで広範な紛争が起きた場合に備え、地政学的に重要な海上水路「チョークポイント」となっているマラッカ海峡の迂回(うかい)を図る方法として、ミャンマーの港やエネルギーパイプラインに投資している。
  インドはココ諸島から60キロメートルと離れていないアンダマン・ニコバル諸島に軍事施設を置いている。インドは同諸島で軍事力を増強していると当局者は明かしたが、それ以上の情報は示さなかった。
  米国は軍事施設を設置しようとする中国の取り組みについて、アジア各国に警鐘を鳴らしてきた
  米国防総省は昨年、カンボジアのリアム海軍基地に秘密裏に建設されている施設が「中国にとってインド太平洋初の海外基地となる」と警告したが、カンボジア政府は繰り返しこれを否定している。
  中国は太平洋地域での足固めも狙っている。ロイター通信は先月、中国土木工程集団がソロモン諸島で国際港の再開発事業を落札したと報じた。サモアのフィアメ首相はこの時、軍民両用の港などに転じる恐れがあると述べていた。 
  米国防総省のマイナーズ報道官は、中国が「人民解放軍の軍事力をより遠くに投射し維持することを可能にする物流・基地インフラのグローバルネットワークを確立しようとしている」ことを米国は懸念していると語った。
  ココ諸島での中国の活動疑惑についてはコメントしなかったが、「ホスト国との交渉条件やこれら施設の意図する目的について透明性や明瞭性が欠けていること」が特に危惧されると同報道官は指摘した。
原題:India Confronted Myanmar About Chinese Spy Post on Remote IslandChina Calls Report About Spy Post on Myanmar Island ‘Nonsense’(抜粋)
--取材協力:Ben Westcott、Francesca Stevens、Lucille Liu.
(9段目に中国外務省のコメントを追加して更新します)
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©2023 Bloomberg L.P.

米、中国に自制要求=台湾周辺での軍事演習

 【ワシントン時事】米国務省報道担当官は8日、中国軍が台湾本島を取り囲む形で軍事演習を開始したことを受け「中国には一貫して、自制と現状の維持を求めてきた」と述べ、軍事的緊張を高めないよう要求した。

8日、台湾海峡を航行する中国海軍の駆逐艦(台湾国防部提供)(EPA時事)© 時事通信 提供

 中国軍は8日、台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置として演習を開始。報道担当官は蔡氏訪米は長年にわたる米国の政策と合致したもので「中国が過剰反応の口実とする理由はない」と強調した。

 また、中国の行動を「注視している」と強調。平和と安定を守るために「地域に十分な資源と能力を配備している」と述べ、米国の防衛義務を果たす姿勢を示した。


米軍使用基地からの「攻撃行動」認めず 比大統領

AFPBB News によるストーリー • 11 時間前

【AFP=時事】フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領は10日、米軍の使用を認めているフィリピン国内の基地からの「攻撃行動」は一切認めないと述べた

米軍使用基地からの「攻撃行動」認めず 比大統領© AFP PHOTO / Presidential Photographers Association (PPA)

 フィリピンは先週、2014年に米国との間で締結された「防衛協力強化協定」に基づき合意している5つの基地に加え、新たに4つの基地の使用を米軍に許可すると発表した。この協定の下で米軍は各基地に駐留したり、防衛装備や物資を保管したりすることができる。

米軍使用基地からの「攻撃行動」認めず 比大統領© AFP PHOTO / Presidential Photographers Association (PPA)

 協定の運用拡大を受け、中国は先週、アジア太平洋地域の平和を脅かすことになると警告。米国は「(一方の得が他方の損になる)ゼロサム思考」に陥っていると非難した。

 米軍が新たに使用できる基地4か所のうち、1か所は南シナ海の係争水域の付近、もう1か所は台湾から遠くない場所に位置している。

 マルコス氏は中国の反応は「驚くには当たらない」としながらも、フィリピンは防衛力を強化しているだけだと強調。「わが国の基地については、攻撃行動への使用は一切認めない。フィリピンが助けを必要とする時に、支援のためだけに使用される」と記者団に語った。

