政治講座ⅴ1433「中国共産党と北朝鮮の微妙な外交関係」
金日成、金正日ともに中国を信用していないことが漏れ伝わっていた。北朝鮮は中国の侵略を極端に警戒した。核兵器とロケット開発は方向を90度変えると北京の方向に向くのである。中国共産党の解放軍に侵略された民族は悲惨な目にあっていることは周知の事実である。新疆ウイグル、チベット、内モンゴル、満州など漢民族に支配されている。これに、朝鮮半島を加えようとの領土拡張の意図を以て参戦したのが「朝鮮戦争」である。その戦争に参戦した解放軍の横柄な将軍が金日成に粛清されている事実がある。
近年の出来事では張 成沢の処刑、金正男の暗殺であろう。一説では中国共産党は、張成沢と金正男を使い傀儡国家とする計画があったとされる。
そして、それは2016年7月、「スパイ」容疑で北京市国家安全局に拘束された元日中青年交流協会理事長の鈴木英司氏。中国で約6年間、熾烈な居住監視、収監の日々を過ごし、2022年10月11日、刑期を終えて帰国した。30年にわたり日中友好に関わってきた鈴木氏は、なぜ突然収監されたのか。
老師はある日、「北朝鮮に関する話をしただろう。慎重に扱うべき話題であり違法だ」と突きつけてきた。
推測するに北朝鮮との外交はあらゆる事象が機密事項扱であったのであろう。北朝鮮への裏工作の先兵として張 成沢と金正男の両者を使っていたことが推測できる。
最近、北朝鮮がロシアに急接近し出している。中国としても面白くないであろう。清・明王朝と中国の属国だった朝鮮が核兵器とロケットを持ち、いつでも北京を狙える体制をとっているので、北朝鮮を警戒していることは確かである。
下の図は「金総書記の家系図」を、五味洋治著 『父・金正日と私 金正男独占告白』文藝春秋 2012.2.20 第5刷発行より転写したものである。
金正恩の叔父の張成沢と金正男(長兄)について解説。
張 成沢とは北朝鮮の初代最高指導者金日成の娘、2代目最高指導者金正日の妹に当たる金敬姫を妻とし、金正日の側近を務めた。朝鮮民主主義人民共和国国防委員会副委員長、朝鮮労働党中央委員会政治局員、朝鮮労働党中央軍事委員会委員、朝鮮労働党中央委員会行政部長などの要職を務め、朝鮮人民軍においては大将の軍事称号(階級)を保有するなど、党・国家・軍・公安部門に影響力を行使する立場にあり、金正日・金正恩体制における実質的なナンバー2とされ、甥である金正恩の後見人的存在と見られていたなど、北朝鮮の実力者の一人と認められていた。しかし、その後、2013年12月に粛清され、朝鮮労働党から除名されて全ての役職と称号を失い、同月12日に「国家転覆陰謀行為」により死刑判決を受け、即日処刑されたと国営メディアにより報道されている。
金正男暗殺事件は、2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で金正男(北朝鮮の第2代最高指導者金正日の長男)が顔面に神経剤「VX」を塗られ毒殺された事件。
マレーシア警察の捜査員によれば、金正男は暗殺の6カ月前、日本人の友人に対して「私の命が狙われている」と話していた。複数の専門家が、金正男の暗殺は異母弟である北朝鮮の最高指導者金正恩が指令したものである可能性が高いと指摘している。
2017年11月20日にドナルド・トランプ米大統領は理由に金正男殺害の事件を示唆して北朝鮮をテロ支援国家に再指定し、2018年3月6日にはアメリカ政府は金正男の事件についてVXガスによる北朝鮮の暗殺と結論して追加制裁を発表した。
