政治講座v511「ロシアに政変か!民主革命か!」
刻々と政治情勢は変わりつつある。
「(民主化運動を指す)『カラー革命』のシナリオは終わっていない」。
プーチン氏は26日、旧ソ連構成国の情報機関トップらとのオンライン会合で持論を展開した。
連邦警護局の発表によると、テロの脅威封じ込めや容疑者拘束などを訓練した。クーデターへの対処も含まれるとみられ、SNSでは装甲車両などが出動する動画が拡散している。これは、ロシアの崩壊の前触れであろうか。
皇紀2682年10月29日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
モスクワ中心部で内乱鎮圧演習、プーチン氏は政変警戒…政権内部の力関係にも変化か
読売新聞 2022/10/27 19:30
ロシアのプーチン大統領ら要人の安全を守る露連邦警護局は25~27日、モスクワ中心部の大統領府や上下両院などで内乱鎮圧を想定した定期演習を行った。プーチン氏は、米欧がロシアでの政変を画策していると主張しており、警戒感を一段と強めている。
「(民主化運動を指す)『カラー革命』のシナリオは終わっていない」。プーチン氏は26日、旧ソ連構成国の情報機関トップらとのオンライン会合で持論を展開した。連邦警護局の発表によると、テロの脅威封じ込めや容疑者拘束などを訓練した。クーデターへの対処も含まれるとみられ、SNSでは装甲車両などが出動する動画が拡散している。
ロシアのウクライナ侵略が長期化し、国内の治安は不安定になっている。26日未明には、モスクワ中心部にある政権与党「統一ロシア」本部の窓に火炎瓶が投げ込まれた。ウクライナに隣接するベルゴロド州では24日に鉄道火災があり、英国防省は26日、露国内の反戦組織の犯行と指摘した。
政権内部の力関係にも変化が生じている。米紙ワシントン・ポストは25日、複数の米当局者の話として、ウクライナに戦闘員を派遣している露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏がプーチン氏に直接、セルゲイ・ショイグ国防相らへの不満をぶつけたと報じた。プリゴジン氏の影響力が急速に増しているとみられている。
プーチン氏「核使用に言及したことない」 可能性は排除せず
毎日新聞 2022/10/28 04:34
ロシアのプーチン大統領は27日、モスクワでの有識者会合で講演し、ロシアが核兵器の使用について言及したことはないと述べ、ウクライナでの核兵器使用を検討しているとの見方を打ち消した。ロイター通信などが伝えた。一方で、「国家を防衛する」目的のためにのみ核兵器使用が認められているとも述べた。依然として使用の可能性自体は排除しておらず、ウクライナや欧米は引き続き警戒を迫られる。
プーチン氏はこれまで、ロシアの領土の統一性が損なわれる恐れがあれば、「あらゆる手段を講じる。これははったりではない」などと核兵器使用の可能性を示唆してきた。こうした中、ロシア軍は26日、核戦力運用部隊による大規模な軍事演習を実施。極東カムチャツカ地方の基地から大陸間弾道ミサイルを発射して標的に命中させるなど演習の「成果」を伝えており、兵器の精度の高さを内外に誇示している。
一方、放射性物質をまき散らす「ダーティーボム」(汚い爆弾)について、プーチン氏は27日の講演で改めてウクライナ側が使う恐れがあると主張。ウクライナには「爆弾を製造する技術がある」と述べたが、その根拠は示さなかった。ウクライナ側はこれまで、汚い爆弾の使用計画を強く否定している。
ウクライナとの停戦については、ロシア側は戦闘終結に向けた交渉の用意があるものの、「ウクライナ側が交渉に応じない」と従来通りの主張を繰り返した。そのうえで、米国がウクライナに対し、交渉に応じるよう促すべきだと述べた。【ロンドン篠田航一】
参考文献・参考資料
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