米軍使用基地からの「攻撃行動」認めず 比大統領© TED ALJIBE / AFP

 さらに「攻撃を受けなければわが国が交戦することはないので、懸念する必要はない」と付け加えた。(c)AFP

米軍使用基地からの「攻撃行動」認めず 比大統領© AFP

【翻訳編集】AFPBB News

米国とフィリピンの「バリカタン」始まる 過去最大、海で実弾演習も

朝日新聞社 によるストーリー • 

 米国とフィリピンの定例合同軍事演習「バリカタン」が11日、フィリピンで始まった。過去最大規模の約1万7600人が参加。南シナ海で初めての実弾演習も行う予定だ。南シナ海や台湾海峡をめぐって緊張関係にある中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

米国とフィリピンの定例合同軍事演習「バリカタン」が始まった。過去最大規模の約1万7600人が参加する=2023年4月11日、マニラ首都圏、大部俊哉撮影© 朝日新聞社

 バリカタンは、タガログ語で「肩を並べる」の意味だ。今回は米国やフィリピンと安全保障面で連携を強めるオーストラリアからも100人超が加わり、日本やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)もオブザーバーとして参加。米軍を中心に昨年の約2倍の規模に拡大した。

 28日までの期間中、北部ルソン島や、南シナ海の南沙諸島に近い西部パラワン島などで、水陸両方での実地訓練のほか、サイバーセキュリティー、テロ対策、災害対応などを実施する。実弾演習ではフィリピン軍の古い船を標的にする。

 AP通信によると、訓練では高機動ロケット砲システム「ハイマース」地対空迎撃ミサイル「パトリオット」、対戦車ミサイル「ジャベリン」などの兵器も披露される予定という。

中国軍用機、台湾海峡中間線越え 周辺でまた軍事活動

共同通信社 によるストーリー • 2 時間前

 【台北共同】台湾国防部(国防省)は11日、中国軍が同日午前6時(日本時間同7時)から同11時までに戦闘機「殲16」など延べ26機艦船延べ9隻を台湾海峡周辺に派遣して軍事活動を実施したと発表した。軍用機のうち延べ14機が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」中間線を越えたり、南西の防空識別圏に進入したりした。
 中国は蔡英文総統の訪米などへの対抗として実施した演習を10日に終了したとしている。昨年8月にペロシ米下院議長(当時)が訪台して蔡氏と会談して以降、中国は台湾海峡での軍事活動を常態化。今回、常態化した軍事活動の規模を拡大させる恐れがある。

中国軍の演習が終了 台湾海峡周辺に91機の中国軍機が飛来 過去最多

TBS NEWS DIG によるストーリー • 

中国軍は、台湾周辺での軍事演習が終了したと発表しました。台湾国防部はきのう過去最多となる、のべ91機の中国軍機を確認したとしています。

中国軍の演習が終了 台湾海峡周辺に91機の中国軍機が飛来 過去最多© TBS NEWS DIG

台湾国防部によりますと、中国軍の演習最終日のきのう、台湾海峡周辺で中国軍の軍用機のべ91機と艦船12隻が確認されました。
台湾周辺で確認された1日あたりの中国軍機の数としては過去最多です。また、空母「山東」の艦載機を含むのべ54機は、事実上の停戦ラインである「中間線」を越えたり、防空識別圏に進入したりしたということです。台湾国防部は「引き続き台湾海峡の動向を監視する」としています。

参考文献・参考資料

米軍が「航行の自由作戦」=中国は反発―南シナ海 (msn.com)

中国空母「山東」 沖縄・宮古島沖で発着艦120回繰り返す (msn.com)

中国、ミャンマーの離島にスパイ基地設置か-警戒強めるインド (msn.com)

米海軍が「航行の自由作戦」実施、台湾周辺での演習をけん制か (msn.com)

米、中国に自制要求=台湾周辺での軍事演習 (msn.com)

米軍使用基地からの「攻撃行動」認めず 比大統領 (msn.com)

米国とフィリピンの「バリカタン」始まる 過去最大、海で実弾演習も (msn.com)

中国軍用機、台湾海峡中間線越え 周辺でまた軍事活動 (msn.com)

中国軍の演習が終了 台湾海峡周辺に91機の中国軍機が飛来 過去最多 (msn.com)

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