暗殺から1周年となる2018年2月13日、NHKが中国の政府関係者から取材で得た情報として、張成沢の処刑とその後の正男の暗殺の原因は、元中国共産党政治局常務委員の周永康が、張成沢が正男を後継にしようとしているという情報を金正恩に密告したことにあると報じた。これによると、2012年8月に北京で張と胡錦涛中国共産党総書記の会談が行われたが、この際、周永康が部下を使った盗聴により、張成沢が胡錦涛に金正男を後継者に就けようと思っていると発言したことを掴んだ。2013年初頭に周永康がこの情報を金正恩に密告したことで金正恩の逆鱗に触れ、その後の張成沢の処刑と正男の暗殺につながったという。その後、周永康は国家機密漏洩罪と汚職で無期懲役の判決を受けたが、機密漏洩は本件の事であったとされる。密告した理由については、周永康はこの時汚職容疑で捜査を受けており、金正恩が後継者指名を得た2010年に金正日・金正恩親子と肩を並べた唯一の外国人という緊密ぶりを内外に示していた北朝鮮とのパイプを利用することで中国指導部の動きをけん制しようとしたのではないかと推測されている。一方、中華人民共和国外交部はこの報道を「でたらめ」と記者会見で否定した。
このように中国共産党と北朝鮮は必ずしも親密ではなく、緊張した関係である。北朝鮮のミサイルが日本海ではなく、右へ90度角度を変えて北京を狙う可能性が高い。その日はいつくるのであろうか。今回はそのような報道記事を紹介する。
皇紀2683年10月18日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
ロシア外相、18日から北朝鮮を公式訪問 軍事協力の具体化を協議か
朝日新聞社 によるストーリー •1 日
北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、ロシアのラブロフ外相が18~19日に北朝鮮を公式訪問すると報じた。北朝鮮外務省の招きによる訪問だとしている。9月の首脳会談を受け、両国の軍事協力の強化に向けた具体策などを話し合うとみられる。
ともに米国やその同盟国と対立する北朝鮮とロシアは最近、関係を深めつつある。9月には金正恩(キムジョンウン)総書記がロシアを訪問し、プーチン大統領と約4年半ぶりに会談。ウクライナ侵攻を続けるロシアへの北朝鮮による弾薬供給なども含め、軍事協力について協議したとみられていた。核・ミサイル開発を進める北朝鮮はロシアからの技術支援に期待が大きいとみられる。
北朝鮮とロシアの軍事協力をめぐっては、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官が13日、北朝鮮がコンテナ1千個分以上の弾薬など軍需品をロシアに提供した、という米政府の見解を明らかにしている。米国は、軍需品がウクライナ侵攻に使われるとみている。
韓国国防省も16日、米政府の見解は「事実だ」とした上で、「砲弾は数十万発に当たると推定される」と明らかにした。今後、北朝鮮への見返りとしてロシアからの軍事や経済面の支援が強化される可能性がある。(ソウル=稲田清英)
北朝鮮の外交、うかがう中国の出方 「2018年の国際環境と酷似」
ソウル=牧野愛博2023年10月1日
ロシアと首脳会談をおこなった北朝鮮が今後、中国に対してどのような外交を展開するか注目されている。ロシアとの軍事的接近をテコに、中国から多くの支援を引き出す狙いがあるとの見方もある。両国に強い影響力を持つ中国はどう応じるのだろうか。
「血で結ばれた関係」一時は険悪ムードだった中国と北朝鮮 再び接近の思惑
中朝関係は金正恩氏が権力を継承した2011年末から17年ごろまで、北朝鮮による相次ぐ軍事挑発が原因で険悪化していた。北朝鮮が18年、米朝外交に乗り出したことを契機に、中国との関係も改善した。金正恩氏は当時、習近平氏との会談で「米朝首脳会談がどのような結果になっても、中国は朝鮮を支援してほしい」と伝えていた。
北朝鮮メディアは11日、習近平中国国家主席と金正恩朝鮮労働党総書記が祝電を交換したと伝えた。金正恩氏は「血で結ばれた朝中友好」と説明。習氏も「両国人民が血で結んだ戦闘的友好」と表現した。中朝両国は従来、多数の犠牲者を出した朝鮮戦争を共に戦った過去を念頭にお互いの関係を「血盟」と呼んでいたが、2000年代に入って、ほとんど使われなくなっていた。両指導者の11日の祝電での表現は、強固な中朝関係を対外的にアピールする狙いがある。
韓国亜洲大学の金興圭米中政策研究所長は、両首脳の祝電交換について「経済と安全保障について、お互いに協力する意思を示しながら、相手に対する要求も伝えた」と語る。習氏は祝電で「中国は朝鮮が経済と人民生活を発展させていることを断固支持する」と伝えた。金所長は「食糧や新型コロナウイルスのワクチン支援の準備ができているという意味だろう」と話す。
北朝鮮を巡る食糧事情は厳しい。正恩氏自身、6月15日の党中央委員会総会で「人民の食料状況が緊張している」と述べ、食料不足を認めた。国連食糧農業機関(FAO)が6月14日に発表した資料によれば、北朝鮮の穀物需要は595万トン。昨秋から今年6月までの生産量は489万トンになっている。20・5万トンは輸入で補うが、それでも86・5万トンが不足するとした。北朝鮮市民の2カ月分の食糧が不足する計算になる。
韓国の民間農業専門研究所、GS&Jインスティテュート北韓・東北アジア研究院の権泰進院長によれば、北朝鮮の公式統計では毎年、穀物が100万トン前後不足してきた。権院長は、北朝鮮で餓死者が出なかった理由について「統計に表れない数値が2つあったからだ」と語る。
権院長によれば、「2つの隠れた統計」のうち一つは、北朝鮮当局に届け出ていない傾斜地などを利用した農耕地での生産量だ。北朝鮮には、こうした「隠れ農耕地」が従来、50万から55万ヘクタールあったという。正恩氏は「隠れ農耕地」を取り締まっているが、依然20万から30万ヘクタールほどの「隠れ農耕地」があり、年間約30万トンの穀物を生産しているという。
そして、2つめの「隠れた統計」が中朝密貿易による穀物輸入だ。北朝鮮の中朝国境沿いの地域では、北朝鮮国内よりも中国東北三省との密貿易などか得る穀物が多く、少なくとも年間30万から40万トンに達していたという。
しかし、昨年1月から続く中朝国境の閉鎖措置によって、中国からの輸入が全面的にストップしている。権院長は「このままでは、40万から50万トンが不足するのではないか。コロナで公平な分配も難しい」と語る。
北朝鮮は前年秋の収穫物が翌年5月ぐらいで枯渇する。その後は5月から6月にかけて収穫が始まる麦やジャガイモでしのぐ。権院長は「節約して食べても、8月末には食糧が底をつくだろう。9月にはトウモロコシ、10月にはコメの収穫が始まるが、すぐに食卓に届くわけではない」と予想する。
北朝鮮では1990年代半ば、「苦難の行軍」と呼ばれる大規模な食糧難が発生し、100万人とも200万人とも言われる餓死者を出した。権院長は「苦難の行軍ほどではないが、このままでは社会的弱者を中心に餓死者が出る。まだ公式の動きはないが、中国から支援を受けることになるのではないか」と語る。
権院長の説明通りであれば、北朝鮮は8月初めには中国から穀物を輸入する必要がある。韓国の情報機関、国家情報院が7月8日に国会情報委員会に行った説明によれば、北朝鮮は中朝国境近くの平安北道義州にある軍用飛行場を今春から検疫施設に転用するなど、中朝貿易再開の準備を進めている。食糧の枯渇を避けるため、8月までに国境を開く可能性がある。一部では、金正恩氏が訪中し、習近平氏との首脳会談で食糧支援を取り付けるとの観測も出ている。
これに対し、金興圭所長も北朝鮮の防疫体制さえ整えば、中国の支援が実施されるとの見方を示した。ただ、「金正恩氏は自力更生路線を掲げている。自ら習近平氏に食糧支援を乞うのは具合が悪いだろう」と語り、このタイミングでの正恩氏の訪中の可能性は低いとの見方を示した。
金所長は、中国が来年2月の北京冬季五輪開会式に注目する。「韓国の文在寅大統領が出席すれば、中国は何としてでも金正恩氏に出席を求めるだろう。そこで南北首脳会談や中国も加えた3者首脳会談を行うことで、中国は米国に代わり、朝鮮半島の主導権を握ろうとするのではないか」と語る。
韓国政府は現在、習近平氏の訪韓を要請しているが、新型コロナ問題のために実現が難航している。韓国政府も東京夏季五輪開会式での南北首脳会談の開催が不可能になったため、北京五輪での南北外交を期待する声が出始めている。
一方、金正恩氏は11日の祝電のなかで友好条約について「アジアと世界の平和と安定を保障するうえで、更に強い生命力を発揮している」と語った。金所長は「今年は中国共産党創立100周年であり、来年2月に北京五輪がある。いつにも増して朝鮮半島の平和と安定を強く求めている中国に配慮した発言だ」と語る。
そのうえで、金所長は北朝鮮が中国からの支援を得る代償として、今年下半期は核実験や大陸間弾道弾(ICBM)の発射などの軍事挑発を控える可能性が高いとの見方を示した。
北朝鮮の食糧事情が逼迫するなか、米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」は6月、日本海側の江原道元山沖で同月10日と13日に、ジェットスキーを楽しむモーターバイク10数台の姿を捉えた衛星写真を公開した。金正恩氏の所有とみられる豪華ヨットも写っており、正恩氏らが現地にいた可能性が高い。NKニュースによれば、元山沖では5月初めから、豪華ヨットの姿が確認されていたという。
正恩氏の最近の体重減も、マリンスポーツが原因だったのかもしれない。いずれにしても、北朝鮮社会が食糧難で苦しむなか、正恩氏のこうした行動は今後、市民の一層の反発を呼ぶ可能性が高い。
牧野愛博朝日新聞外交専門記者、広島大学客員教授
大阪商船三井船舶(現・商船三井)勤務を経て1991年、朝日新聞入社。政治部、全米民主主義基金(NED)客員研究員、ソウル支局長、編集委員などを経て2021年4月より現職。著書に「絶望の韓国」(文春新書)、「金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日」(講談社+α新書)、「ルポ金正恩とトランプ」(朝日新聞出版)、「ルポ断絶の日韓」(朝日新書)、「沖縄有事 ウクライナ、台湾、そして日本――戦争の世界地図を読み解く」(文藝春秋)など。外航海運会社で働いていたのはメールがないテレックスの時代です。記者になってからも、世界をのぞく仕事ができて幸せです。
中国と北朝鮮、信頼関係は深いのか 「意のまま」という期待は幻想?
丹東=金順姫2023年8月31日 11時30分
7月27日、私は中国遼寧省丹東にある「抗美援朝記念館」に向かった。朝鮮戦争(1950~53年)への中国軍の参戦をたたえるこの施設は、川をはさんだ対岸に北朝鮮の街並みを望む高台に立つ。
2012年から約4年間上海支局長を務めた頃から、中国と北朝鮮の関係に関心をもって取材を続けてきた。朝鮮戦争の休戦協定締結から70年を迎えたこの日、朝鮮戦争や中朝関係を市民はどう捉えているのか、聞いてみたいと思った。
米国は中国語で「美国」。抗美援朝は「米国に対抗し、北朝鮮を支援する」という意味だ。記念館は中国各地から集まった参観者でいっぱいだった。
「米国が中国の目の前に駐留するようなことは避けなければいけない。朝鮮を守ることは中国にとって重要なことだ」。黒竜江省の男性(62)はそう語り、米朝間で戦争が起きたら、中国は朝鮮戦争と同じように参戦すべきだと持論を展開した。
軍隊で20年以上勤務したという江西省の60代の男性は、「当時は人海戦術で米国と互角に戦えたが、いまは朝鮮と組んでも負けてしまうかも」と言う。考え方はさまざまだ。
中国と北朝鮮の両政府が互いの「絆」を語るとき、朝鮮戦争で米国を相手に共に戦った歴史は格別の重みを持つ。戦争は北朝鮮が韓国に侵攻して始まり、米軍主体の国連軍が韓国を支援し、中国が北朝鮮の援軍として参戦した。中国建国の指導者・毛沢東は、長男の毛岸英を朝鮮戦争で失っている。休戦協定は国連軍と北朝鮮軍、中国軍が調印。朝鮮戦争はいまも法的に終わっていない。
それでは、中国と北朝鮮は深い信頼関係で結ばれているのか。中国は北朝鮮の「後ろ盾」としていつも北朝鮮を助け、北朝鮮も中国に素直に従うのか。話はそう単純ではない。
中国・ロシア・北朝鮮“戦勝”軍事パレードで露呈した3カ国の微妙な距離感
8/5(土) 9:58配信
中国とロシアは、北朝鮮の「祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利70周年」(7月27日)を祝うイベントに代表団を送り込み、日米韓3カ国の結束に対抗するかのように中露朝の友好関係を誇示した。ただ、軍事パレードなどの一連の祝賀行事をつぶさに分析すると、中露朝は、米国を脅威とみなす点で共通するものの、対決姿勢を鮮明にする露朝に対し、関係改善を試みる中国が微妙に距離を置くという構図が浮き彫りになっている。
中朝の神経戦
「戦勝」70周年という大きな節目に、朝鮮戦争(1950~53)をともに戦った「血盟」中国が北朝鮮での祝賀行事に、共産党最高指導部メンバーの政治局常務委員クラスを派遣する―北朝鮮はこう期待していた。同時にロシアからもプーチン大統領の側近を招き、中露との緊密な連携を誇示して日米韓を圧迫するという構図を描いていたようだ。
建国70周年(2018年9月9日)の軍事パレードでは、中国は当時の党序列3位で政治局常務委員の栗戦書(りつ・せんしょ)全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)を送った。この時、北朝鮮は中国に配慮してか、核兵器搭載用の大陸間弾道ミサイル(ICBM)をパレードに出さなかった。
ところが今回、中国が送ったのは、全人代常任委員長ではなく副委員長の李鴻忠(り・こうちゅう)氏。政治局常務委員ではなく格下の政治局委員だ。
中国はなぜランクを下げたのか―。
そもそも、中国は今回の行事を遠ざけていたような印象がある。その理由はやはり、中国が米国との関係をこれ以上、悪化させたくないと考えている点だ。米主導の対中包囲網により、中国は経済や安全保障上の制約を実感している。習近平(しゅう・きんぺい)政権としてもさらなる対米関係の悪化を望んでおらず、最近はハイレベル対話に応じるなど積極姿勢を見せている。緊張関係にある日本や韓国とも、3カ国持ち回りの日中韓首脳会談の年内開催に向けて動き出している。
この状況において中国は、ウクライナ侵攻を続けるロシアの代表団と一緒になって、国連安保理決議で発射が禁じられている北朝鮮のICBMが登場する軍事パレードを、最高指導部メンバーを送り込んで観覧させるというのは、やはりストレスがある。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記としても“これがうちの核兵器です。ご覧になりましたね?”と中露代表団に誇示して、「中露が北朝鮮の核保有を黙認した」という象徴的場面を演出するという思惑があるかもしれない。
北朝鮮「核保有国なれず」 日本提出の国連核廃絶決議案
共同通信社 によるストーリー •40 分
米ニューヨークの国連本部(共同)© KYODONEWS
【ニューヨーク共同】日本政府は17日までに、核兵器廃絶を目指す決議案を国連総会第1委員会に提出した。北朝鮮に核拡散防止条約(NPT)の順守を求め、「北朝鮮がNPT体制下で核保有国としての立場を得ることは決してない」と指摘する内容。日本の核廃絶決議案は30年連続となる。
軍縮会議日本政府代表部の小笠原一郎大使は17日のオンライン会見で「(核廃絶に向けた)結果は一朝一夕には出ない」としながらも、決議案が核実験などへの抑止力になり「一定の規範性が生まれている」と提出の意義を強調した。
決議案は北朝鮮の「完全、検証可能かつ不可逆的な非核化」の実現に取り組むことを再確認した。
参考文献・参考資料
五味洋治著 『父・金正日と私 金正男独占告白』文藝春秋 2012.2.20 第5刷発行
北朝鮮「核保有国なれず」 日本提出の国連核廃絶決議案 (msn.com)
中国・ロシア・北朝鮮“戦勝”軍事パレードで露呈した3カ国の微妙な距離感(The News Lens Japan) - Yahoo!ニュース
「血で結ばれた関係」一時は険悪ムードだった中国と北朝鮮 再び接近の思惑:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)
ロシア外相、18日から北朝鮮を公式訪問 軍事協力の具体化を協議か (msn.com)
スパイを疑われて突然拘束…中国で6年服役した日本人男性が驚愕した中国当局の“ありえない実態”「北朝鮮に関する話は違法だ」 (msn.com)
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